関田山脈 関田峠南尾根(仮称) 2010年2月13日(土)
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ここ3週間ほど連続して関田山脈梨平峠付近のスノーシューツアーのサポートをしていた。いつも梨平峠に登る左手にのぞめる白い尾根が気になっていた。
ブッシュはまばらであり、スキーで快適なのではないか?
関田ではブナの疎林はいたるところにあり、スキー向きの斜面は多いが、みなスケールが小さく、連続して鍋倉のような標高差を滑れるルートがなかなか見つからない。
この斜面は、梨平峠付近ではなく、ほとんど関田峠に近い茶屋池北東の1114mピークから落ちている。標高差400m程度は快適に滑れそうだ。
尾根の名前を知っている方がいたら教えていただきたい。明快な尾根形状ではないので、名前などないかも・・・カモシカがよく出没するらしいので「かもしか尾根」でもよいね。
メンバー yamakawa(単独)
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飯山市羽広山(8:35-9:00)---羽広山ぶな美林(9:50)---梨平峠(11:10)---
関田峠1114mピーク(12:30-12:50)---標高640mのため池---羽広山(13:50)
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登りの尾根から見る関田峠南尾根 |
羽広山のスノーシェッドの横に駐車。 スノーシューツアーで使う雪の階段を使って雪壁の上に這い上がり、上でスキーを履く。 数日前のトレースはほとんど消えているが、かなり踏んであるため沈まない。 ラッセルというほどの負荷もなく、快適に高度を上げる。 ぶな美林と呼ばれる林を抜けると一気に眺望が広がる。ここで、目的の尾根を観察することができる。 斜度はそこそこあるのだが、下部はほとんど平坦地になってしまうかもしれないな・・・ それでも情報のないラインを滑降するのはワクワクする。 できるだけ雪が重くなる前に滑りたい。 標高の低いこの山域では、あっという間に雪が変わってしまうのだ。 |
ドロップイン地点 先客のボーダーのシュプールがいたるところに ルートは下まで見通すことができる |
梨平峠までは順調。しかし梨平峠ですっかりガスってしまい、ホワイトアウト。 滑り出しのピークまでの地形が案外複雑なので、少々遠回りだが、信越トレイル沿いに関田峠までいく。関田峠の車道にはなんと雪上車の通ったあとがあった。なぜ?? 車道が茶屋池にカーブする手前から左手のピークに上がる。 地形図の1114mピークだ。 この南東に小さなピークがあるが、これは登らなくても東側をまける。なぜかこのピークとの合間に雪上車が走った跡があるのだが、なんと、ピークの南側に出ると、そこからスノーボードが滑り出したシュプールがあるではないか!!かなりの人数だ。 雪上車で上がってこの斜面を滑るボーダーがいるのか?反則じゃね? ガスは晴れてきた。セオリー通り、弱層テストを行う。 まあ予測していたことだけど、10日ころ雨が降って更にその上にあられが降り、そのまた上に新雪が20cmほど降ったので、そこは弱層になっている。でも思いのほか良く結合している。 じゃあ滑らせていただきます。 |
斜度はほどよいが重いパウダー |
最上部で30度、途中で車道のカーブ付近を通過し、そこから下の方は20〜25度くらいの中斜面 深いパウダーだと止まっちゃうかも・・・ザラメなら楽しいだろう 南向きなので、あまり軽くない。ときどき足をとられるような重い雪。 快適な滑降はあっという間に終了。楽しいのは正味15分くらい。 向かいの梨平峠に向かう尾根に珍しく人がおり、コールすると手を振っていた。でも下山した羽広山には私のトレース以外にはなく、だれも上がっていないようだった。幻覚か?? |
最上部の白い斜面から降りてきました。あっという間 |
標高750m付近で、出川源流の沢を渡る。ここより下流になってしまうと川が深くなり、渡ることが困難だろう。ここからしばらくは、ほとんど平坦なのだが、「ホザキヤドリギ」が多く、「ホザキヤドリギの平」と呼びたいような場所だ。 地形図に名前のない標高640mのため池まで、もうひと滑りし、ため池南の堰堤から尾根を乗り越して羽広山のスノーシェッドに戻る。 写真は「ホザキヤドリギの平」から今日の滑降ラインを振り返る。マゼンタの線が今日の滑降ルート 全般的な印象は、滑降そのものは快適だが、そこにいくまでが面倒なのと滑ったあとの平坦地が長く、いわゆる効率の良いルートとはいい難い。 でも人の群がっていない、静かなルートを探す喜びは、何物にも換えがたい。パウダーなら言うことがない。ここにはそんな場所がいたるところにありそうだ。 |