志賀高原 笠ヶ岳(2075.8m)  2009年11月23日(月)
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雪が積もりました。スキーに出かけましょう。今シーズンもよろしくお願いします。

11月2日に長野県北部は結構な積雪があったのだが、その後の暖かさで融けてしまった。
北アルプスは別にして、現在長野の中級山岳で積雪がいちばんあるのは、志賀高原の周辺のようである。熊の湯のゲレンデもオープンしたようだ。
まだ山の中のパウダーを滑るほどの積雪はないので、今日は峠の茶屋までの林道をスキーでアプローチし、残り標高差200mをつぼ足でこなす計画で行ってみた。
林道歩きがほとんどなので、スキーブーツでなく、革製の登山靴にスキーのクラシカルなスタイルでいく。

かつては山スキーといえばこの組み合わせが主流であったが、いま登山靴でスキーをやっている人はほとんど見ない。歩くこと、登る事は問題ないが滑りは極度に難しい。
ただ、ゲレンデで試してみると、正確にスキーの中心に乗っていれば登山靴でもパラレルターンができることがわかる。少しでも乗る位置が崩れるとスキーは回ってくれない。
いかに普段自分がブーツに頼って滑っているのか、が判る。

笠ヶ岳は志賀高原のシンボル的な存在で、知らない人はいないが、山スキーでは笠越林道を山田牧場へツアーすることが一般的で、山頂からの滑降はあまり行われていない。
そんな中で、2004年3月にぶなの会の亀岡氏が北東面、岩場横のルンゼを滑降している。亀岡氏はスキーによる黒部横断をするほどのエキスパートであるが、このようなローカルな山にも注目してくれているようだ。私も雪の多い時期にぜひすべって見たいと思っている。


メンバー 山川(単独)
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笠ヶ岳スキー場(8:55)---峠の茶屋(10:10-10:30)---笠ヶ岳(10:55-11:10)---
---峠の茶屋(11:30-11:35)---笠ヶ岳スキー場(11:52)
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笠越林道から望む笠ヶ岳 

志賀草津道路の熊の湯の少し手前から笠ヶ岳スキー場方面に右折する。冬季通行止めゲートの手前に駐車。雪は数センチしかなく、天気がよいので帰ってくるまで持つだろうか、心配。ストックの先端がアスファルトにあたる感触が気持ち悪いが、我慢して進む。そうはいっても久しぶりの雪上を歩く感触は悪くない。ラッセルかと予想していたが、雪は少ない。

快晴で気持ちよい。林道は概ね笠ヶ岳の北面を通っているので、陽は当たらず、雪はさらさらだ。林道を1時間ほど歩くと、「峠の茶屋」に到着。浅間山から四阿山、御飯岳など上信国境の山が姿を現す。夏季はドライブインになっているようだが今はだれもいない。

茶屋の建物の前にスキーをデポ。つぼ足で笠ヶ岳の登山道へ。物好きな人も結構いるようで熊の湯スキー場方面からの道にトレースがついていた。以前は2箇所ほど岩場があり、鎖がつけられていたが、今回捲くように付け替えられてしまっていた。

30分ほどで山頂へ
上信国境、頸城、北アルプスの眺望が素晴しい。

峠の茶屋からはシールを外し、林道をスーと滑っていく。雪が多ければ下りラッセルになりそうな傾斜だが、今日は雪も軽くスムーズ。登り1時間のところ、立っているだけで、20分で車に帰着。こんなスキーも楽しい。

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