戸隠五地蔵山 七曲り水沢 2009年2月21日(土)
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頚城 赤禿山に名古屋の皆さんと行く予定だったが、大荒れとの天気予報のため名古屋の皆さんは22日に変更されたとのこと。それは妥当なのだが、朝起きてみると
そんなに荒れていない。1人で、先週に引続き五地蔵を滑ることにして出かけた。
今回の狙いは、先週、南東尾根を登った際に右手に見えた疎林の良さげな谷。調べてみると「七曲り水」という変わった名前の沢だそうで、長野の山岳会「ロックアンドブッシュ」
の会報に夏の遡行記録が見つかった。スキーでは、山スキーMLのスノーキャンプミーティングが戸隠で行われたときに、シーハイルのメンバーのリードで滑られていたようだ。
南東尾根と北東尾根にはさまれた沢で、大橋付近で鳥居川に合流するのだが、下部は谷も狭いし、水流が出ているので多分滑れない。
山スキーMLのメンバーは上部を滑り、標高1500m付近から南東尾根のコルを越えて牧場に戻っているようだ。
さてどうだったか?
メンバー 山川徳明(単独)
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長野---戸隠牧場入口駐車場(8:20-8:54)---南東尾根1800m(13:25-13:35)---
七曲り水沢1500m---南東尾根のコル(14:30)---戸隠牧場駐車場(16:00)
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戸隠迄来ると、空が明るいものの小雪がまう天気。時おり地吹雪。だが次第に晴れてくる予報である。先週(下)とはえらい違いだ。牧場内は昨日からの雪が30cm程積もっており、軽いラッセルである。 |
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沢を渡る際、新雪を踏んだら水がしみだしてシールをぬらしてしまった。これが最後まで尾をひく。 ぬれた部分に新雪が凍りつき下駄になってしまう(当たり前だ)。 尾根を登り始めると、膝下ほどのラッセルになり、下駄と相まって、非常に苦しいのぼりになる。 膝下とはいえ、1人ラッセルはきつい。ペースが上がらない。天候が回復して日が当たりだすと雪が重くなり最悪である。 |
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南東尾根上部からの五地蔵沢源頭。 先週よりはキレイな斜面になったが、今日は不安定だろう。 今日の登りタイムリミットは13時と考えていたが、ラッセルに時間を食い、すでに13時。 五地蔵のピークは先週も行ったから良いとしても、七曲り水沢の源頭からは滑りたいと思い、13時半まで頑張って、1800mのジャンクションまでいく。 |
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七曲り水沢源頭の斜面。木の間隔が広く、斜度も適当で、なかなか気持ちよい斜面である。雪をチェックするが新雪は思いのほか安定しているようだ。 |
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源頭の斜面。 しかし、快適なのはここだけで、200mほど降りると急に傾斜がなくなり、新雪が溜まっているためまったく滑らない。重い下りラッセルになってしまう。 しかも沢の中は広くなく、幅数メートルの溝がうねうねと蛇行していて直滑降しかできないのである。両岸には急な斜面があり、雪崩の危険もひしひしと感じる。今日は安定していて一発も落ちてこないが、こんな狭いところで雪崩に遭遇したら、逃げ場所もない・・・ 高度計で1500mを確認し、沢から這い上がろうとするが段丘の斜面が急で、もがきながら何とか這い上がる。南東尾根のコルについたときは、「やっと抜けられたー」という感じであった。楽しいスキーではなかった。 コルから牧場への沢は広く、傾斜も最高なのだが、今日は雪が悪かった。 重い新雪が日射を受け、表面がクラストしている。 まともなターンにならず、反対斜面に向け直滑降を繰り返す。 最後は水流が現れ、深い溝になっていた。右岸を行くべきか左岸を行くべきか悩んだが、いちかばちか右岸をいったら運良く牧場に出られた。 |
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15時を回ったが、午後の斜光線に牧場の雪面が美しい。行きのトレースに合流。 平らなところを40分歩いて車に戻る。 地域研究としては面白い沢だが、スキーの対象としてはわざわざすべりにいくほどではない。 北東尾根から沢に滑り込む斜面はなかなか良さげだったので、北東尾根の途中1652m付近からこの七曲り水を横断し、南東尾根のコルに出るのがよいかも。 |