蓮華岳 大沢左俣 2008年5月23日(金)

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先週に引続き蓮華岳にきてしまった。
大沢の左俣が右俣のように人気ルートにならないのは、広大な斜面でないこともあるが、一番は中間部(2350m付近)に雪の付かない滝があるためだ。
金沢の早川氏、山梨の深沢氏のペアはこの滝を避け、左岸を右俣付近までトラバースしたようだが、これは見たところずいぶん急斜面で、早川さんたちだからできることで一般的でない。一方、美麻の菅育夫氏が、左俣を下から詰める方法で、安全に滝をエスケープするルートを明らかにしている。
菅氏のラインは氏のWebサイトに詳細に解説されており、これなら俺でもできそうだ。
ポイントは2400m付近で両岸が狭くなってきたら右手のハイマツの尾根を乗り越し、隣の谷へ移る、ということだ。登る部分はダケカンバの薄いブッシュで雪がついている。
隣の谷に移る、というのは火打北面の影火打ルートのようで、非常に巧みなルート取りである。これが定着すればもっと滑られても良い谷かも・・・
ただし右俣より狭く、快適さでは一歩譲る。大きな雪崩があったら逃げ場はないので注意したい。


メンバー  山川
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5月23日 晴 

扇沢(8:07)---針の木峠(11:30-11:40)---蓮華岳(13:00-13:30)--大沢・針ノ木雪渓出合(14:30)---扇沢(15:10)
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左俣のエントリは、蓮華岳山頂から真北にむかって滑り込む

先週の赤石沢よりは雪は落ち着いているはずだったが、それでも滑るとスラフが盛大に落下する。しかも結構速いぞ。
100mぐらい滑っては脇によけ、スラフが通り過ぎるのを待つ。スラフが落ちたあとは結構滑りやすい。

首から高度計を下げ、2400mくらいになるのを注意深く、チェック。




標高2400mくらいまで降りると両岸から尾根が迫ってきて、門のようになる。
ここから右手の尾根に登りかえすようだ。
登りかえしは30mほど。結構急なので油断しないように。雪は付いています。


尾根を乗り越すとそこはまた魅力的な急斜面。
滑っていくと先ほど分かれた本流と合流する。
ピンクの線が滑ってきたラインで、黄色はエスケープした滝。

なかなか絶妙なライン取りである。

しばらくすると右俣と合流。
針ノ木雪渓大沢小屋付近へでる。

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