蓮華岳 赤石沢 2008年5月17日(土)

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蓮華岳北面では最近大沢右俣が人気だが、赤石沢も結構滑られている模様。しかし快適なのは上部だけで、中間からはデブリ、落石、溝も多く、けっして楽しいルートではない。
何か思いいれがある人か、篤志家向きルート


メンバー  山川
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5月17日 晴時々曇り 

扇沢(7:40)---針の木峠(11:15-11:30)---赤石沢エントリーポイント(12:25-13:00)--赤石沢・針の木雪渓出合(13:40-13:55)---扇沢(14:30)
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扇沢から歩き出すと、すぐ篭川は、雪に埋もれていて、雪の上を歩くようになった。
あれ?いままでこの時期でこんなところまで雪が残っているのを見たことがない。

最初の堰堤の横からシール登行。大雪渓の下部はザラメだったが、ノドを過ぎたあたりから湿った新雪が10〜30cmほど乗っかっている。先週寒かったから雪が降ったようだ。

スバリ岳東面では結構派手に雪崩が落下している。
スラフ流下というよりはもっと速度のある雪崩らしいやつだ。いやだな・・・

峠から蓮華岳方面に登り、少し下りが出てくるあたりがエントリのポイントだ。
雪は湿った新雪。しばらく決心がつかず逡巡。「大沢下ろうかなー」なんて弱気になる。
でも大沢だって同じようなものだよなー。
少しピットを掘ってみるが、弱層というより上部は全部グサグサで支持力がない感じ。
こういう雪はやばいのか、大丈夫なのか判断がつかない。今日滑ってみてokだったら大丈夫なのだろう。

意を決して赤石沢へ

層をなして崩れ落ちるような雪ではないが、滑ったところは必ずスラフが落ちてくる。
スラフに追いつかれないよう滑りたいが、そんなパワーもなく疲れてしまってムリ。しばらくスラフをやり過ごす。



大雪渓からみた赤石沢。
雪が切れて見えるがなんとか繋がっている。
でも一番狭い部分には一面にデブリが堆積しており、スキーにならない。もっともひどい部分は少しスキーを脱ぎ、歩いて降りる。
それ以降も、デブリのないところを探して右往左往している印象で、満足感に欠けた。

コンディションのよいときにもう一度滑りたい。

正直にいいましょう。大沢右俣の方が快適なルートです。

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