火打山南面 「惣兵エ落谷」2008年4月28日(月)

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火打から焼山北面台地に滑降する予定で入山したが、火打山頂では完全にガスってしまい、とても北面に降りられるコンディションではなくなってしまった。雪も南東面でさえガラスがちりばめられたようなクラストだ。きっと北面は間違いなくアイスバーンになっていることだろう。
そんなこともあるかと、南面も下調べしておいた。それでは今日は影火打から南面を滑り、惣兵エ落谷へ行ってみよう。
私は火打山南側は初めてだが、高谷尻谷や鍋倉谷と並んで結構滑られているようである。


メンバー  山川
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4月28日 晴れ時々霧 強風 

笹ヶ峰(6:41)---黒沢(7:45-7:50)---富士見平(9:30)--高谷池ヒュッテ(9:40-9:55)---火打山(11:25-11:40)---
影火打とのコル---南面台地(11:55)---惣兵エ落谷(12:00)---鍋倉谷出合(12:26)---左岸台地---林道(13:00)
---笹ヶ峰駐車場(14:13)

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今日は、富士見平まで黒沢をつめるつもりだったが、橋のところでは沢が割れており、途中の滝が通過できるか心配。そのため橋から直進し、弥八山との間の沢を2062ピークまで詰める。稜線にでたら火打ちがバーーンと見えることを期待していたんだが、こんな感じ・・・

今日の天気予報は「晴れ」だが微妙である。「上空の寒気の影響で大気の状態が不安定」とさらっといってくれるが、山ではその「寒気」の影響をまともに受ける。今日も下界は晴れているが、火打山頂付近は、こんなガスがかかったり時おり晴れたり・・・・
風が強く、雪もクラスト気味で、少し新雪が乗っていていやらしい。
完全なザラメにはなっていない。


【高谷池から】
高谷池につくと、げげ
晴れてきたじゃないいか!!と思ったがこれはぬか喜び
すぐにまたガスの中に隠れてしまった。その繰り返しであった。

【高谷池ヒュッテの前でしたくするスキーヤー】
今日はカレンダーでは平日なので昨夜の宿泊客は少なかったようだ。

雷鳥平から先行するスキーヤー
強風で寒い。雪もクラストしているのでスキーアイゼンを着ける。

火打山頂では完全にホワイトアウト。一瞬霧が薄くなったときに方角を確認し、影火打とのコルへ向かう。コルから少し影火打の下をトラバースすると霧の下に出た。わっ!こ、これはスゲー斜面じゃないですか!

標高1850mでスキーヤーズ右手の惣兵エ落谷に入る。一瞬ガスが切れたので
今日の滑降ラインが見わたせた。右の滑り出しのピークが火打。ここまで標高差600
mを一気滑り。北面にも劣らない素晴しい斜面。

惣兵エ落谷下部
傾斜は落ち、沢の中をいく。
なぜ惣兵エ落谷っていうんでしょう。長助池のように、惣兵エさんっていう人がいたのでしょうか。両側から全層雪崩が来そうで、さっさと通過したくなる。

右岸斜面にはこんなんが引っかかっています。雨のときなんかは通りたくないで
すね。
鍋倉谷との出合付近には巨大全層雪崩のデブリが詰まっています。谷の中は
通過できないので左岸の段丘上をいって鍋倉谷に入って通過。

鍋倉谷出合
ちょうど鍋倉谷丈夫から3人のスキーヤーが滑り込んできた。しばらく沢の中を進み、適当なところで左岸の台地上に這い上がる。そのまま谷の中をいくとヒコサの滝付近が通過できない。

左岸台地の上に上がってからは消化斜面といった感じで、面白みのない斜面である。でものどかな日当たりのよいところなのでのんびりしてもいいでしょう。

途中で雪のついている沢を下の林道まで降りるが、どの沢を通っておりるか、結構難しい。

また、林道歩きも結構長く(1時間近く)、あきてくる。

このルート初めて滑ったが、上部はとてもエキサイティングなルートですが、下部がやや退屈な印象。

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