2−6.友達と恋人

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「異性の友達は多いが、恋人がいない」という話をよく耳にする。
私も、数が多いかどうかはわからないが、そういう状態にあると言っていいだろう。
友達関係と恋愛関係、どちらも二人の人間が親密であるということに間違いはないのだが、まったく別の感情に基づいたまったく別の関係、友達関係は友情から、恋愛関係は恋愛感情に基づいて、それぞれ発生する、と私は考えている。
恋愛関係になる場合、まず知り合って、友達になって、それから恋人になる、という経路が一番オーソドックスだが、これでも恋人になる段階で、お互い恋愛感情を抱く”きっかけ”が必要となるだろう。まったくの友達どうしだと思っている相手と恋人になることは、まずできないだろう。
また、「一目ぼれ」の場合には、出会った当初から相手に恋愛感情を抱いたことになる。表向きは知り合い・友達と進んでいっても、本人の抱いている感情は恋愛感情であり、最終的な目的は恋愛関係である。純粋な友達、というものとはかなり違う。
このように、友達関係と恋愛関係は、あくまで別個の関係である、と思われる。

したがって、友達関係をずっと続けていたからと言って、恋愛関係にはならない。お互いに恋愛感情を抱く何かの”きっかけ”があって、お互いが好きだということを認識しないことには、恋人どうし、ということにはならないだろう。
つまり、自分が好きな人と友達関係にあるなら、何らかのきっかけを持って相手の気を引き、恋愛感情を抱いてもらわないことには、恋愛関係にはなれないのである。
こうして「友達ばかりで恋人がいない」という状態が発生する、と思われる。
(もちろん、自分が好きだと思えるような人がいないという場合もある。)

そこでどうやって気を引くかが問題で、いわゆる「手練手管を尽くす」ことになるのだが…
自分の性格やファッションを改造する場合でも、方向性を間違えたらおしまいである。自分らしさを損なうような、まったく逆の改造をしてしまうと、逆に嫌がられてしまう。
だからといってそのままでは、何の改善も見られない。どうすればいいのか、悩みどころである。
が、基本的に自分の今いるスタンスを変えず、モラルを守ってきちんとした生活をしていけば、下手に改造しなくても十分だろう。さわやか系だのなんだの言ったって、似合わないものは似合わない。自分の性格をいい方にとらえて、その面を伸ばすようにすれば、振り向いてくれる人はきっと増えるはずである。
また、自分が恋愛感情を持っているなら、告白のタイミングをうまく見計らってきちんと伝えなければならない。ただ思っているだけでは、相手には絶対に伝わらない。特に結婚相手を探している場合には、早いうちに伝えないと、相手がそういう目で自分を見てくれなくなってしまう。
他にもいろいろなテクニック、ちょっとしたウソをついてみたりおどかしてみたり、ちょっと引いてみたりといったいろんな手管があるのかもしれないが、私は不器用なのでそういうのは使わない、というより使えない。どこまでも不器用に誠実に、付き合いを続けていくだけである。

(99/11/22)
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