1−6.女性恐怖症は本当に直ったのか?

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 恋人ができ、女性恐怖症・女性不信が直ったか、というと実はそうでもなく、未だに私は女性への不信感を根強く持っている。例えば、
などなど、女性に対する不信感を取り去ることはできなかった。

 恋人が出来たにもかかわらず女性不信が残った原因は、決してその女性たちが最後まで信用のおけない人たちだったわけではない。私の近くにいる女性をあくまで「例外」と判断したためである。
 実際、私はその女性に対して、怖がることなくいろんなことを話していた。私は私なりに彼女たちに信頼を置いていたわけで、かなり深いところまで話をしている。しかし彼女たちはあくまで「例外的な」人であって、私は他の「私を信頼し、よくしてくれる」女性たちにそれだけの信頼を置くつもりは一切なかった。
 私は恋人ができた上でも、他の女性に対しては前と変わらない不信感をもって臨んでいたのである。失恋後は「例外」がいなくなったため、私は以前の女性不信に近い状態に戻っている。

 一方で、私は恋人にすら不信感を持ちつづけたわけだが、これは私が「特殊な例外」である相手との関係を維持しようとして本音を隠してきたため、である。相手への直接的な不信感、というより、あまりに自分に自信がないために相手の自分への愛を素直に信じられない、そういう不信感である。
 愛がなければいつまでもついてくるわけがないわけで、自分が人間的にできているいないに関わらず、信頼を置くべきであった。むしろそこで本音を言った私を嫌って去っていくような女性は、愛しているといってもごく表面的なもの、と考えて差し支えない。そんな女性といたって面白くも何ともない。
 だが、愛する人を失う恐怖が先立ち、本音をいえなかった。相手が「おそらく世界に1人いるかいないかの特殊な例外」であればなおさら、である。
 この2ヶ月、私をよく見てきてくれている女友達の一人は、私がいまだに女性不信であることを見抜き、女性を信じられるよう、ひいては人間を信じて好きになれるように、自分が信頼されるように頑張る形で私に示そうとした。しかし私の女性不信に、それほどの変化はなかった。
 これもやはり、彼女を「例外」として見ていたためである。

 かくして、私の女性不信は全く揺るがないままだったのである。彼女が私の心を開くのに失敗した、というよりも、私が自分で彼女を例外視し、他の女性に心を開こうとしなかったためである。

 女性不信を放置すると、新しい恋を見つけるどころか、恋人ができてさえも、その恋人のことが信じられずに悩みつづけることになる。
 そこで…とにかく、女友達を信じることから始めよう、と思う。自分のことをよく考えてくれること、あたたかく見守ってくれることを信じられるようにしたい。
 そういう人を一人信じられるようになれば、きっとまた別の人が僕を愛してくれた時、その愛を心から信じることができるようになるだろう。

(03/5/12)
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