国内ブッコ:その丘の向こう
……編集室ファイル#7

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5.あくまで「北の大地」です

16:20 根室本線 滝川→富良野
 滝川からの根室本線・富良野行きの普通は、1両のワンマン列車。沿線の地元沿線の高校生が多く乗っていたのを見ると、地元住民の大切な足として活躍しているようだ。
 根室本線は滝川から山を越えて富良野に入り、十勝地方(帯広)からさらにひたすら東へすすみ、根室まで続いている。と言っても滝川〜根室を走破する列車はなく、朝9時に滝川〜釧路の普通列車が1本だけある。あとはほとんど途中の新得止まりか、さらに手前の富良野止まり。新得〜釧路は札幌からの釧路行き特急が走ってるから、それに乗れ、ということなんだろう。

 列車は山に向かって進んでいく。9月とはいえ東京は残暑、というか今年の場合はようやく夏が始まったばかり、という雰囲気があるのに、ここではもうすっかり秋めいてしまっている。広葉樹なんか一部黄色くなってるし。標高が上がるに連れて、どんどん寒くなってくる。Tシャツの上に半そでシャツを着込んだものの、短パンをはきかえるわけにもいかず、開けっ放しの窓を閉めるのも近くに人がいて気が引ける、ということで、寒さに耐えていた。
 富良野の近くまで来て、列車は山越えのトンネルに入る。湿気を含んだ凍えるような風が窓から吹き込んでくる!クーラーどころの話じゃない。冷蔵庫レベル。やむなく風の当たらないところに席を移動して、寒さをしのいだ。
 北海道って、やっぱり「北の大地」なんだねぇ…。

 さて、この列車には高校生がたくさん乗ってきてるわけで、当然女の子も乗ってたわけで(爆)例の超ブルーの制服着た人も発見…この地域の制服なのかな。
 その中の一人、紺のカラーに白ブラウスで赤いスカーフ、紺のスカートという「いたって典型的な」制服の高校生がいて。
 途中の駅でその人の友達の女の子が乗ってきて、その服装を見て「おっ」と驚きつつ、
「セーラー○ーンだ(笑)」
大変懐かしい言葉を発して別の席に着いた。
いや僕も最初見た時そう思ったが…(爆

 あのアニメ、たっぷり10年以上前の作品だが、意外と知ってる年齢層幅広いな。最初の頃の作品(セー○ームーンとかRとか)は、中学生(男)たちの一部に蔓延してたし、後のほうの(SとかSSとか)はどちらかというと子供向けで、小さい子が見て楽しめるような感じだった気がする。(※何でそんな詳しいんだとか言うツッコミは脇に置いておく方向で(爆))
 とすると、10年前に幼稚園生だったりすると、SSぐらいは余裕で知ってたりするわけだ。むしろかなりハマってたりするかもしれないわけだ。
 セーラームー○をライブで見たことのある「一番若い層」ってどのくらいなんだろな…。

17時28分 富良野駅着

 予定では3時間半は早く着いてたはずなんだけどなぁ…。トラックで踏み切り特攻とかホントやめてほすぃ…。
 事前に駅前のトヨタレンタリースで、ネット経由でレンタカーを予約していた。店に入ると、僕の携帯についさっき電話したところだったらしい。こっちも連絡とろうと思っていたものの、肝心の電話番号がわからず放置してしまっていたのだ。予約が取り消されてなくてほっとする。
 借りたのは”いつもの”ヴィッツ。一人で乗る分にはこのレベルでちょうどいい。
 予定では到着の後あちこち回るつもりだったが、夕方5時半を過ぎてしまっては行くあてもない。ということでさっさと宿に向かってしまうことにした。

続く→

(03/10/5)
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