国内ブッコ:その丘の向こう
……編集室ファイル#7

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6.富良野の宵

18:00 ペンション着

 まっすぐ行けば車で10分ぐらいのところに、倍以上かかって到着。
 宿の地図プリントアウトせずに来ちゃったこともあるけど、カーナビの地図が古くて迷った、ってこともある。CD-ROM仕様のレンタカーだと、100%アテにするのは危ないかもしれない。
 宿には、なんと客は僕一人だった。ラベンダーのシーズンも終わり、スキーにもまだ早いというまさ「閑散期」に泊まりに来るようなのは、僕ぐらいのもの、ということか。
 そのおかげか、いい部屋を使わせてもらえることになった。バストイレつきのツインルームで、エキストラベッドになりそうなソファもある。窓を開けると富良野の町が臨める。おそらくこのペンションの中で一番いい部屋じゃないだろうか?

 しばらく部屋でおちついてから、ガイドブックで食べ物屋を探すことに。地元料理の店でシシ鍋もいいが、ここはチーズを食べにいこう、と「ふらのワインハウス」へ。来訪者のほとんどが注文すると言う「チーズフォンデュ」が目的。

 「ふらのワインハウス」は小高い丘の上にあるワイン工場で、ワイン見学と試飲ができるほか、併設のレストランでワインを味わいながら食事ができる。窓から見える富良野の町並みがきれいだった。
 チースフォンデュは、大きな丸いパンをくりぬいた中にとろとろのチーズが入って出てきた。かごの中に入っているブロッコリーやジャガイモ、パンをこれにつけて食べる。とろけたチーズも、野菜もおいしい。一緒に頼んだぶどうジュース(アルコール飲めないからね…)との相性もばっちり。
 2〜3人前あったから、ホントこれだけでおなかいっぱいになってしまったが…満足です。

 ワインハウスからの帰り、滝川でも見つけたCDショップを発見。今回CDを持ってこなかったから、いい曲があれば買おう、と立ち寄ることに。
 すると入ってすぐのところに、富良野のガイドブックがずらっと…ここまで我慢してれば滝川であたふたしなくても済んだな…いやそれならむしろ最初から札幌で用事すませればよかったとか――。
 ともあれ、翌日からの旅のために1冊購入。そして奥のCDコーナーではポルノグラフィティの「WORLDILLIA」、中古でhiroの「Naked and True」を購入。美瑛の丘を考えると松たか子あたりもよかった気がするが、なんとなくパスした。

 ペンションに戻り、シャワーをざっと浴び、ソファにもたれかかって、なんとなくテレビをつけた。たまたま映った「ミュージックステーション」には、モー娘がゲストで歌ってた。
 テレビ見るのも久々なんだが、なんかちょっと違和感が…と思ってよ〜く見てみると――加護ちゃん、胸だけでなく全体的に成長したような…(激爆
 まぁ、それでも外見的に恵まれてるからいいんだけどさ。

 1階には、ペンションによくあるリビングルームがあって、大きなテレビとふかふかのソファにカーペット。そして大きなイヌのぬいぐるみがあった。白くて長い毛足が目も鼻先も覆い隠しちゃってるタイプのイヌ…たまに見るのだが犬種がよくわからない。肌触りのいい、かわいいぬいぐるみ。
 コイツの横で、しばらくテレビを見たり、すぐ側に置いてあるガイド類を眺めていると、宿のご主人がジュースを持ってきてくれた。
「さっき、お酒飲めないって言ってたから…」
 ありがとうございます<(^ ^)>
 本当はもうちょっと前、ご主人とその奥さんがリビングにいた時にここに来れば、いろいろと話が弾んだのかもしれないけど…
 あんましそういうの得意じゃない性格なもんで…申し訳ない。

 *  *

9月13日 午前8時 富良野のペンション

 ぐっすり眠って、心地よく目覚めた。北海道、2日目。
 空は曇っていた。台風も近づいていた。それでも宿の窓から眺める景色は、独特の雰囲気を持っていた。天気の悪さも含めて、よりスコットランドっぽくなった、と言ったほうがいいかも?
 朝の食事もおいしかった。ひさびさのビン入り牛乳。現地の牛乳らしく、鮮度がいいのか、味が良かった。
 出発の間際、宿のご主人がゆでたトウモロコシを1本くれた。ラベンダー畑か美瑛の丘か、景色のいいところで食べよう。
 礼を言って、宿を出た。
 目標は、南富良野。映画「鉄道員」のロケ地となった幾寅駅である。

続きはしばらくお待ちください…

(03/10/5)
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