もどる


東京造形大学CLAMP講演会(2005.9.25)前半

大学のふつーの1教室で講演会でした。
最初はスタッフさんがCLAMPさんの簡単なプロフィールを紹介。
CLAMPさん入場。
ぱちぱちぱち(拍手)。
CLAMPさんの後ろのスクリーンに映る質問に沿ってCLAMPさんが答えるという形式。
司会は大川さん。

・作品の作り方は?
 カードキャプターさくらはかなり細かく作っていたそう。

・キャラクターを描くときに気をつけること
 デフォルメしてもそのキャラだとわかるようなデザインをしている。

・参考にするものは?
 もこなさん→あまりない。
前は着物を描く時は何かを見てたけど、基本オリジナル。
 猫井さん→あったりなかったり。
合法ドラッグのキャラの私服はストリート系のブランド(聞き逃した…)を参考にしてた。
 こばとの服は○○さんの持ってる服。(これも聞き逃した…)

・ストーリーの作り方は?
 昔は伏線がいっぱいあるのが好きだった。
 ツバサは最初にこれだと決めたことに沿って作る。

・CLAMPの醍醐味は?
 キャラが(デザイン的に)わかりやすい。
 キャラクターが、他のCLAMP作品に登場してもすぐわかる。

・世代の違う読者にどのような配慮をしてますか?
 世代が違うというより掲載雑誌ごとによって配慮。
 例えば、ツバサは掲載誌が少年誌なので、小学生に理解できるものを心がけている。

・仕事中の音楽は?
 もこなさん→倖田來未、m−flo。クラシック、ロック、ヘビメタも聴く。
 猫井さん→J−POP。修羅場になると昔のアニメの曲。
 いがらしさん→あまり聴かない。けど、最近はポルノグラフィティのベストをよく聴く。
 大川さん→安室奈美恵、リンキンパーク、アジアンカンフージェネレーション、
サンボマスター「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
 聖闘士星矢の曲はCLAMPさん全員いいとおっしゃっておりました。
 みなさんいおりょぎのイラスト付i−podminiを持ってるとのこと。
 (作ってもらったそうです。)

・どんな時にストーリーを思いつきますか?
 夢で見る。(CLOVER、Wish)
 ツバサは最初と最後のシーン(シチュエーション)が決まっているので、そこから作りあげていく。
 東京BABYLONは、「あなたは東京がきらいですか?」のコピーから。
 カードキャプターさくらは、「魔法少女ものは、お金持ちの友達、転校生はライバル」という大川さんの思い込みから。

・製作過程
 大川さんが脚本を作る。
 VAIOのパソコンで一太郎を使うそうです。
 (たぶんここで絵コンテが入ると思うんですが、はしょられてました。)
 (他のメンバーが)下描き、ペン入れ。
 xxxHolicの原稿が紹介されました。(スクリーンで)
 集中線、ベタなどの仕上げ。
 集中線はカブラペン、枠線はロットリングだそうです。
 カラーは来年のカレンダーの絵
 (ファイ、侑子、黒鋼が1枚になったイラスト。CLAMPさんのいう所のホリック塗り)
 をスクリーンで紹介されました。
 紙はKKケント、線はピグマ、塗りはルマカラー(中心)。
 猫井さんがモコナをカラーで描く時はWindowsでペインター9を使っているそうです。

・(一般的には)CG化が進んでますが、どう思われますか?
 画材のひとつだと思うので、うまく使える人は使っていけばいいかと。(猫井さん談)

・CLAMP作品のアニメ化についてどう思われますか?
 アニメの製作に関わってない時は、完全に視聴者モード。
 関わっている時は、スタッフモードで見ているそうです。

・4人で活動いく上での工夫は?
 意思の疎通を明確に。
 キャラの履歴書を作るのもその手段のひとつ。
 さくらちゃんと奈緒子ちゃんの履歴書を紹介されてました。

・アマとプロの差は?
 締め切り!
 同人誌やってた時も締め切りがあったけど、任意だし、破った時の迷惑のかかり方が全然違うそう。

・アマチュア時代の苦労は?
 とくになし。若かったし勢いがあったしとのこと。

・プロ時代の苦労は?
 締め切り。
 プロになったばかりの頃は自分の作業時間が読めなくて大変だったそうです。

・まんがだからできる表現はなんだと思いますか?
 書き文字。
 実際音にすると変だけど、絵っぽく書くこともできるから。

・これから出てくる漫画家に期待すること
 面白いものを描いてください。

ここでいったん休憩が入り、後半へつづく。