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(2)水質改善要因の評価
 弾力的放流による堰上流の水質変化については、堰湛水部の水交換作用が果たす効果が
想定される。 ここでは、小水呑橋地点(河口から4km)について、弾力的放流前後におけ
る2回の調査日間に河口セキから放流された水』(水交換リョウ)や弾力的放流量と放流前後の
水質調査結果から算定した改善率について整理し次表に示す。
【放流水量と水質改善率の関係(小水呑橋地点)】
調査チョウサ 期間キカン日数ニッスウ ミズ交換コウカンリョウ 弾力的ダンリョクテキ放流ホウリュウリョウ実績ジッセキ BOD COD クロロフィルa T-P T-N ゾン酸素サンソ
    (日) (約万m3) (約万m3) (mg/l) (mg/l) (μg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l)
ダイ1カイ 改善カイゼンリツ 13 652 43 52% 52% 92% 4% -6% -22%
H13.1.26 削減サクゲンリョウ       2.85 5.6 160.8 0.006 -0.16 -2.99
ダイ2カイ 改善カイゼンリツ 20 1603 58 23% 16% 60% 33% 29% -3%
H13.3.1 削減サクゲンリョウ       0.63 0.9 18.1 0.041 0.66 -0.37
ダイ3カイ 改善カイゼンリツ 20 2382 68 49% 41% 50% 17% 23% -15%
H13.5.31 削減サクゲンリョウ       4.18 4.8 78.9 0.024 0.43 -1.67
ダイ4カイ 改善カイゼンリツ 6 553 67 14% 2% 14% -6% 19% 12%
H13.10.19 削減サクゲンリョウ       1.17 0.2 24 -0.008 0.33 1.33
ダイ5カイ 改善カイゼンリツ 6 1582 41 32% 45% -20% 38% -13% -2%
H13.126 削減サクゲンリョウ       0.74 3.7 -2.5 0.076 -0.19 -0.16
ダイ6カイ 改善カイゼンリツ 5 197 71 -23% 8% -37% -31% -10% 6%
H13.11.8 削減サクゲンリョウ       -0.28 0.4 -2.8 -0.027 -0.13 0.57
ダイ7・8カイ 改善カイゼンリツ 9 405 137 69% 41% 89% 41% 27% -24%
H14.1.17
H14.1.21
削減サクゲンリョウ       4.70 3.0 132.4 0.066 0.65 -3.46
ダイ9カイ 改善カイゼンリツ 9 879 85 40% 36% 77% 46% 9% 6%
H14.1.29 削減サクゲンリョウ       0.86 1.6 12.0 0.043 0.16 0.62
ダイ10カイ 改善カイゼンリツ 20 264 71 -57% -51% -8% -69% -37% 133%
H14.3.15 削減サクゲンリョウ       -2.64 -3.2 -1.2 -0.069 -0.62 108.90
ダイ11-1カイ
H14.3.6
改善カイゼンリツ 5 524 144 75% 56% 29% 42% 34% -96%
第11-2回
H14.3.7
削減サクゲンリョウ       5.46 5.3 4.7 0.071 0.78 -183.80
ダイ12カイ 改善カイゼンリツ 6 295 65 -5% -81% 0% -4% 2% 107%
H14.3.15 削減サクゲンリョウ       -0.14 -0.8 0.0 -0.004 0.03 22.40
ダイ13カイ 改善カイゼンリツ 29 1506 72 -145% -48% -39% -13% -34% 189%
H14.4.12 削減サクゲンリョウ       -4.35 -2.5 -3.9 -0.015 -0.44 81.7
ダイ14カイ 改善カイゼンリツ 5 792 74 73% 51% 32% 36% 9% -96%
H14.4.16 削減サクゲンリョウ       5.34 3.9 4.5 0.046 0.16 -112.70
ダイ15-1カイ
H14.5.16
改善カイゼンリツ 6 2220 128 4% -3% 13% -24% -31% -47%
第15-2回
H14.5.17
削減サクゲンリョウ       0.08 -0.1 1.1 -0.025 -0.38 -14.00
ダイ16カイ 改善カイゼンリツ 17 861 51 -56% -8% -29% 6% -77% 64%
H14.6.26 削減サクゲンリョウ       -2.69 -0.6 -2.6 0.013 -0.64 49.70
ダイ17カイ 改善カイゼンリツ 10 421 55 30% -10% -59% 3% -9% 159%
H14.7.16 削減サクゲンリョウ       1.02 -0.6 -3.6 0.006 -0.13 85.90
ナカ
は放流後の水質が放流ホウリュウマエの水質に比べ改善がみられないもの。
注1:水交換リョウの算定は、水質調査の実施された期間の日平均放流(m3/s)をもとに各日の放流(m3/day)
  を求め期間内で合計した値である。なお、期間の初日および終了日の2日については、12時間の放
  流リョウを用いている。
チュウ2:削減リョウ=(弾力的放流前の水シツ調査結果)− (弾力的放流後の水質調査結果)
チュウ3:溶存酸素の削減については、注2で算定した削減X(−1)としている。
チュウ4:改善率(%)=削減÷(弾力的放流前の水シツ調査結果)×100
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