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 弾力的放流量や水交換量と水質の改善率の関係を見るため、BOD、T-P、T-Nの各項目について次頁図に示す。
 データにばらつきはあるが、図に示すとおり、弾力的放流に対する水質改善率の分布(赤枠)および水交換量に対する分布(青枠)をみると、放流量の増加に伴い改善率が高まる傾向がみられる。
 特に、弾力的放流が短い期間に連続して実施された第7回、第8回の放流後、第11回、の放流後では、水質改善率も高く、効果的なケースであったことが伺える。第15回も同様に弾力的放流を短い期間に連続して実施されたケースに該当するが、放流前水質調査実施日に降雨があること、流入水質が小さいことから水質改善率が小さくなっていると判断される。

 
●放流量の増加により水質改善率は高まる傾向がある。
●短期間に高頻度の弾力的放流は効果的である。

 
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