あうちすむ - アスペルガー症候群の話題がないのはなぜか?

私(みそ)自身、忘れてしまっていたからです。

私に限らず、アスペルガー症候群の当事者は少なからず「自己中心的」です。

話題に上ることすらなかった理由は、極端に自己中心的な性格であるために、自分の自覚すら失ってしまったためです。

そう。悪く言えば、こういうことになるのです。

当事者もそうでない人も、「第三者から悪く言われる」ことはさんざん経験していると思います。
いつも悪い部分だけが注目され、ひたすら叱責されたり、謝罪を求められたりした経験が、「もううんざりするくらい」あったはずです。

決して悪いことがあったわけではない。

理解のある人なら、「どうして自分の障害を忘れることができたのか」「よほどラッキーなことがあったに違いない」…
と思われるでしょう。

「自分の都合」で動いているのではなく、自分の「周囲の都合」に左右されているのだということも。

アスペルガー症候群を治すことはできないが、目立たなくさせることはできる。

これが、現状にして最善の対処法ではないかと思われているものです。
「現状」といいますが、3年前も同じだったはずです。

「私は障害者です」とアピールを積極的に行い、困難な理解を得るために努力することも大切かもしれませんが、
この世の中には、あえて困難な(そして不合理な)努力をしなくても大丈夫な世界もあったのです。

オンラインゲームの中にいれば、何の問題も起こらない。

「あうちすむ」の更新が途絶える一方、マビノギハァンタジーライフの更新は頻繁に行われていました。
「マビノギ」はMMORPGというオンラインゲームの一つで、私はすぐにその世界になじむことができ、優良な人脈にも恵まれ、
(もちろん、私ならではの考え方、性格、能力および時間的な余裕という「努力」が有利に作用したためですが)
それはもはやオンラインゲームではなく、「生活」の一部のようになっていきました。

「超人間的」や「全能感」、「他人を意のままに操る」といった不健全な感覚に支配されているわけではなく、
私に関わるすべての人と、ごく自然に、仲よく、親しみのある形で、相互的に交流することが、表面上はできている!

あくまでゲームであるから、完全なものにはならない。

まず、悪く言いましょう。
ゲームの中で上手くいったって、それが現実になるわけではないのだから、なんの意味もない。ただの怠慢だ。

次に、良く言いましょう。
ゲームの中とはいえ「生きがい」や「友達」ができたのは素晴らしい。この経験を何らかの形で生かせる時期を待とう。

アスペルガー症候群は流行やブームではない。

仮に単なる流行やブームであったとすれば、「また戻ってきた」ときに違和感が生じるはずです。
実際は、障害が目立たない状況に一時的に身を置いているだけなので、場面が変われば、やはり「復元」されます。

ゲームではなくリアルで人と会ったとき、まさに「復元」され、アスペルガー症候群を再認識することになりました。

それは決して悪い意味ではなく、よい意味で。
本当にありがとう。


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