2007/08/25 追加
erudition-0050
「雪の進軍」……ウオームビズの果てに待つもの
永井 建子(けんし)作、著作権の期限切れ歌詞、「雪の進軍」を全文引用します↓

  1. 雪の進軍       氷をふんで
    どれが川やら     道さえ知れず
    馬はたおれる     捨てても置けず
    此処は何処(いずこ)ぞ皆敵の国
    ままよ大胆(だいたん)一服やれば
    頼み少なや      煙草が二本

  2. 焼かぬ乾(ひ)物に  半煮え飯(めし)に
    なまじ命のある    そのうちは
    堪(こら)え切れない 寒さの焚火(たきび)
    烟(けむ)いはずだよ 生木が燻(いぶ)る
    渋い顔して      巧妙談(ばなし)
    スイと言うのは    梅干しひとつ

  3. 着のみ着のまま    気楽なふしど
    背嚢(はいのう)枕に 外套(がいとう)かぶりゃ
    せなの温(ぬく)みで 雪解けかかる
    夜具の黍穀(きびがら)しっぽり濡(ぬ)れて
    結び兼ねたる     露営の夢を
    月は冷たく      顔のぞき込む

  4. 命捧げて       出て来た身故
    死ぬる覚悟で     突喊(とっかん)すれど
    武運拙く(つたなく) 討死せねば
    義理にからめた    恤兵(じゅっぺい)真綿(まわた)
    そろりそろりと    頸(くび)締めかかる
    どうせ生きては    還らぬ積り
なお、当初は「生かしちゃかえさぬつもり」という不信感あふれる(日清戦争をリアルに描写した?)歌詞だったのを、兵隊が「生きては還らぬ積り」と前向きに「なおさせた」らしい。
また、第二次大戦当時は
「兵隊の絶望的気分を歌っているので士気が沮喪する」
という理由で禁止されたらしい。
ぜひ、今日のIT現場(という名の地獄で)やリストラ部屋で、歌ってみてください→To Me(爆)。