2022/02/06 微調整
erudition-0089
レンドルミンは糞か? ……薬学に関するどーでも良い考察
レンドルミン他のクスリに関してのどーでも良い考察↓です……。

 「南条あや」氏は、そのただ一作の著作「卒業式までは死にません」において、かなりの問題発言をしてくれている。
 処方される睡眠薬を片っ端から「効きません」とろくに飲みもしないで蹴っ飛ばして処方箋に残ったのがレンドルミンというクソ薬(後略)
 ……。いや、少し待ってほしい(もっとも、「南条あや」氏自身は、「待たずに」とっくの昔、1999年に自栽? による他界をされた後なのであるが)。
 ここで、比較的最近の比較的良書、船山信次著「<麻薬>のすべて」を参照してみたい。
 ある化合物が生体に対して何らかのはたらきをする場合、私たちはこれらを生物活性物質とよぶ。生活活性物質が、私たちに有利な方向に作用をした場合、これを薬とよび、一方、不利な方向に作用した場合に毒とよぶことがある。ちなわち、全く、同じ化合物であっても、薬とよばれたり、毒とよばれたりすることがあるということである。
 つまり場合によって、プラスにもマイナスにも作用するものが「薬/毒」という物なのである。では、レンドルミンは本当に糞(な薬)なのか。私の実体験からいろいろ薬を比較してみよう。
  睡眠薬の例:  
 
     
  • リスミー……  
     名前のとおり穏やか〜に効く睡眠導入剤。それらしい味がする。穏やか〜に眠りに入り、穏やか〜に目が覚める。少々の不眠症ならこれで良し(南条氏ご愛用w)。ただし、ストレス等が重いと、リスミーでは(かなーりかなーり)不足。  
     
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  • ロヒプノール……  
     これまた名前のとおり、がっつん、と眠りに入り、がっつんと起きる。ただし、翌朝に残る場合があり、その時は、かなり頭がふらつく。非常に病状が重い場合はロヒプノールでも眠れない。しかも後遺症だけが朝に残る、というとんでもない効き方をした。……と医者に言うと処方されたのが↓。  
     
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  • レンドルミン……  
     またまた名前の通り中途半端な効き目。リスミーとロヒプノールの中間。ぐいっと眠りに引きずられ、ぐいっと起きる。ただし、やはり朝に色々残りやすい。  
     
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  ということで、私はリスミーを愛用し、お守り代わりにロヒプノールをストックしていた(なお、2021年現在、睡眠導入剤は一切使用していない)。つまり、「糞」以前に薬というのは服用する時と場合を考慮しなければ効いたり効かなかったり毒にもなったりする、ということである。それは、どの薬でも同じである。  
  胃腸薬の例:  
 
     
  • サクロ●……  
     強力胃薬、自宅の常備薬。それらしい味がする。ただ半端な胃の調子で用いると、かえって気分が悪くなる。  
     
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  • セイロガ●(糖衣ではない方)……  
     南条氏は小馬鹿にしているが、自宅の常備薬。それらしい味がする。  
     
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  風邪薬の例:  
 
     
  • パブロ●……  
     なぜか自宅の常備薬。無味乾燥であり、私にはあまり効かない。  
     
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  • カイゲ●(粉末)……  
     母が愛用した薬。母の生前、私は「風邪の引き始め」に「暖かいお茶」で「カイゲ●」を服用していた。「引き始め」ならば、それなりに効いていた。それなりの味もする。  
     
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  • PL顆粒……  
     南条氏は小馬鹿にしているが、私にとって最強の薬(これで効かねば、後は何も効かない←注射でさえも←ただただ安静あるのみ)。一口で、きわめて、それらしい味がする。  
     
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 ……いかがであろう? 私にとっての「効く薬」のキーワードが一目瞭然となっている。すなわち、「それらしい味がする」という事である。
 #単に薬の味にこだわっているだけ、とも言える。
 「病は気から」などと言うが、気だけでは病にならない。ただし、病から回復しようと思えば「気」があったほうが予後が良いのは言うまでもない。
 今日、薬は、やたらと無味乾燥なカプセルで覆ったり糖衣で覆ったりしている。むしろ、「良薬は口に苦し」とも言う。「我慢できる程度の味付け」しかも「それらしい(効きそうな)味」で提供してほしいと思うのは、ないものねだりであろうか?

 なお、全くの余談であるが。
 メンタル系のお薬を嗜む(?)人には(精神安定剤の)デパス愛好者が多い、と言う。南条氏もデパス愛好者だったようである。ただし、南条氏も、私の周りのどのデパス愛好者も、このように言う。
 デパスは眠前に飲むほうが良い。さもなければ、頭がふらつく。
 ぜーんぜん、そんな事なかったよ? というのも、私の病状がきわめて悪化していた時分、私は眠前にデパスを服用し、朝食後にもデパスを服用していた。「ふらつき」は「服用しなかった時の不快感」に比較すると、問題にもならなかったからである。つまり、「ふらつこうがふらつくまいが、薬を飲んでいないときわめて体調が不調だから飲んでみたら、それほどふらつかなかった、むしろ薬効の方が大きかったのでかえって安心した」ということである。なお、健保連のHPにかつて「デパスを飲んで出勤するな」などと書いてあったが(「無理して出勤せず休め」いう意味)。それどころではない。「朝食後では晩まで薬効が持続しない(実体験+医者の話=約6時間)」という事が判明したので、だいたい午前10時半すぎぐらいに飲むように変更した。つまり私は(病状の酷い時は)「デパスを飲んで出勤しても、6時間後には薬効が切れてしまうため、【出勤してから午前10時半ぐらいにデパスを飲んでいた】」のである(ホントだよ?)
 この事を考慮しても、やはり「薬は時と場合による」のは当然と言えよう。なお、本当に余談であるが、「抗うつ剤」「睡眠導入剤」「抗不安剤」のいずれも、脳の同じ部位に作用がある。つまり、それらの名称は本当に微妙な差異と言える。つまり「デパスを飲んだ方がよく眠れる」という言は、作用の仕方を考えれば当然なのである。なお、本当にどうでも良い事ではあるが、2021年現在、私はデパスを服用していない。

とりあえず以上。