この本の主人公は、「そんなに立て続けに『不運な目』にあうはずがないだろう!」というぐらい、ヒドイ目に合っている。
- バスルームで石鹸で滑って転ぶ
- 鬚を剃っていたら怪我する
- ボールペンからインクが漏れてシャツが汚れる
- うっかりウイルスメールを開いて、社内サーバーに感染させる
- 会社PCのハードディスクがクラッシュする
……。で、その「不運」な事象の後ろ側を科学する(The Undercover Scientist)という話である。かなり学際的な、際立った書。
原著2008年、和訳2010年5月(書架移動 May 10th 2015)。