我門 隆星 書評 (NA-R2C450-0001) : そらのおとしもの
[書籍データ]
書籍コード:
NA-R2C450-0001
著者名:水無月すう,*(B)
書籍名:
そらのおとしもの
(VOL:18, DUP:0, A)
#ネタバレ注意
恐ろしい作品である。
誰かが、本作品を「永井豪」と比較していたが。永井作品と比肩しうるのは、「デビルマン」であろうか(あれも、一応少年漫画で、連載元は少年マガジンであった)。
モノリス(「ルール」)の謎が明かされ、「消去プログラム」が実行される(銀河系の核から光線とおぼしきものが出ているのは単に比喩であるものと理解しよう)。シナプス以外の「すべて」の消去が始まる。「世界を作り直す」ために……。
そのような壮大さは、本作の恐ろしさを必ずしも代弁しない。
前巻でカオスは「お姉ちゃん食べていい?」とゼータに迫る。短いバトルの末、カオスの記憶をゼータは看取してしまう。そして、「この子を見捨てられません」とゼータは自らの記憶をカオスに与えた……。そこでカオスは今までの自らの行動を改悛し……。
……おい、これ、本当に、少年漫画? 何という芸術/文学ですか?
ということで、本作、今巻は、ランクAとする。
それにしても、ゼータはやはり、デメテル(神々の母)に相応しかった。
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