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我門 隆星 書評 (TX-R2626C-0001) : イエスはヘブライ語を話したか
[書籍データ]
書籍コード: TX-R2626C-0001
著者名:ビヴィン,ダヴィッド(C)
書籍名: イエスはヘブライ語を話したか
(VOL:0, DUP:0, C)
 原題は「イエスの難しい言葉を理解すること」である。なぜ難しいかというと、聖書のギリシャ語自体が誤訳(と言わないまでも、ヘブライ語直訳)だからである。どのようなものかというと……。
日本人ツーリスト(複数)が海外でよくやる失敗でかようなものがある。
(喫茶店で注文)あい・あむ・コーヒー
これは「日本語で考えながら英語で話す」からである。本書によれば、聖書も、「ヘブライ語で考えながらギリシャ語を話した」結果……おお、有名エピソードの多くが「誤解」ということになってしまった!
ということを懇切丁寧に説明……。
待て。高尾「イエスとは誰か」によれば、聖書に「イエスが言ったとされる言葉」の多くが、「本物かどうか疑わしい」とある。……ということは、聖書の中のイエスの言葉をあげつらって「ヘブライ語」かどうか検証する前提自体が、おかしいのではないか?
本書で出てくるのは「イエス」という虚像(弟子・教団の政治的作為の産物)が「ヘブライ語を話す」という結論にしかならないが? 再読してみたが、いまいち文面が気に入らない。
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