交響的練習曲Op79


◇注意◇
本編はかなり激しい内容(性的にも精神的にも)になっております。
十分お気を付けくださいませ……



   ◇オープニング◇

 -------- その日空から悪魔が舞い降りた……


 八戒は夜中に目を覚ました。
 何かがおかしい……。
 何とも言えない悪寒がする。
 「…悟浄、起きて下さい」
 八戒は同室者である悟浄に呼びかけるが何も反応を示さない。
 …おかしい…ただ眠っているようには見えない。
 その時部屋に差し込む月の光が何かによって遮られる。
 部屋に広がる……人の形をした影……。
 「誰ですか!?」
 八戒は慌てて窓の方を見る。
 そこには『神』と名乗る男の姿…。
 「何の用ですか?」
 「僕が用があるのは君じゃないよ。
 そっちの寝ているお兄さんの方」
 そう言って『神』は悟浄を指す。
 「悟浄をどうする気なんですか」
 「何って…気に入ったから僕の玩具になってもらおうと思ってさ」
 「そんな事はさせません」
 八戒は悟浄を庇うように立つ。
 「そこ退きなよ。
 君ごときじゃ何ともならないよ」
 「それでも退きません」
 強い目でそう言うと『神』は八戒を見て小さく笑う。
 「じゃあ君が代わりに僕の玩具になってくれる?」
 「…………」
 「嫌ならやっぱりそのお兄さんを連れていくよ」
 そう言って『神』はひらりと身を浮かせ八戒を飛び越えると悟浄に手をかける。
 「待って下さい…」
 この男には敵わないだろう。
 でも悟浄を連れていかせる訳にはいかない。
 それ位なら……。
 「僕が代わりに行きます……」



   ◇1日目◇
 
 連れて来られたのは『神』の造ったと言う城の一室。
 小さな部屋には生活をする最低限の物と……意味も無く置かれた無数の人形たち……。
 「ようこそ、僕の城へ」
 『神』はそう言って笑う。
 「今から僕はどうすれば良いのですか?」
 八戒は無表情のままそう言い『神』を見る。
 この男が何を考えているか分からない。
 ただ、正体不明の不安が八戒を襲う。
 「僕は玩具が好きなんだ」
 『神』は小さな人形を手に取る。
 「中でも一番好きなのはゲームかな」
 「ゲーム……?」
 「だからゲームをしようよ」
 そう言い八戒に向かって一冊の小さな本を投げる。
 それはゲームの説明書…。
 八戒はゲームの説明書に目を通す。
 「…これは…」
 声が震える。
 この男はコレを実行しようと言うのか…。
 「期間は30日間、今日を一日目にしよう。
 今から30日間のゲーム。
 そこに書いてある通り一日一つのコマンドを選んで実行……って勿論僕が選ぶんだけどね。
 五日に一回は特殊イベントになるから。
 何か質問はある?」
 「…ここに書かれている事を…貴方が僕にするんですか?」
 信じられない…と言う風に八戒が言う。
 「そうだよ。嫌なの?
 ならやっぱりあのお兄さんを連れてくるからいいよ」
 『神』はさらりと言う。
 「待って下さい…やります…」
 悟浄にこんな事はさせられない。
 八戒はそう言うしか無かった。



 「まずは君の事を良く知らないとね」
 『神』は八戒をベッドに押しつける。
 勿論この場合よく知るというのは躰と言う事だ。
 「…………」
 八戒は逃げ出したい程の恐怖を必死に押さえる。
 自分が逃げれば悟浄が……。
 だから自分は『神』に従うしかない。
 「怖い?君みたいな人を調教するのもなかなか楽しそうだよね」
 そう言い八戒の服に手をかけるとゆっくりと八戒の反応を楽しみながら脱がせていく。
 「ホントは色々としてあげたいんだけど、今日僕ちょっと用事があるから余り時間が無いんだ。
 また明日からしてあげるから…ゴメンね」
 「え…、あ…」
 八戒の躰がいきなり裏返される。
 そして腰を掴むと上に持ち上げられる。
 「冷た……や……」
 高く上げられた八戒の秘所に液体が塗られる。
 そして指で無理矢理入り口をこじ開けられる。
 「いた…やめて…」
 痛みで八戒の瞳に涙が浮かぶ。
 シーツに顔を押しつけ必死に痛みに耐える。
 「あれ、もしかして初めて?
 てっきりあのお兄さんとそう言う関係なのかと思ったけど」
 「そんな…ちがっ……」
  痛みに耐えながら、それでも首を横に振る。
 「でも君はあのお兄さんの事が好きなんだよね」
 「…………」
 『神』の言葉を否定出来ない。
 「あのお兄さんとこういう関係になりたかった?」
 「も…やめて…」
 そんな言葉聞きたくない。
 許される想いでは無い事は分かっていた。
 それでも悟浄の事を愛していた。
 だが、こうして言われると悟浄の事を汚しているようで嫌だった。
 自分が汚れるのはいい…もう既に汚れてしまっているのだから。
 しかし悟浄は…。
 「ふーん。ま、いいや」
 『神』は軽い口調で言うと八戒から指を引き抜く。
 「ま、これからよろしくね」
 今まで指を入れていた所に自身を押し当てる。
 「や…いたい……やめて…」
 指とは比べ物にならない大きさに八戒の秘所が裂け血が流れる。
 「あぁ…やだ…あ…」
 八戒の瞳から涙が零れシーツに吸い込まれていく。
 その涙は痛みの為か…それとも……




   ◆2日目◆(調教:肛虐)

 「おはよう、元気かな」
 『神』が明るい声でそう言いながら部屋に入ってくる。
 八戒はその声で目を覚ます。
 起きあがろうとした瞬間全身に痛みが走る。
 「…っ……」
 躰中がギシギシと痛む。
 特に昨夜『神』に貫かれた場所がかなりの痛みを訴える。
 「大丈夫?僕が見てあげるよ」
 躰を動かす事のできない八戒の服をすべて取り去る。
 「何処が痛いの?やっぱり此処かな」
 仰向きに寝る八戒の足を持ち上げ腹に付く程倒す。
 「痛っ…何を…」
 慌てて秘所を隠そうとするが、その手を『神』に掴まれ阻まれてしまう。
 今『神』の目には自分の見られたくない場所がはっきりと隠されることも無く映っているのだろう。
 八戒の顔が羞恥で紅く染まる。
 「あーあ、やっぱり切れちゃってたね。
 まあ、初めてだから仕方がないか」
 「……?な…や…」
 突然八戒の秘部にぬるっとした感触が伝わる。
 「あ…なに…やめて下さい…」
 生暖かい…それは意志を持って動く。
 そう、これは人の舌だ…。
 「怪我は舐めると早く治るって……。
 知らない?」
 信じられない…。
 まさか…こんな所を他人に舐められるなんて…。
 『神』の舌が入り口の皺を一本一本なぞるように動く。
 段々と初めに感じていた痛みが別の感覚に変わる。
 内側からむずむずとした感覚が浮かび上がってくる。
 「あ…あ……」
 自然に喉の奥から声が出てしまう。
 「ほら、もう痛く無いでしょ」
 『神』の舌が入り口をこじ開け中に入り込む。
 「や…ああ…」
 中に熱い感触が広がる。
 敏感な粘膜を舌が優しくなでるように舐めていく。
 「んん……んっ」
 自分の手で口元を押さえ、あがる声を必死に押さえる。
 後ろの穴がひくひくと収縮するのが分かる。
 触られていない前までもが熱を持ち始める。
 そんな八戒を見下ろし『神』は小さく笑う。
 「今日はこれぐらいにしようか。
 …またね………」



   ◆3日目◆(調教:奉仕)

 「今日は君に奉仕を覚えて貰うよ」
 『神』はそう言うとベッドに寝ころび法衣の前をくつろげる。
 「ひっ……」
 『神』は八戒の頭を掴むと自分の股間へと引き寄せる。
 目の前に『神』のモノを押し付けられ八戒は顔を凍らせる。
 奉仕の意味が分からない訳ではない…。
 しかし、目の前にある同じ男のモノを見て動く事が出来ない。
 「やる事は分かるでしょ。早くやりなよ」
 『神』が八戒の頭を押さえつける為、顔を背ける事が出来ない。
 何よりも、逃げる事など出来ないのだ。
 八戒は恐る恐る『神』のモノに手を添える。
 もう既に形を変え始めているソレは八戒の手の中で脈打っているのが分かる。
 「何モタモタしてるの?」
 『神』が八戒の頭を更に中心へと押し付け行為を促す。
 八戒は唇を少し開けると震える舌先を『神』のモノに近づける。
 「ん…ぐっ…」
 その瞬間『神』が八戒の頭を更に押す。
 『神』のモノが一気に八戒の喉にまで入り込み、八戒が苦しそうな声をあげる。
 牡の香りが八戒の鼻を突く。
 こみ上げてくる吐き気を必死に我慢しながらゆっくりと舌を動かす。
 「……ん…ん…」
 突然八戒の頬に鋭い平手が振り下ろされる。
 「そんなんでヤってるつもり?」
 八戒の目から涙がこぼれ落ちる。
 「仕方が無いなあ」
 自分ではなかなか動かす事の出来ない八戒にしびれを切らす。
 八戒の頭を掴んだまま無理矢理上下させる。
 「ん…んん…」
 喉の奥を突かれ八戒がぐもった声を漏らす。
 それでも構わずに『神』は何度もそれを繰り返した。
 「ちゃんと飲むんだよ」
 そう言い『神』は八戒の口内に精を放つ。
 口内に男の味が広がり八戒は顔をしかめる。
 『神』が八戒の頭を掴んだままなので吐き出す事も出来ない。
 「ん…ん…」
 八戒の喉が数度動き、口内のモノを飲み終えた事を確認してから八戒を解放する。
 「は…げほっ…」
 「次はもう少しマシに出来るようにしてね」
 せき込む八戒にそう言うと『神』は部屋を出た。



   ◆4日目◆(調教:正常位)

 「服を脱いでベッドに上がって」
 八戒は言われた通りに服を脱ぐとソロソロとベッドの上にあがる。
 「もう傷も治ったよね。
 今日は入れさせて貰うよ」
 そう言い八戒の躰をベッドに押し倒す。
 八戒は目を閉じると次に来るであろう衝撃に備えじっとする。
 「あ…んん…」
 ローションを塗った『神』の指が八戒の中に入り込む。
 滑油剤のおかげか痛みは無い。
 『神』の指は八戒の中をぐるりと回すように解していく。
 「は…やん…あ…」
 指の腹で内側を擦られ八戒の口から声が漏れる。
 「そろそろ感じるようになった?」
 「や…ちが…」
 八戒は顔を紅くして首を振る。
 しかし八戒の中心は頭をもたげ始めており、八戒が感じていたのは一目瞭然である。
 『神』は満足そうに笑うと指を引き抜き代わりに己のモノをそこに押し当てる。
 「力抜いてた方がいいよ」
 言葉と共に熱い固まりが八戒の中へと押し入ってくる。
 「は…ああ……」
 初めての時に比べて痛みは余りないが、狭い入り口を押し広げられる感覚に八戒の口から苦しそうな声があがる。
 すべてを収めるとゆっくりと動き始める。
 「ん…や…はっ…」
 少しずつ八戒の口から苦痛以外の声が出始める。
 「ああっ…は…」
 内側を先端で強く擦ると八戒の口から一段と大きな声が漏れる。
 「へー…ここがいいんだ…」
 「いや…ああ……」
 『神』は掴んだばかりの八戒のポイントを何度も突き上げた。



   ◇5日目◇(特殊イベント:キャバクラ)

 「今日はお仕事をして貰うよ」
 「お仕事…ですか…」
 一体どんな事をさせられるのだろう…と八戒が不安そうに繰り返す。
 「今回は初めてだから簡単な仕事にしておくね」


 八戒の連れて来られた一件の店だった。
 店内は薄暗く、席と席が壁で区切られているようだった。
 「ここは…?」
 「キャバクラって名前ぐらいは知ってるよね」
 「…………」
 「君はただ此処でお客さんにお酒をついであげればいいから」
 それぐらいなら…と八戒はほっと息をつく。
 「ただ相手はお客さんなんだから、何をされても逆らったり嫌がったりしちゃいけないよ」


 「あ…やめて…ください…」
 八戒が小さな声で言う。
 複数の中年の男が八戒の躰をベタベタと触る。
 シャツのボタンは半分ほど開けられており、そこから男の手が入り込む。
 胸を触る手、尻を触る手、股間を触る手…様々な手が八戒を嬲る。
 「八戒ちゃんは本当に可愛いね〜」
 酒臭い男の息が八戒のうなじを掠める。
 躰に寒気が走る。
 拒む事も逆らう事もできず…一体何時までこうしていれば良いのだろう。
 「ほら、今度はおじさんにお酒を飲ませてよ。
 勿論口移しでね」
 近くにあった酒瓶を掴むと八戒の口内に無理矢理押し込む。
 そして瓶を離すと代わりに自分の唇で八戒の唇を塞ぐ。
 舌先で八戒の唇を開け、舌を絡めながら中の液体を舐め取っていく。
 「ん……んん…」
 苦しさに顔を振る八戒の唇の端から酒が漏れ、雫となって男のズボンの股間の辺りに落ちる。
 「あーあ、ズボンにシミが出来ちゃったよ。
 困ったな〜。
 勿論八戒ちゃんが舐めて綺麗にしてくれるんだよね」
 男はそう言い八戒の頭を掴むと自分の股間に押し付ける。
 八戒は躊躇いながら男のズボンについたシミを舐め取る。
 次第にズボンの下の男自身が形を変え始める。
 強い嫌悪感に眉をひそめる。
 「そう…いいよ…。
 もっと綺麗に舐め取りなさい…」
 男は息を荒くし八戒を強い力で股間に押し付け続ける。

 ……一体この宴はいつまで続くのだろうか……



   ◆6日目◆(調教:愛撫・上)

 「上着を脱いで」
 「はい…」
 八戒は上着のボタンを外し、服を床へと落とす。
 『神』の手が八戒の胸へと伸ばされる。
 指の腹で円を描くように乳輪をなぞる。
 「どう?胸は感じる?」
 「…分かりません…」
 微かに触れる程度のその刺激はどちらかと言えば、感じる…と言うよりはくすぐったいに近い。
 「あ…」
 『神』の舌が八戒の乳頭に触れる。
 舌のザラザラした感触の思わず声があがる。
 片方を舌で、もう片方を指先で愛撫される。
 「は……ん…」
 段々と不思議な感覚が生まれてくる。
 緩やかな愛撫がもどかしい。
 「あ…立ってきたね」
 与えられる刺激に八戒の胸の飾りが硬く立ち上がる。
 「じゃ、今日はこれぐらいにしようか」
 最後に、と『神』は突起を歯で噛む。
 それと同時にもう片方を指先で押しつぶす。
 「や……」
 突然与えられた強い刺激に八戒は身を震わせた。



   ◆7日目◆(調教:愛撫・下)

 「服をすべて脱いでそこに立って」
 「…そこ…ですか?」
 ベッドではなく床を指して言う『神』に八戒は不思議そうに聞き返す。
 「いいから早く」
 『神』の促す声に八戒は黙ってそれに従った。

 「そのまま動かないでね」
 そう言い『神』の手が八戒の中心に触れる。
 直接触れられる感触に八戒は身を震わせる。
 『神』の手は的確に八戒の熱を高めていく。
 「あ…や…」
 段々と躰に力が入らなくなる。
 支えている足がガクガクと揺れるのが分かる。
 「ほら、じっとしてなよ」
 『神』の手が根本から先端まで隈無く擦り上げる。
 先端から滲み出した液体を円を描くように塗りつける。
 「あ…や……もう…」
 八戒の息が荒く上がり限界が近い事を知らせる。
 「もう少し我慢しなよ」
 「やだ…あ…」
 『神』の声はもう聞こえないのか、八戒の唇から絶え間なく声が漏れる。
 「ん…あぁぁぁ…」
 一段と高い声があがり八戒が『神』の手の中に放つ。
 それと同時に床に崩れ落ちる。
 「あーあ、イっちゃったね。
 もう少し我慢出来なかったの?」
 そう言い八戒の目の前で手についた精液を舐め取る。
 「次はもう少し楽しませてよね」



   ◆8日目◆(調教:自慰)

 「今日は自分でして見せてよ」
 「え…」
 『神』の言葉に八戒が顔を赤らめる。
 ここに来て一週間が経過した。
 慣れたくもない現実にも随分と躰は順応した。
 だが自分で…となるとまだ抵抗がある。
 「出来ないの?」
 「いえ…やります」
 そう答え、ベッドの縁に腰をかけるとそっと自分自身に手をかける。
 そしてゆっくりとその手を上下に動かす。
 「ん…は……」
 少しずつ動かすものの羞恥と理性が邪魔してか、それは快楽にはほど遠かった。
 「あんまり良く無いみたいだね。
 イイ物あげようか?」
 『神』はそう言い小さな瓶を取り出す。
 そして瓶の中の液体を八戒のモノに塗りつける。
 「…や…なに……?」
 液体の塗られた場所から熱が広がっていく。
 体中をしびれる様な感覚が覆っていく。
 「コレ、僕の先生が作ったモノなんだ。
 なかなかイイでしょ」
 「や…あつい……ん…」
 意識まで溶かしてしまいそうな熱に八戒は我を忘れたかのように自らを擦り上げた。



   ◆9日目◆(調教:背後位)

 「今日は入れさせて貰うよ」
 「あ……」
 八戒の躰がうつぶせに押し付けられる。
 「四つん這いって分かるよね」
 八戒は黙って頷くと手足を張って躰を支える。
 「あ…んん……」
 濡らされた『神』の手が八戒の秘部に差し込まれる。
 随分と慣らされた躰は指では痛みを感じる事は無くなった。
 「や…あ……」
 それどころか痺れる様な感覚が体中を走る。
 「もうすっかりコッチで感じられるようになったね」
 『神』は八戒の秘所から指を抜く。
 八戒の口から抜くときの刺激で声が漏れる。
 そして次に来るであろう衝撃に耐えるように目を閉じる。
 この体制では『神』が何時入るか分からない。
 「あ…ああ…」
 『神』が八戒の腰を掴むと同時に熱い固まりが八戒を貫く。
 八戒の口から思わず快楽の声が漏れる。
 八戒は声が出てしまった事に恥ずかしそうにするが、『神』が八戒を突き上げる度に止められない甘い声が漏れる。
 「まるで犬だね。こんな格好して突き上げられて悦んじゃってさ」
 「や…ああ……」
 八戒が必死に首を横に振る。
 それでも八戒が感じてしまっているのは一目で分かる。
 「今度、耳としっぽ着けてあげるよ。
 似合うんじゃない?」
 そう言いながら激しく八戒の奥を突く。
 「あ…やぁ……ああぁ…」
 八戒は初めて後ろだけで絶頂をむかえた。



   ◇10日目◇(特殊イベント:美術モデル)

 今日は仕事の日だ。
 前回の事を思い出すと気が重くなり俯いてため息をつく。
 それでも『神』に手を引かれて歩いているので足を止める事は出来ない。
 今日は何処に連れて行かれるのだろう。
 「さあ、着いたよ」
 やがて『神』の足が止まる。
 そこは一件のビル。
 一階の入り口にかけられた札にはアトリエと書かれていた。
 「アトリエ…?」
 「ここの人がね、美術モデルを捜しているんだ。
 だから君がモデルになってあげてね」


 美術モデル…といえばやはりヌードモデルであった。
 まあ、しかし芸術だからと諦めて八戒は素直に服を脱ぐ。
 「じゃあ、そこに座って」
 服を脱ぎ終えた八戒に画家の男がそう言う。
 「まずはイメージが沸くまで軽くデッサンするから」
 八戒は白いシーツの上に腰を降ろす。
 「そう、体操座りするみたいに…。
 足はもう少し広げて」
 八戒の体勢に注文をつけ、やがて鉛筆を手に取るとデッサンを始める。
 静かな部屋に鉛筆の音だけが響く。
 「…君は本当に綺麗だね」
 しばらくして男がゆっくりと口を開く。
 「顔も、何も知らない清潔な少年の様で綺麗だが躰も素晴らしい。
 透けるように白い肌…そこにアクセントをつけるようなピンク色の可愛らしい胸の飾り…。
 どこをとっても実に素晴らしい…」
 八戒の姿をスケッチブックに書きながら呟き始める。
 そして視線を序々に下方へと移動させていく。
 「ああ、全体的に体毛が薄いんだね。
 あそこの毛も……。
 白いお尻も中心も蕾も全て美しい。
 まさに芸術だよ……」
 「…………」
 八戒を嬲るような男のいやらしい口調に顔が紅く染まる。
 見られているだけなのに中心が熱を持ち始めてしまう。
 男は頭をもたげ始めている八戒の中心を見て小さく笑う。
 「ダメじゃないか、モデルが動いちゃ。
 でも、いいイメージが沸いたよ。
 さあ本格的に作品作りに入ろうか」
 男は席を立ち棚から数本の縄を取り出し八戒に近づいた。

 「…苦しい…やめてください…」
 八戒の言葉は耳に届いていないのか、男は黙々と八戒の躰を縛り上げていく。
 「すばらしい…。
 空に羽ばたく青年は何時までも忘れない少年の心を持ち続けるのだよ…」
 やがて完成した八戒の姿に目を細めると席に戻り再び鉛筆を手に取る。
 八戒は両手を広げたまま固定されている。
 片足は床に膝をつき、もう片足は後ろへと伸ばされている。
 その姿はまるで空に向かって飛び立とうとする鳥のようだった。
 八戒の額に苦しさで汗が浮かぶ。
 完全にロープで固定されているのでこの体勢から動くことができない。
 「天に飛び立とうとする少年の心を持った青年……。
 すばらしい……。
 いい作品になりそうだよ」



   ◆11日目◆(調教:鞭)

 「今日は何をするんですか?」
 まだ服を着たままの八戒に『神』が近づく。
 八戒の手を後ろでまとめると手錠をかける。
 そして床に向かって突き飛ばす。
 「何を…いたっ…」
 顔を上げようとした八戒の肩に鋭い痛みが走る。
 痛む部分は服が破れており、そこにうっすらと紅い跡が残っている。
 『神』を見上げるとその手には細い棒の様な物が握られている。
 そう…それは動物などを調教する時に用いる鞭だ…。
 「…あ…あぁ…」
 何かを言おうとした八戒に再び鞭が振り下ろされる。
 「鞭って初めて使って見たんだけど結構面白いね」
 『神』はそう言い何度も鞭を振り下ろす。
 まるで新しい玩具を手にした子供の様に。
 鞭が八戒の躰に振り下ろされる度に八戒の口からは性交の時とはまた違った声があがる。
 「君は本当にイイ声で鳴くね」
 その声が聞きたくて何度も何度も鞭を振る。
 「やめて…ああ…くっ……」
 その声は何時までも部屋の中に響き渡った。



   ◆12日目◆(調教:吊し)

 「服を脱いでこっちにおいで」
 『神』がロープを手にしてそう言う。
 また手足を封じられて何かをされるのだろうか…。
 「今日は…何を…?」
 『神』は黙って笑う。
 何であろうと自分は拒む事はできない。
 服を全て脱ぐとゆっくりと『神』の元へ行く。
 「今日は縛るだけだよ」
 「…縛るだけ?」


 「…あ…もう…許してください…」
 確かに『神』が行ったのは縛るという行為だけだった。
 だが…これは余りにも…。
 「別に僕は何もしてないよ」
 『神』の言う通り、『神』は何もしていない。
 「いや…」
 八戒は恥ずかしそうに目を背ける。
 しっかりと縛り上げられている為…自由になるのは頭ぐらいだった。
 手は上で纏められテーブルに繋がれている。
 足は大きく広げられたままテーブルの足に繋がれ閉じる事ができない。
 少し斜めにされているので八戒の中心も秘所も全く隠す事ができず『神』の目に晒される。
 「あ…おねが……」
 躰を動かそうとする度に全身に巻かれたロープが食い込んでいく。
 「見られているだけなのに感じちゃうの?」
 『神』が八戒を見て笑う。
 すっかり快楽を教えこまれた八戒の躰はこれだけの事にすっかり反応してしまった。
 見られている…そう思うだけで熱はどんどん躰に溜まってしまう。
 「君って本当に淫乱だね」
 「ちが……も…ゆるしてください……」
 八戒の瞳から羞恥の涙が零れ床へと流れ落ちた。



   ◆13日目◆(調教:蝋燭)

 「ねえ、君は何色が好き?」
 突然『神』がそう尋ねる。
 何故突然そんな事を聞かれるのか分からない。
 それでも、好きな色と言われて頭に浮かぶのは…愛しい人の持つ…鮮明な紅い色…。
 「…紅です…」
 唇から自然とそう出た…。


 「やめて下さい…」
 八戒が怯えた目で『神』を見る。
 その目に揺らめく炎が映る。
 まるで火を怖がる獣の様に八戒は少しずつ後ろに逃げる。
 しかしすぐ背中が壁にぶつかってしまう。
 これ以上は逃げられない…。
 「ほら大人しくして」
 『神』が手に持った紅い蝋燭を斜めにする。
 「あつっ…いや…あ…」
 表面に溜まった蝋が八戒へと落ち、その肌を焼く。
 真っ赤な蝋は白い八戒の肌に飾りの様に散らされる。
 「逃げちゃだめでしょ」
 八戒が動くので蝋の半分ぐらいは床へと落ちてしまう。
 『神』は八戒を無理矢理押さえつける。
 「そうだ、イイ事思いついた」
 「…や…」
 小さく怯える八戒の肌に多めの蝋を落とすと手に持っている蝋燭をそこに立てる。
 そして新しい蝋燭に火をつけると同じ事を繰り返す。
 八戒の躰に何本もの蝋燭が立てられる。
 蝋燭の炎がチリチリと八戒の肌を焼いていく。
 「動くと蝋が零れちゃうよ」
 『神』は楽しそうにそう言う。
 確かに少しでも動けば溜まった蝋が八戒の躰へ落ちるだろう…。
 八戒はじっと熱さに耐える。
 しかし、時間が経つ内に溜まった蝋は動かずとも表面から流れ落ち八戒の肌をこがす。
 「あ…あぁ…」
 熱さに躰を震わせる八戒に他の蝋燭から多量の蝋が流れ落ちた。



   ◆14日目◆(調教:三角木馬)

 「今日は君に面白い玩具をあげるよ」
 『神』は八戒の躰に皮のベルトを通す。
 一つは胸の辺りに両手と共に…。
 そしてあとは片足ずつそれぞれに着ける。
 そのベルトには鎖がついており、鎖の先にはそれなりの重さの鉄球がぶら下げられていた。
 合計三つの鉄球は八戒の躰にかなりの負担をかける。
 「一体何を…」
 何をされるのか分からず八戒の顔が恐怖に陰る。
 「面白い物を手に入れたんだよ。ほら」
 そう言い、その物に掛けられている白い布を取り去る。
 「ひっ……」
 八戒は目に映った物に思わず悲鳴をあげる。
 それは三角錐の木材…いわゆる三角木馬というヤツだった。
 「ほら、お馬さん好きでしょ。
 乗せてあげるよ」


 「く…あう……」
 とがった先端が八戒の躰に食い込む。
 八戒の額には苦痛によって汗が浮かぶ。
 あまりの痛みに気が遠くなりそうだった。
 それは鉄球の重みによって尚も下に向かって力がかけられる。
 全身を貫くような衝撃が股間から発せられる。
 「や…たす…け…て……」
 八戒が涙の混じった声で『神』にそう言うがその言葉は聞き届けられない。
 動こうとすれば余計に股間に木馬が食い込む。
 「やめて…も…ああぁ…」
 痺れるような感覚と共に八戒は気を失った。



   ◇15日目◇(特殊イベント:SM)

 「…もう…ゆるしてください…」
 八戒は薄暗い部屋の中小さな声で言う。
 一糸纏わぬ姿の八戒の躰には鞭で打たれた紅い跡がいくつもつけられている。
 今日が仕事の日だと言うことは分かっていた。
 しかし、目が覚めた時にもう監禁されているなんて思いもよらなかった。
 目の前にいる男がどんな人なのかも分からない。
 ただ恐ろしい目をしている事だけが分かる…。
 「ほら戻っておいで…子猫ちゃん…」
 男はそう言って八戒を再び悪夢の中に連れ戻す…。


 「痛い…やめて…やめてください…」
 男が手に持っている細い針を八戒の乳首に通す。
 穴の開いた乳首に金色のピアスを通すと手についた八戒の血を舐め取る。
 「可愛くできたね。君はとっても可愛いよ。
 私の事をご主人様と呼んでごらん」
 不気味な程の笑顔で八戒にそう言う。
 「…だれが!」
 八戒は強い目で男を睨む。
 その瞬間、男の顔から笑顔が消える。
 ピアスに付けられた鎖を強く引く。
 「いた…やめ……あぁ…」
 ピアスのついた乳首が下へと引かれる痛みに八戒が悲鳴を漏らす。
 「ほらちゃんと言ってごらん、ご主人様って」
 「…ご…しゅじん…さま…」
 八戒は震える声でゆっくりとそう言う。
 その言葉に男は満足そうに笑う。
 「いい子だ…。ご褒美にいい物をあげるよ」
 そう言い男は再び針を手に持つ。
 八戒の顔が恐怖に凍り付く。
 「コッチにも可愛いピアスをつけてあげるよ」
 男は八戒の中心を指して言う。
 その言葉に八戒は慌てて立ち上がり逃げようとする。
 後ろを向いたその背に容赦なく鞭が振り下ろされる。
 「何処に行くのかな?逃げちゃダメだよ。
 …僕の子猫ちゃん」
 何度も何度も鞭を八戒に向けて振り下ろす。
 やがて八戒の抵抗が無くなると、八戒の躰を動けないように固定する。
 「や……」
 「ちゃんと見ていなさい。
 君の可愛いモノに針が刺さる所をね…」
 男はゆっくりと針を八戒のモノに近づける。
 八戒の目から恐怖のため涙が零れ落ちる。
 「や…やめて…おねが……いやああぁぁぁぁ」



   ◆16日目◆(調教:猫地獄)

 「何処へ行くんですか?」
 その日は珍しく部屋の外へと連れ出された。
 今まで五日に一度の仕事以外の時に外へ出たことは無かった。
 仕事は昨日済んだばかりだと言うのに今日はなんだと言うのだろう。
 「昨日の仕事はちょっと大変だったから傷を癒してあげようと思ってね。
 ほら、怪我はやっぱり舐めて治すのが一番っていうでしょ。
 だから君の為に用意してあげたよ」
 そう言って連れてこられた所はプール…。
 しかしそこにあるのは水ではなく…大量の猫たち。
 「十分に舐めて治してもらいなよ」
 「え…やぁ……」
 『神』は手に持ったバケツの中の液体を八戒に向かってかけると、八戒を猫の入ったプールへ突き落とす。
 「…何…?や…やめ……」
 八戒に猫たちが一斉に群がる。
 その様子は異常なものであった。
 「ん…やだ…」
 猫たちが八戒の躰についた液体を舐め取っていく。
 ざらりとした舌の感触が躰の彼方此方に広がっていく。
 「まさか…この液体は…マタタビ…?」
 こんなにも猫たちが興奮するなんて…きっとこれはマタタビだと八戒は思った。
 しかし猫の舌はそんな思考さえも犯していく。
 「当たり。勿論特殊な調合がしてあるけどね。
 十分に舐めて治してもらってね。
 君にはまだまだやってもらう事があるんだから」
 そんな『神』の笑い声を八戒は意識の端で聞いた……。



   ◆17日目◆(調教:犬)

 「おはよう、今日はとっても天気がいいよ。
 ねえ、散歩に行こうか」
 「…散歩…?」
 八戒は『神』が何を考えているのか分からず不信気に『神』を見る。
 「そう、散歩だよ」
 『神』の手に持つ鎖がジャラっと音をたてた。


 「も…帰してください…」
 八戒が今にも泣きそうな声で懇願する。
 「あれ?何で犬が人間の言葉をしゃべるのかな」
 『神』が手に持った鎖を強く引く。
 その鎖の先には皮で作られた首輪がある。
 八戒は全裸で首輪を付けられ四つん這いにされていた。
 その髪には耳のついたカチューシャ、尻にはしっぽの形したアナルプラグが差し込まれている。
 その姿はまさに犬であった。
 「かえして……」
 細い道とはいえ、人が全く通らないわけではない。
 時折すれ違う人は横目で八戒を見ると蔑むような笑いを打ち付ける。
 「そんなに帰りたい?」
 「お願いします…」
 『神』の言葉に八戒は顔を上げ、必死に訴えかける。
 「じゃあ、此処で片足上げておシッコして見せてよ。
 そうしたら帰ってもいいよ」
 「そんな……」
 こんな人の通る外で排泄行為なんて…。
 八戒の目から涙がこぼれ落ちる。
 「出来ない?じゃあ大通りでも散歩してから帰ろうか」
 そう言い鎖をぐいっと引っ張る。
 「待ってください」
 大通りなんてとんでもない…。
 それぐらいなら…。
 「…やります…」
 八戒は消えてしまいそうなぐらい小さな声でそう言った。
 

 羞恥に耐えながら片足を上げる。
 そして下腹部に力を込める。
 外気によって冷やされた躰はそれなりに尿意を感じていた…。
 先端に暖かい感触が広がる。
 「あ…んん……」
 八戒はぐっと唇を噛みしめる。
 八戒の先端から少しずつ雫が零れ落ちる。
 その雫はすぐに大きな流れとなり、地面に湯気のたつ水たまりを作っていった……。



   ◆18日目◆(調教:浣腸)

 「…こないでください…」
 八戒はシーツにくるまったまま『神』に向かってそう言う。
 「昨日の事まだ気にしてるの?」
 「…………」
 気にしないわけが無い。
 外で…しかもあんな格好で排泄を行うなんて…。
 「じゃあ、もう気にならなくしてあげるよ」
 「や…やめて…」
 『神』は強引に八戒のシーツをはぎ取る。
 そして八戒の足を胸につきそうなぐらい折り曲げると、露わになった秘所にガラスの管を差し込む。
 それは注射器のような形をしていた、だが先端に針はない。
 そのピストンを押すと中の液体を八戒の中にそそぎ込む。
 「や…何……」
 お腹の中に入ってくる液体の感覚に八戒は顔をゆがませる。
 「全部入っちゃったよ」
 『神』はクスクスと笑いながらガラス管を抜く。
 やがて八戒の腹の中をグルグルと言う音と共に痛みが駆けめぐる。
 やがてその痛みは強烈な便意へと姿を変える。
 「や…お腹が…」
 今にでも出てしまいそうな感覚に八戒は慌てて立ち上がる。
 しかしトイレに行こうとする所を『神』に阻まれてしまう。
 「ダメだよ、もう少し我慢しないとね」
 

 「あ…もう…許して下さい…」
 八戒は膝立ちの格好を取らされる。
 勿論両腕は後ろで縛られていて動かす事は出来ない。
 「まだ我慢できるでしょ」
 苦しそうに耐える八戒の姿を『神』は楽しそうに見つめる。
 苦しさでか、八戒の顔は真っ赤に染まりその瞳に涙が浮かぶ。
 力の入っている両足は小刻みに震えていた。
 その奥で八戒の蕾もヒクヒクと開閉を繰り返し限界が近い事を知らせる。
 「…や…あ…もうだめ…で…ちゃう……あぁ…」
 その言葉と共に八戒は腹の奥に溜まった濁流を解き放った。



   ◆19日目◆(調教:異物挿入)

 「ご飯食べないの?」
 テーブルに置かれた手つかずの食事を見て『神』が言う。
 八戒はそれに対して何も反応しない。
 「ハンストのつもりかな。カワイイね。
 でも自分の立場はわきまえた方がいいよ」
 八戒はその言葉にビクッと震える。
 「あ…ごめんなさい…」
 自然と口から謝罪の言葉がでる。
 …逆らえば逆らう程酷い目にあうのは分かっていたのに…。
 「まあいいや。上の口がいらないって言うのなら下の口にあげるよ」
 『神』はプチトマトの入ったボールを手に取る。
 「や…ゆるして…」
 小さく震える八戒を押さえつけ大きく足を広げさせる。
 そしてドレッシングを手に取ると八戒の秘所へと塗りつける。
 「さ、いくつ入るかな」
 『神』は楽しそうにプチトマトを一つ、また一つと八戒の中に押し込んでいく。
 一つ一つの大きさはさほどではないが数を増やしていく毎にお腹の中が苦しくなっていく。
 八戒はただじっとその時が過ぎるのを待つ。
 「あーあ、もうトマト無くなっちゃった。残念だね」
 『神』の言葉に八戒はほっと胸をなで下ろす。
 しかし次の瞬間ニヤリと笑う『神』と目が合う。
 「あ、ゴメン。体調あまり良くないのにいきなり固形物は良くないよね。
 よくつぶさなきゃ」
 「あ…や…あ…」
 『神』はそそり立つ己のモノを取り出すとまだプチトマトの入っている八戒の秘所に押し込む。
 「やだ…あ…あぁ…」
 中でぐちゃぐちゃとトマトが潰れ八戒の中に果肉を滴らせた…。



   ◇20日目◇(特殊イベント:公衆便所)

 「今日はね、君に可哀相なな人たちを癒してあげてほしいんだ」
 その日『神』の口から発せられたのは意外な言葉だった。
 「いいかな?」
 「…はい」
 人を癒すという言葉に八戒は首を縦に振る。
 しかし考えて見ればこの男がただ人を癒すだなんて普通の事を言うわけないのに……。
 「さあ、ここだよ」
 連れてこられたのは刑務所だった。
 「ここですか…?」
 「そう、慰問ってやつだよ」
 中から出てきた男が八戒の腕を掴み中へと引きずり込む。
 「え…まって……」
 「じゃあ、がんばってその躰を使って癒してあげてね」
 『神』は笑顔で八戒に向かって手を振った。


 「はら、兄ちゃんコッチに来な」
 男が八戒の腕を掴み自分の方へと引き寄せる。
 「何をするんですか?」
 八戒は恐る恐る男に尋ねる。
 「何言ってんだよ。
 溜まった俺達の躰を兄ちゃんがその躰を使って癒してくれんだろ」
 「それって……」
 「なあ兄貴さっさとやろうぜ」
 八戒が言うよりも先に別の男が我慢出来ないようにそう言う。
 「慌てんなって。順番だ」
 男は八戒の服を力強く破り捨てる。
 そして八戒の躰をうつぶせに床へと押し付ける。
 「本当は女の方が良かったけど、兄ちゃん綺麗だからまあいいか」
 「や…あ…あぁ…」
 男は慣らしもせずに八戒の中に熱を持った固まりをねじ込む。
 「ん…んんん…」
 苦しさで大きく開けた口に別の男のモノが押し込まれる。
 「兄ちゃんコッチも頼むぜ」
 八戒の頭を掴み自分の腰を振る。
 喉の奥に強い力で男のモノがぶつけられ息がつまる。
 「おい兄ちゃん、手が空いてんだろ?
 俺のも頼むぜ」
 また別の男が自分のモノを八戒の手に押し付ける。
 雑居房の男達は自分のモノを八戒の顔・胸・尻など躰のあらゆる所に擦り付け快楽を味わおうとする。
 「ん…んん…ん…」
 男達が溜まっていたモノを八戒の躰にかける。
 八戒の躰に臭い立つ白い液体が次々に降りかかる。
 八戒の後ろを嬲っていた男も限界を迎え八戒の中に自分の欲望を放った。
 「ココ開いたぜ、次は誰がやる?」
 八戒の躰を求め多くの男が列を作った……。



   ◆21日目◆(調教:奉仕U)

 「八戒」
 『神』が八戒の名を呼ぶ。
 その声の種類と目で八戒は『神』は何を言おうとしているのかを悟る。
 「はい」
 返事を刷ると『神』の法衣の前をくつろげ股間に顔をうめる。
 もうその行動に躊躇いや抵抗はない。
 むしろ嬉々として『神』のモノに手をかける。
 『神』のモノに熱の籠もった視線を向けたまま唇を舐める。
 そして潤いを持った唇を『神』のモノに近づける。
 「ん…ん…は…」
 何度もついばむ様に唇を近づける。
 そして根本から先端までを舐め上げると反応を始めたそのモノを口に含む。
 喉の奥まで『神』を受け入れ、また身を引くと先端を舌で円を描くように刺激する。
 「ん……ん……」
 根元を白い手で抜き先端を舌で転がす。
 八戒は夢中で何度もそれを繰り返す。
 「楽しそうだね。イイ子にはご褒美をあげるよ」
 そう言い八戒の頭を強く自分の股間に押し付け八戒の喉に精を放つ。
 「んん…」
 八戒はゆっくりと顔を起こすと目を閉じ精液を味わうように口の中で転がし、ゆっくりと飲み込む。
 「おいしい?」
 八戒は『神』を見ながら舌先で唇の端についた精液を舐め取る。
 「…すごく美味しいです……」



   ◆22日目◆(調教:コスプレ)

 「じゃあ、コレ着てね」
 『神』が八戒に服を手渡す。
 「これ……」
 「ほら、早く着替えてきなよ」
 「…はい…」

 数分後着替えを終えた八戒が『神』の前に姿を見せる。
 「やっぱり良く似合うね」
 それは西洋人形のようにフリフリとレースのつけられた服…いわゆるドール服という物であった。
 「今日は一日お人形さんになっていてね。
 だから動いたり喋ったりしちゃだめだよ」

 
 「僕のお人形さんはとってもカワイイね」
 そう言い人形になった八戒を膝の上に乗せ髪をなでる。
 そして小さい子がするようにぎゅっと抱きしめる。
 「カワイイから遊んであげなきゃね」
 その声が聞こえると同時に八戒の躰がベッドに投げられる。
 「……っ……」
 その衝撃で思わず声が出てしまいそうになるがぐっと堪える。
 自分は喋ることを許されていないのだ…。
 八戒の顔の上に分厚いペチコートとスカートが掛けられる。
 『神』の手が八戒のスカートをめくっているのだ。
 今、自分はこんな格好で…下半身を剥きだしにしている…そう思うを恥ずかしさで涙が溢れそうになる。
 「…君は今、お人形さんなんだよ…」
 『神』が確認するように言う。
 …動いてはいけない…声を出してもいけない……。
 全てを拘束され、八戒は次に起こるであろう事に耐える準備をした。



   ◆23日目◆(調教:自慰U)

 「今日は自分でして見せてくれる?」
 「はい」
 八戒は返事をしてベッドにあがる。
 そして服をすべて脱ぐと『神』に向かって足を広げる。
 八戒の中心はもう熱を持ち始めていた。
 「まだ何もしていないのにもうそんなになっちゃってたんだ」
 「あ…今日は何をされるかなって考えていたら…」
 八戒が頬をうっすら紅く染めて目を背ける。
 「それだけで感じちゃったんだ。
 じゃあ僕によく見せてよ」
 八戒は頷き両手を熱を持ち始めた中心へとのばす。
 「あ…んん……」
 八戒のソレは少し刺激を加えただけで完全に天を仰ぎ、先端からトロトロと液体流し始める。
 「なんか後ろの口が寂しそうだね。
 カワイソウだからプレゼントをあげるよ」
 そう言って大きめのバイブを八戒に向かって投げる。
 「ありがとうございます」
 八戒は微笑んで礼を言うとバイブに舌を絡めまんべんなく濡らす。
 そしてまだ何もしていないのにヒクヒクと物欲しげに開閉を繰り返す場所に差し込む。
 「ん……あぁ…」
 その場所は太いバイブをすんなりと飲み込んでいく。
 奥まで入れると根元に付けられているスイッチを入れる。
 当たりに振動音が響く。
 「ソコそんなに広げちゃって痛くないの?」
 「あ…いえ……気持ちいいです…」
 八戒はうっとりとした表情で言う。
 次第に中心を抜く八戒の手が強く速くなっていく。
 「あ…だめ…んん…イっちゃう…あ…あぁ…」
 八戒は背を反らすと先端から白い液体を飛ばした。



   ◆24日目◆(調教:背後位U)

 「ねえ…早くきてください」
 八戒が四つん這いになり尻を高く上げる。
 「おねだり?
 君は本当にイヤラシイ子だね」
 『神』がクスクスと笑う。
 「もう…意地悪しないで…早く…」
 「はいはい」
 甘い声で誘う八戒に『神』は笑って近づく。
 八戒の腰を掴むと慣らす事もせず一気に貫く。
 八戒のソコは難なく『神』のモノを受け入れる。
 「ああぁ…」
 望むモノが与えられ八戒の口から歓喜の声があがる。
 『神』は始めから激しく腰を動かす。
 「あ…あん……は…」
 『神』のモノが八戒の奥を突くたびに八戒の唇から甘い声が漏れる。
 「あ…もっと…もっと強く…」
 更なる刺激を求めて八戒の腰が動く。
 「くっ…」
 「ん…いい…あぁぁ…」
 『神』が更に強く突き上げ八戒の中に放つ。
 それと同時に八戒も精を解放した。
 「まって」
 身を引こうとした『神』の手を八戒が掴む。
 「……?」
 「…まだ……もっとください……」



   ◇25日目◇(特殊イベント:イメクラ)

 「この家は…?」
 その日連れて来られたのは普通そうな一件の家だった。
 「今日はここで仕事をするんだよ」
 そう言って『神』が玄関に付けられたインターホンを鳴らす。
 「いらっしゃい、待ってたよ」
 ややあって中から一人の男が姿を見せる。
 その男は異常な程躰が大きかった。
 「あの…」
 「ああ、君が約束の子だね。
 さあ、早く中に入ってよ」
 男は八戒の手を引き部屋の中へと入って行った。


 「…なんでこんな格好を…」
 八戒は男に渡された服を身に着ける。
 それは紺色の短パン、水色のスモック、そして黄色い帽子…。
 まるで幼稚園児の様な格好だ…。
 「ああ、やっぱりよく似合うね。
 今から僕の事はお兄ちゃまと呼びなさい」
 男が八戒の躰を抱き上げる。
 小さい子を持ち上げるように軽々と上まであげる。
 男の身体の大きさの前では八戒がまるで子供のような大きさにみえる。
 「さあ、お兄ちゃまとあちょびまちょーね」
 小さい子に言うような口調で八戒にそう言った。

 「あ…あ…お兄…ちゃ…ま…」
 八戒は男の身体にしっかりと抱きつくようにしてそう言う。
 八戒はスモックを着たまま男のモノを受け入れている。
 脱がされた下着と短パンは足首のあたりにまだ引っかかっていた。
 「…あ…あぁ…かわいいよ…八戒ちゃん…」
 男は異常な趣味の持ち主であった。
 子供に…というよりは子供の服に興奮を覚えるのだ…。
 園児の制服や白いハイソックスを好む。
 「…昔は本当の幼児を相手にしていたんだけどね、僕のが大きすぎて壊れちゃったんだ。
 だからこうして君みたいな子を雇うんだ…」
 男は興奮した声でそう言う。
 そして八戒の唇の表面を舌で舐め、丹念に味わうように唇を合わせる。
 「でも君は本当に可愛い、気に入ったよ。
 大人にしておくのが勿体ないぐらいだね。
 さ、八戒ちゃんのその可愛いお口でお兄ちゃまのお胸をチュッチュしてくれるかな?」
 男の言葉に八戒は男の胸に舌をのばす。
 そしてまるで子供がおしゃぶりをするように男の胸を吸い上げる。
 「ああ…いいよ…八戒ちゃん…」
 八戒の唇の動きに合わせて、男は八戒を突き上げる速度を速める。
 「あ…お兄ちゃま…あぁ…」
 「うっ…八戒…ちゃん……」
 男は小さく呻くと八戒の中に欲望を吐き出した。

 「大丈夫?八戒ちゃん…」
 まだぐったりとしている八戒の顔をのぞき込む。
 そして八戒の目の前に一枚の白い布を出す。
 それは……おむつであった。
 「今度はコレを着けてくれるかな?」



   ◆26日目◆(調教:野外)

 『神』と八戒は落ち葉の散る森の小道を二人で歩いていた。
 今朝『神』が散歩に行こうを言い出した。
 てっきり前の様に犬の格好でもさせられるかと思ったが、今回は普通であった。
 こうして普通に歩いて外の空気を吸うと、何だか今までの生活から目が覚めるような気がする。
 頬を掠める冷たい風にそっと目を閉じる…。


 「じゃあこの辺で服を脱いで」
 『神』が突然八戒に向かってそう言う。
 「え…?」
 あまりに突然の事で八戒がうろたえる。
 こんな外で…。
 今は人は居ないが何時誰が通るとも分からないのに…。
 「…はい…」
 それでも八戒は自分の衣服に手をかけると一枚一枚脱いでいく。
 「あ…」
 すべて脱ぎ終えると『神』が八戒の抱き上げる。
 「しっかり掴まってなよ」
 八戒の片足が上へとあげられ躰だけ降ろされる。
 「あぁ……ん…」
 立ったまま『神』を受け入れる。
 初めての事に『神』の背中に回された八戒の手に力がこもる。
 『神』が八戒の躰を持ち上げては下に降ろす。
 「どう?立ったままっていうのは」
 「あ…いや…」
 躰には序々に熱が溜まっていくものの吹き付ける風が八戒の頭を冷やす。
 理性を捨てる事が出来ない…。
 「いや…あ…あぁ……」
 中途半端な感覚に八戒の瞳から涙が落ちた……。



   ◆27日目◆(調教:バイブ)

 「お使い行ってきてくれない?」
 そう言って『神』がメモを渡す。
 「…はあ…分かりました…」
 不思議そうな顔をしながらも、八戒はメモを受け取り部屋を出ようとする。
 「あ、ちょっと待って」
 「…何ですか?」
 呼び止められ振り返った八戒は『神』の手にある物を見て絶句する。
 「忘れ物だよ」


 八戒は力の入らない足で一歩一歩前へと進む。
 指定された店はそんなに遠くはない。
 しかし『神』の手によって入れられたバイブが八戒の中で轟き思うように歩く事が出来ない。
 バイブはしっかりと固定されており抜く事もスイッチを切る事も出来ない。
 普通の倍以上の時間をかけて何とかその店に着くことはできた…しかし…。
 「なんで…こんな店に…」
 渡された紙には店の名前しか書かれていなかったので気が付かなかったが…この店はどう見ても大人のおもちゃ屋であった。
 ここまで来たからには指定された物を買って帰らなければならない。
 店の扉を開けると中には数人の男性客がいた。
 八戒は他の客を見ないようにして『神』に渡されたもう一枚のメモを開き商品を探す。
 「…ん…」
 動く度にあがりそうになる声を唇を噛んで必死に堪えようとする。
 男性客らの視線は、顔を紅く染めて小さく震える八戒に注がれる。
 「あ…や…んんっ…」
 突然バイブの振動が上がる。
 その刺激に耐えられず八戒は遂に達してしまう。
 床に座り込みガタガタと震える。
 「大丈夫?」
 八戒を囲むように男性客が八戒に好奇の目を向ける。
 「…いや…」
 八戒は自分の躰を抱きしめ目を閉じる。
 達しても八戒の中に収められたバイブは止まる事なく八戒の中を浸食し続けた。



   ◆28日目◆(調教:絶倫)

 「今日はお友達を紹介しまーす」
 その言葉と共に大きな体をした妖怪が部屋に姿を見せる。
 「…………」
 その妖怪は八戒の倍近い大きさで、妖怪というよしは怪物に近い感じがした。
 「じゃあ、僕は今日ちょっと出かけるから二人で仲良くしていてね」
 そういい『神』は部屋を出る。
 部屋に二人取り残され八戒は恐る恐るその妖怪を見る。
 「…あ……」
 その瞬間八戒の躰が持ち上げられる。
 妖怪の鋭い爪が八戒の服を引き裂く。
 「あ、言い忘れてたけど、その子いっぱいSexしたら人間になれるって信じているみたいだから…後よろしくね〜」
 

 「あ…ああ……」
 部屋の中に八戒の声と湿った淫猥な音が響く。
 『神』の言葉通り、この妖怪はSexをすれば人間になれると信じているようだった…。
 妖怪の太いモノが八戒を何度も犯す。
 中に何度も出され八戒の下腹部が膨れ上がる。
 それでもまだソレは八戒を犯し続ける。
 「…も……や…」
 八戒がかすれる声で呟くように言う。
 そんな言葉も通じないのか、ソレはただ八戒の躰を激しく上下させる。
 そう体力の限界を超え、八戒はただ無理に躰を揺すられるだけである。
 「あ……ん……」
 妖怪は再び八戒に強く押し入れると中に精を放つ。
 収まりきらなくなった精液が八戒の秘所から溢れ床へ落ちる。
 「や…おねが……も…」
 それでもその妖怪は少し動きを止めただけでまたすぐに動きを再会させた……。



   ◆29日目◆(調教:騎乗位)

 今日はついに29日目…あと今日耐えれば終わるのだ。
 八戒は短くため息をつく。
 その時部屋の扉が開く。
 八戒の視界の端に映る人影は二つ。
 一つは『神』のもの…。
 では…もう一つは……?
 「……誰……?」
 それは見覚えがある。
 自分と同じぐらいの身長で…紅い髪をした…。
 「悟浄……?」
 「寂しいかと思って君の大好きな紅い髪のお兄さんを作ってあげたよ。
 これを使ってシテもいいよ」
 
 「…悟浄……」
 こんな事がしたいんじゃない…そう思いながらも八戒はその行為を止める事は出来なかった。
 『神』の作った悟浄はとても精巧に出来ていた。
 姿・形・大きさは当たり前の事…。
 伝わる体温や体臭も…まるで本物のようだった。
 「悟浄……悟浄……」
 何度も唇を合わせ下を絡める。
 そして悟浄のモノに手を添えると自分の体重で一気に奥まで受け入れる。
 「あぁ…悟浄……いい…」
 これが作り物である事を忘れるぐらい八戒は強く悟浄を求める。
 我を忘れたかのように何度も躰を上下に動かす。
 「悟浄…あ……い……ごじょ…あぁぁ……」
 八戒は躰を震わせ悟浄の腹の上に白い液体を飛ばす。
 「…………」
 声にせず唇だけで愛してると呟く…。
 その時流れ落ちた涙にはどんな意味があったのだろう………。


かなり激しい事書いてましたね……。
コレを書いて、蘇芳と闇管におもっきり退かれたという思い出が……
これは、当時プレイしていたダークロウズというエロゲーの影響をかなり受けてます。
…………調教ゲームでした。
まあ……EDへどうぞ…


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