○見学へ

教習所に着くと、事務所の前には低シートのCB400とZEPHYR750が置いてありました。
指導員の先生が対応して下さり、早速跨ります。

まずCB400に。苦い思い出のあるバイクです。

おっ!足がつく!

中型教習の時、乗り降りだけ、そして、ブレーキでどれだけ転んだか。
そのイメージがあったので、びっくりです。

そして次はいよいよ大型。

おぉ!これも足がつく!怖くない!
バイクをちゃんと立てることもできます。

これなら乗れるかも??

見ていた指導員の先生も、笑っておられました。

しかし、問題は解決していません。そう、審査です。
小型や中型(普通二輪)と違い、大型二輪です。そんなことは出来て当たり前の世界でしょう・・・。
先生にそのことをお話しすると
ここは、審査はありませんよ
とのお言葉。

取り回しに関しては、毎教習時、バイクを自分で所定の位置に押していくので、それで練習。
教習中に転んでしまった場合、指導員の先生が来てくださるそうで。その時に引き起こしは練習するとのこと。

つまり、事前にバイクを起こせることや取り回し、センタースタンドがけができなくても
その事が入校の可否判断にはならないとのことでした。
びっくり・・・
とはいえ、どうしてもやってみたかったのでお願いして、引き起こしとセンタースタンド掛けをやらせてもらいました。
でも、中型でできてないことが急にできるはずもなく・・・
引き起こしはなんとか…センタースタンドは先生に手伝ってもらって、なんとかかかりました。
やっぱりダメだ〜〜・・・

その後、事務所で説明をして頂き、少し教習を見学してから、教習所を後にしました。



う〜ん、どうしよう・・・

確かに審査がないのは嬉しかったです。(それでいいのか?という気持ちがないわけではないですが)
でも、本当に乗れるかどうかも心配。
ネイキッドには免許を取って一度も乗っていませんし、中型時代の自分の教習のひどさのイメージもあります。
それが、排気量が一気に上がるわけで、扱えるのどうか・・・。


HPを見ると、体験教習というのがあるということを見つけ
え〜い、恥かきついでに!
と、またメールで申し込みました。




○体験教習へ

事務所へ向かうとき、先日説明してくださった指導員の先生が笑顔で
体験ですか?
と声をかけてくださいました。一度会ったきりの人間の顔をよく覚えているなぁとびっくりしました。

最初に説明を受けて少しお話をして、早速バイクに乗る準備。更衣室に案内されました。
更衣室に入ると、女性の方がお二人ほどおられ、少しお話しました。フレンドリーでびっくり。
バイクに乗る女性って、もっとなんというか、わが道を行くタイプの人が多いのかなって思っていたので。
(今まで、教習所で別の教習生の方とお話しするということもありませんでしたし)

本当にここは女性の方、多いんだな〜
(中型を取ったとき「女性の方も多いです」って言われても、誰もいなかったですから・・・今回もソレ系かと思って)

二輪専門校なので当たり前ですけど、来ている人はみんなバイクの免許を取りに来られているわけで…
普通の教習所だと、車かバイクかわかりませんし、だいたい車…ということで、風景も新鮮でした。

荷物を置いてから移動する間、先生になぜ審査がないのか聞いてみました。
私としては
起こせない、押せない人間がバイクに乗っていいのか
まして大型二輪免許を取ろうとする人間が、基本動作の「バイクが起こせない」というのは問題ではないか
と心配だったので。

すると先生は
ここは、バイクの扱い方、操作を練習する場で、起こす練習をするところではない。
低シート仕様を置いているのもそれが理由で、足がつかないと、操作に集中できない。
単に体格が小さいからという理由だけで、男性ならできる操作が女性にはできない。
それではバイクの練習にならない。まず操作に集中して練習し、その後から扱いを覚える方が早い。
ということでした。

確かに、中型のとき、止まったらコケる!と思うと、そればっかり気になって、操作どころではありませんでしたから。
乗れてしまえば、多少の足つきはカバーできますが、操作がおぼつかない間は特に、
足が着くというだけで、どれほど安心感があるか。

また、中型の時、怒鳴られ続けたイメージがあって、
あまりにできない人間は、不適格っていうこと・・・私はそれに該当する可能性があると思う。
それを判断するのが(バイクに乗る資格があるかどうか)審査でもあると思うので、審査がないのは余計に心配。
と話すと、

できない人に「なぜできないのか?」と言うのはおかしい。 
できないから教習に来ているわけで、そういうできない人をできるようにするのが僕たちの仕事。
それに、怒鳴っても上手くはならない。
僕たち指導員の指示に従わないとか、危険な行為をしていたらそれは怒るけど、
一生懸命やってできないことに対して怒ることは僕たちは絶対にない

とのこと。
なんと優しいところなんだろう〜〜〜〜

そして、一緒に、バイクの保管場所へ向かいます。
バイク暦を聞かれ、
アメリカン(STEED)に乗ってます
というと
普段からバイク乗ってるなら大丈夫だね
といわれ
しまった!乗ってないことにしとくんだった〜〜
とちょっと後悔しつつ…。

車庫のところで、プロテクターを着けるようにとの指示。
正直
え?プロテクター?過保護〜〜!
と思ってしまいました。中型の時は希望者だけだったので、私はつけたことがありませんでした。

ただ、これは体験教習だからかな?と思ったんです。
バイクってどういうもの?と体験するこの時間に転んだりして怪我したら大変ってことで。

でもそうではなく、この教習所では教習生全員、男性も女性もプロテクターをつけるのが必須だそうです。
理由は
例えば寒い時期は特に、ちょっと当たっても痛い その「痛い〜」って言ってる時間がもったいないから
ということです(笑)

なるほど。

プロテクターの着け方も知らず、モタモタして、そんなことまで先生に質問してしまいました。
その後、また少しお話をして、バイクの元へ。

久しぶりのネイキッド…改めて緊張
コレに乗るのか〜〜やっぱり早まったか?!

などと思いつつ、先生からの説明。
そして、自分が乗る時間はあっという間にやってきました。

はい、じゃあ乗ってみようか

と促され…

きゃ〜〜大型に跨ってしまった〜〜〜やっぱり大きい!
でも、足がつくから、思っていたほど怖くない!
でも、排気量が大きいから発進は怖い〜〜
・・・っていうか、足の位置が違和感ある〜〜

と心の中で叫びつつ、恐る恐る発進。

おぉ!動いてる!
やっぱりパワーある〜〜!
でも、止まるときにどうしても衝撃が出てしまいます。足がつくので、コケる心配はないですけど。

動かした後、先生から

それくらい乗れてたら大丈夫

と言って頂きましたが・・・本当でしょうか・・・。

その後、ブレーキレバーの握り方について教えていただきました。
上からかぶせる様に持つのではなく、引き込む感じ
4本がけというが、手が小さい人は物理的に無理なので、添える感じで
と、まさに「教習指導」して頂きました。
(・・・これができていないことが、後々すべての原因になろうとは・・・)

しばらく走っては止まり・・・を繰り返します。
そんなに長い時間乗っていたわけではないのに、乗りごたえがあったというか…楽しかったです。
その後荷物を片付けて、再び事務所へ。


さぁどうしよう・・・
乗れるような乗れないような・・・

この時点で色々と心配なところなどをお話しし、それに一つ一つ丁寧かつ具体的にお答えを頂いて、
安心できた部分もあったので…決めちゃいました。

事務手続きに入ると、女性の指導員の先生と交代になったんですが、その方は、
過去、私と同じバイク(STEED)に乗った経験がおありだそうで、いろいろと教えて頂きました。
教習以外のことでもお話を伺えてとても嬉しかったです。

この日にできる手続きをして・・・入校日は11月14日土曜日・・・明後日です。

ここ数年でのかなりの冒険です!
本当に私にできるのか不安ですが・・・とりあえずがんばりましょう、STEED600に乗るために!

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