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モーツァルト交響曲全集を1枚のCDに

2001/07/12

 車のオーディオにMP3を搭載しようと思ってカタログを見ていた。 パソコンで音楽関連の人には馴染みだろうけど、 一般的にはそれほどでもないのだろう。 MP3というものについて簡単な説明が書いてあった (って、説明されなきゃわからない人は買わないだろう?)。

 その説明文が気になったのだが、 そのパンフレットは今は手元にない。 まあ、大雑把に何が書いてあったかというと…、

  1. パソコン用の音楽の保存形式であること
  2. 音楽のデータを1/10程度に圧縮できること
  3. 1枚のCDに100曲以上の音楽を録音できること

 以上のような内容であった。 まあ、(1)と(2)は いろいろ突っ込みようもあるかもしれないが気にするほどではない。 しかし、(3)はどうだろう?  どうもパンフレットを作った人の音楽に対する(MP3に対してではない)無知さ・無関心さを感じる。 (2)で音楽データを1/10に圧縮できると書いたのだから、 (3)の説明は特に必要ない。 どうしても書きたいのなら 「740分以上」とか「10時間以上」とか書けばいいのに、 なぜ「100曲以上」なんだ? まあ、普通に考えれば1曲7分なら長めかもしれない。 そんな音楽しか知らない人にとってはそんないい加減な説明で十分かもしれない。 しかし、もちろん1曲7分以上の曲なんてたくさんある。 そういう曲を主に聴く人にはどういいわけをするんだろう?

 上で「(2)で音楽データを1/10に圧縮できると書いたのだから、 (3)の説明は特に必要ない。」とは書いたが、 「データ量」なんて言葉がピンとこない人は意外に多い。 わかる人にはわからないかもしれないが(←!?)、 「データ量を1/10に圧縮」と言われても意味がわからず、 「へー、よくわかんないけどすごいな」と思うだけで読み飛ばしてしまう人は意外に多いものだ。 ということで、(2)を読み飛ばしてしまったクラシックファンが(3)を読んだとしよう。 (3)は非常にわかりやすい文章だ。 彼にとっては(3)がとても印象的だろう。 そして彼は考えるかもしれない。

「モーツァルトの交響曲全部を1枚のCDに入れて、まだ録音できる。 あまった部分には何を入れよう…?」

 馬鹿げているが絶対ないと言えるだろうか?
そして彼は、車にMP3プレイヤーをつけ、 パソコンを買い、 独学で必死にMP3を作り、 CDに焼こうとしたところで愕然とするのである。

「CD1枚に収まらないじゃないか〜!?」(←もっと早く気付けよ)

 まあ、ビットレートを落とせば1枚に収まるかもしれないし (彼がその音質に納得するかは知らないが)、 そうしなくてもCD2〜3枚くらいには収まるだろう。 たいした問題ではないかもしれない。 こういう問題も起こり得るかもという笑い話なので話を元に戻そう。

 つまり、知らない人に対しての説明がいい加減で、 説明している人もそのいい加減さがわかっていない。 まあ、どんなことにでもそういうことはあるのかもしれないが、 コンピュータと音楽の両方に詳しい人にそのカタログの説明を書いてほしかったと思う。


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