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ABC言語のイロハ

ABC言語のでの楽譜の書き方


注意事項


もくじ

  1. 全体的なこと
  2. 音程
  3. 音符長・付点音符
  4. 臨時記号
  5. 曲の調
  6. 曲の拍子
  7. 小節線、二重線、終止線
  8. 繰り返し記号
  9. 連符
  10. 基本音符長
  11. スラー、タイ
  12. 装飾音
  13. トリル
  14. 強弱記号
  15. アクセント、スタッカート
  16. フェルマータ
  17. 曲のタイトル
  18. 作曲者
  19. 曲のテンポ
  20. 音部記号
  21. 複数パートを書く
  22. コメント

全体的なこと

ABC言語で楽譜を書くとき、 楽譜は「ヘッダ」と「本体」に分かれる。 ヘッダ部は"X:"のような、 アルファベット1文字とコロンから始まる行のみであり、 曲全体にわたる内容を書く。 音符や小節、各種装飾などを本体部分に書く。


音程

「ドレミファソラシ」は「CDEFGAB」と表す。 ひとつ上のオクターブは「cdefgab」と、小文字で表す。 英字の後ろに 「'(シングルクォーテーション)」をつけることにより1オクターブ上、 「,(コンマ)」をつけることにより1オクターブ下を表す。 「'」「,」を複数つけることによって、 2オクターブ以上の上下も表現できる。
「C,,D,,E,,F,,G,,A,,B,,C,D,E,F,G,A,B,CDEFGABcdefgabc'd'e'f'g'a'b'c''d''e''f''g''a''b''」
"C"が真ん中のド。


音符長・付点音符

基本音符長よりも長い音符は、その倍率を音程の後ろに書く。 基本音符長が四分音符のとき (L:1/4、 今後、特に断らない場合は基本音符長を四分音符として話を進める)、 "C2"は"C"の二分音符、"C4"は全音符である。 基本音符長より短い音は"C/2"などの様に分数で表現する。 "C/2"は八分音符、"C/4"は十六分音符などのようになる。 但し、"C/2"は"C/"、"C/4"は"C//"、"C/8"は"C///"と省略できる。

付点音符は以上を組み合わせて表現される。 付点二分音符は"C3"、 付点四分音符は"C3/2"のようになる。

特殊な場合として、 「付点x分音符」と「x×2分音符」の連続は">"で表現できる (xは基本音符長)。 つまり、 "C>C"は付点四分音符、八分音符の連続するリズムを表す。 "C/>C/"は付点八分音符、十六分音符の連続を表す。 逆のリズムを表す、"<"も存在する。 また、「二付点x分音符」と「x×4分音符」の連続を表す">>"や"<<"、 さらに">>>"や"<<<"といった表現も可能。


八分音符や十六分音符の旗は、 音符をスペースで区切ったところで途切れる。

臨時記号

♯は「^(ハット)」を、 ♭は「_(アンダーバー)」を音符の前に書く。 「^^」でダブルシャープ、「__」でダブルフラットも表す。


曲の調

曲の調はヘッダ部分に、"K:C"などと書くことによって表現する。 "K:C"ならハ長調。 "K:F"ならへ長調で♭がひとつ付く。 "K:Cm"とするとハ短調となり、♭が3つ付く。 また、曲中で調が変わる場合には本体部分に"[K:C]"と書く。


小節線、二重線、終止線

小節線は"|"で表す。 二重線は"||"、終止線は"|]"のようになる。 "[|"という組み合わせも存在する。


繰り返し記号

"|:"、":|"と表現する。 ":|"と"|:"が連続する場合は"::"と書く。 1カッコ、2カッコは"[1"、"[2"のように表現する。


装飾音

音符の前に"{}"で括った音符を書く。 "{B}c" という感じ。


曲のタイトル

ヘッダに"T:title"と書く。 "title"は自由でよいが、 日本語は多分うまくいかない (アプリケーションを使って五線譜にしないなら自由)。 "T:"は1曲につき複数つけることができ、 2つめ以降はサブタイトルとして小さく印刷される。


コメント

"%"でその行の終りまでをコメントとすることができ、 五線譜などへの変換時に無視される注釈を加えることができる。


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