さて、すでに話題は過ぎ去っていますが、今年の流行語大賞が発表されましたね。
大賞は、
「タマちゃん」
「W杯(中津江村)」
…えーっと、ピンと来ないです。
タマちゃんもW杯も流行ではあったけど流行語とは言いがたいですね。 タマちゃんに関する特別な言葉とか、 W杯中の選手の名言(迷言?)とかが流行語と呼ばれるならいいですけど、 流行の名前そのものを大賞としてしまうというのは審査員の方々の手抜きとしか言いようがないですね。
あえて言うならトップ10入りしている 「ベッカム様」「貸し剥がし」あたりは流行語として納得できるあたりでしょうか。 特に「ベッカム様」は、 単に「ベッカム」ではなく「様」を付けたあたりが「タマちゃん」とは違い、 言葉そのものが一人歩きしている感じがして流行語っぽいです。
しかし、なんというか例年と比較して全体がパッとしません。 なぜだろうかと考えてみると、 ようするに全国区で流行したキャッチコピーのようなものがないからなんですよね。
つまり、過去の流行語大賞で言うと、
これらのような、 言葉が先行したり、言葉がひとり歩きしたり、 言葉が暴走したりしたものこそ「流行語」としてふさわしいんじゃないかって気がします。
全部がそのような言葉である必要はないんですけど、 そのようないかにもな流行語がひとつあるのとひとつもないのとでは印象がかなり違います。 「ベッカム様」はいい線いっているけど、 ベッカム本人の流行以上に言葉それ自体がひとり歩きしたわけではないので物足りないです。 あと、「Godzilla」は「松井」という言葉以外で松井選手を表現しているので結構いいんですけど、 松井選手が「ゴジラ」と呼ばれ始めたのはだいぶ前の話ですから、 今年の流行語としては違和感ありまくりです。 なんで今年の流行語大賞に入ってるんだろ?(ろくな流行語がなかったからだろうな…)
なんとなく今年は世間一般パッとしない年だったと言う感じですけど、 言葉までもがパッとしない年だったとは…。 なんか非常に残念。