たいしたことのないこと / つれづれにぽこあぽこ

冬道の王様、…軽自動車?

2002.03.06

 雪国限定話題…。

 北海道では去年末は雪がとても多かった。年が明けてからは少ない。

 ずっと親父の車(2000cc)を乗り回していたが、 去年の夏に自分の車(660cc)を買った。 小さいのがいい。かわいいやつだ。 まあ、単に私の好みだということだ。

 先日なんとなく立ち寄った本屋でなんとなく開いてみた車関係の雑誌(何だか忘れた)に 「冬の王様、クロカン特集」なる記事があった。

 車は特に軽にこだわって買ったわけじゃない。 小さいのがよかったが、軽じゃなくリッターカーとかでもかまわなかった。 今のを選んだのはもっともスタイルが好みなのがそいつだったというだけだ。

 軽に乗ってみて思ったことは、 「やっぱり小さくて軽い車は楽だ」ってことと 「みんなが心配するほど冬道でも危険じゃない」ってこと。 軽を買ったときにはみんな心配した。

 「冬もそれ乗るの?」

 ってあたりまえだろ。 冬こそ車だよ。 そのために買ったんだよ。 どうやら年配の人ほど心配するらしい。 軽のボディが紙みたいなもんだったころから知ってるんだからしょうがないだろうが。 でも今は時代が違う。

 軽自動車の安全性は年々強化され、 平成10年10月からの新規格では安全基準が普通自動車のそれと同じになった。 私の妹は旧規格の軽に乗っているのだが、 はっきりいって旧規格のものと新規格のものでは全く違う。 軽を軽んじる人は、新規格の軽に乗ってからにしてもらいたい。 安全性がどーのこーのではなく、車の乗り心地から全く違う。

 で、いきなり話を冬に限定するが、 「パワーがないと冬道は走れない」と思っている人がびっくりするほど多い。 これも年配の人の方が思い込みが激しいような気がする。 何しろその人達は、 ろくに除雪もされない上にスパイクタイヤでジャリジャリになった道を走ってきたのだから無理もない。 でも、今は時代が違う。 車道はかなりきれいに除雪される上、 多くの車はスタッドレスタイヤを履いている。 路面はスタッドレスタイヤで綺麗に磨かれてツルツルだ。

 こうなると必要なのはパワーじゃない。 ツルツルの路面では2速発進した方がスムーズに走り出せたりする。 ようするにパワーが大きすぎるとタイヤが空転してしまうので、 無駄なパワーは抑えた方がいいのだ。 そうなると元からパワーのない軽自動車はとても有利。 隣の大きな車のタイヤが空転してしまってるのを横目にさっさと発進できる。

 冬道は、 かなりきれいに除雪されていても、 その除雪された雪が道路脇に積み上げられ、 道幅がとても狭くなっている場所が多い。 こうなると車幅の狭い軽はますます有利になってくる。

 自動車自体の(物理的な)軽さも魅力となってくる。 つまり、万が一雪に捕まって動けなくなってしまったとしても、 ひとりで押すだけで結構そこから抜け出せてしまう。 まあ「ひとりで押す」ってことは運転席と合わせて2人必要ってことなのだが。 しかしまだ、実際に雪にはまって動けなくなったことはない。

 車の中はたしかに狭いが、私自信が小柄なので全く問題ない。 むしろ広い車の方が落ち着かないという困った性質でもある…。 車が小さいということは、逆にいうと「周りが広い」ということだ。 私みたいなヘタクソであっても運転が楽なのである。

 こう考えてみると「冬の王様、クロカン特集」といわれても、 私にはピンとこないのである。 まあ、クロカンにはクロカンで特にいいところもあるのだろう。 でも、自分の車の車幅も理解せずに車線をはみ出してずっと走行しているクロカンが多い (ような気がする)現状では、 特に道幅の狭い冬場には運転の上手な人以外にはクロカンを運転してもらいたくないのだが…。

 そんなこんなで、 私は今流行りのワゴンタイプですらない軽自動車でスキーにでも行く。 軽セダンなんかスキー場の駐車場にはあんまり止まってないから、 結構目立って気持ちいいともいえる (まあ、他の人がどう思っているかは置いといて…)。

 でもね、

 スキー終わって帰ってくると、 車が見えないんですよ。 隣のクロカンにすっぽり隠れて…。 どうして、ああ見事に消えちゃうんでしょう。


たいしたことのないこと / つれづれにぽこあぽこ