もう一回書いときましょうかね。
「学校の勉強なんて役に立たない」
なんて言葉をよく聞きますけど、 あれって、 「学校で習ったことをどう役立てていいかわかりません」とか、 「学校で習ったことはもうキレイに忘れちゃいました」とか、 「ってか、もともと何も覚えちゃいません」とかいうように表現するべきじゃないですかね?
学校で習ったことが、 学校を卒業してからは役に立たないなんてありえないことだと思うんですよ。 あるとすれば、 その人に応用力がまるでないか、 習ったことを忘れてしまったか、 もともと覚えちゃいないかのどれかだと思うんですね。
満足に日本語を使えない日本人(←私を含む)がたくさんいたりしますが、 学校では、現代の正しい日本語を教えているでしょう。 その中には尊敬語・謙譲語・丁寧語なども含まれているはずです。 加えて、ある程度の古語まで教えてくれているはずです。 高校程度の国語力のある人なら、 かなり綺麗な日本語を使えると思うのです。
「方程式なんて学校を卒業したら使わない」ってのも聞きますが、 そんなことはありえません。 方程式的な考え方を使うことなんか現代日本なら日常茶飯事です。 こんなことを言う人は、 そもそも方程式がなんなのかということを理解していないとしか言いようがありません。 また、 数学の証明などで必要な理論的な考え方は、 物事を順序立てて考えるときには必要不可欠なものですし、 さらには、 プログラミングにも応用できます。
天気予報を見るにしても、 中学程度の理科の知識があるかないかで理解度かなり違いますし、 高校程度の物理の知識があるかないかで、 車の運転への考え方、 楽器の演奏に対する考え方が変わってくるはずなのです。
中学・高校程度の地理・歴史の知識があれば、 ニュースを見ても捉え方が変わってくるでしょう。 理科・社会という教科はかなり広い範囲でその応用が可能です。
私にはさっぱりわかりませんが、 英語のできる人からすると、 高校程度の英語をきちんと理解していれば、 それなりに会話が可能だそうです。
これらのことが理解できないとすれば、 完全に身になっていて、 全く意識しないでもこれらのことが可能であるか、 そうでなければ、 そもそも学校で何を教えようとしていたかすらわかっちゃいなんじゃないか、と。
そんなふうに思います。
ここでひとつ質問です。
「学校の勉強って本当に役に立たないと思いますか?」