たいしたことのないこと / つれづれにぽこあぽこ

停止線

2001.06.04

 車を運転するようになって、 他の人のマナーの悪さが目につくようになって来た。

 マナーの悪さというか、心の貧しさというか…。

 その一つが信号待ちの停止線である。 多くの人は停止線で止まる。 当然、止まり切れなくてはみ出てしまう人もいるだろうが、 それは仕方がないことだと思う。 しかし、中には何故か、 信号が赤になってしばらくしてから、 どう考えても停止線で止まれる速度で横断歩道に乗り上げるドライバーさんがいる。

 単に運動神経が鈍いだけなのか…?

 しかし、 なんとなく「1mでも前に出たい!」という感情が見え隠れしているような気がする。

 それが顕著に現われるのは、信号が青になったときである。 正確にはその十数秒前。 その手のドライバーさんは、 だいたいの場合、 自分の車線に交差している方の車線の歩行者信号が 点滅し始めるくらいのタイミングでジワジワと車を発進させ始める。 そして、自分の進行方向の信号が青になったときには、 停止線から車2つ分ほど前に出ていることになる。 やっぱり「1秒でも先に行きたい」と思うんだろうな〜。 貧しいというか何というか。 そういう場合、大抵は次の信号ではその車がすぐ前にいたりするんだが…。 さらに右折信号があったりすると、 相手側の右折信号が点灯している間に前に出すぎて、 ブレーキを踏んじゃって、車が完全に停止した頃に信号が青になって、 他の車が追い抜いて行くってパターンもよく見る。 ああ、御愁傷様である。

 そういえば、以前、最高速度50km/hの道路で「120km/hは出てんじゃないの?」って車を見かけた。 黄色いかっこいいスポーツカーであった。車名はわからない。 その車は、当然のように停止線無視で、 交差している側の信号が赤になったとたんに猛スピードで走り去っていったのだが、 ちょっと先のコンビニに止まっていた。 そのとき私の隣には妹が座っていたのであるが、 2人でその車の行動について予測を立ててみた。 で、出た結論は 「ドライバーはとてもひどくおなかをこわしていて、 トイレを探していたのではないか?」 ということ。 120km/hでトイレを探す黄色いスポーツカー。 かなり笑えるが、もちろん勝手な推測である。

 でも、そんな勢いで走ってたような…。


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