あ と が き

 今回の『馬耳東風」(自縄白縛編)は、1993年9月から1997年8月迄の四年間に、主に日本設備工業新聞社発行の月刊誌「コア」に連載 したものを、その内容別に四章に分けたため、最近の文章が前になり四年前の文章が終りの方に出てきたりと、まったく一貫性が無く お読み苦しい点の多々あることをお許し願います。
 なお、1990年の5月より始まりました「馬耳東風」も1998年7月には百か月目を迎えます。
 私の本棚には今迄の雑誌がズラリと並んでよくも図々しく書いたものだと我ながら(いささ) か呆れておりますが、1957年9月から始まった、 ラジオ放送の「秋山ちえ子の談話室」は今年の九月で満四十年、その放送回数は一万回を超えているといいます。
 一日も休まずに四十年間、彼女の精神力と体力に敬意を表さずにはいられません。
 私も、満八十歳になられた秋山ちえ子さんにあやかって、これからもこの「馬耳東風」を何とか続けたいと思っております。

 「それではこれで、みなさまご機嫌よう」