清水義範さんの本・その内容・および感想などを。
ここでご紹介しているのは、全て講談社文庫です。
蕎麦ときしめん
実家においてありまして、収録作品は不明です(涙)。
ただ、この本がきっかけとなって名古屋という都市に興味をもつようになりました。
そういえば……この頃書店でかなりの数の「名古屋」について書かれた本を見たような。
国語入試問題必勝法
これも、実家で昼寝中です。早いとこ取りに行かなきゃな〜。
受験生の頃、ついついタイトルにつられて手にしてしまい……それ以来
清水作品から離れられなくなってしまいました(苦笑)。
これ、参考書ではございませんのでね。くれぐれもご注意を(苦笑)。
永遠のジャック&ベティ(解説:鶴見俊輔)
永遠のジャック&ベティ/ワープロ爺さん/冴子/インパクトの瞬間/四畳半調理の拘泥/
ナサニエルとフローレッタ/大江戸花見侍/栄光の一日
■永遠のジャック&ベティ■
英語の教科書に載ってる文を日本語に直すときって、何でああいう感じになるんでしょうね〜。
ジャックとベティは英語の教科書の登場人物なんですが……残念なことに、私が学んだ
教科書においては彼らはいませんでした。
私は、この作品を見るやいなや
「なぜ中学時代に教科書にあった『これはペンですか。それともレモンですか』という
質問をまったく不自然に思わなかったのか」
ということを思い出すでしょう。
■四畳半調理の拘泥■
「あとがき」によると、『四畳半襖の下張り』のパロディー作品だとのことです。
原作はどのようなものなのか判らないのですが……こちらは……なんていうのかな。
『美味しんぼ』、ご存知でしょうか。あの作品に出てくる「海原雄山」が自伝をつづれば
こんな感じかな。
お料理のあり方について、調理方法について、あまりにも詳しく描いてあるので
清水先生の料理好きな気配が漂ってくるというところもまた、楽しめます。
……それにしても……「アレ煮えますヨウ」って……(大笑)。
深夜の弁明(解説:清原康正)
喋るな/乱心ディスプレイ/茶の間の声/百字の男/よく知っている/超実践的犯罪論/
黄色い自転車/岬の旅人/浮かばれない男たち/シャーロック・ホームズの口寄せ/
解説者たち/父より一言/コップの中の論戦/三流コピーライター養成講座/欠目戸街道を辿る/
深夜の弁明/二十一世紀新小説応募作品
■百字の男■
わはは〜。作文の時間なんか、困っただろう
な〜。原稿用紙一枚すら、埋まりませんね、
百字では。とはいえ、百字でまとめるために
は計画性と几帳面さと視点の幅広さなどが必
要なのでありまして……さて、ここで百字。
結論:「百字の管理人」への道は、かなり険しいようです(苦笑)。
集英社文庫の『開国ニッポン』にも、松平信綱という名の「百字の男」が登場します(笑)。
■コップの中の論戦■
架空の新聞投稿欄を舞台に、「どうにかならぬか子供のちゃん付け」という問題について
論議されるはずだったのです、が〜……。
そうなんですよ。実際の新聞紙上での論戦って、たしかに論点がずれちゃったり、提起された
問題を拡大し、そっちについて意見述べる人が出てきちゃったり(笑)。
私が見た実例は、まず「電車の中で喋るのは良くない」という意見があり、
それに対して(多分、賛成意見なのだと思いますが)「××人は食べ物の話しかしない」と
いうのが載ったところ……はじめの意見そっちのけで、論争になってました(苦笑)。
「××人」の「××」の部分には、日本の地名の一種が入ります。
決してそのような事実はないのですが、一応伏せておきます。ご了承ください。
この感想文も、ご覧のとおり派手にずれております(苦笑)。
まったくの話、子供に「ちゃん」を付けるかどうかというのは……さしせまった問題では
ないんですよね。このことについて24時間気にしている人も、いなさそう。
もしかして「コップの中の嵐」という言葉にも関わりがあるのかな。
■三流コピーライター養成講座■
『今、***は燃えている』
『もう***の時代ではない』
『***への扉を開く』
『あなたの***は間違っている』
『21世紀は***だ』
『***は人間の***だ』
『世界は***を待っている』
『大切にしたい、私の***』
どうでしょう。皆さん、「***」の部分にはどんな単語を入れますか?
2番目・4番目・6番目以外は、「ハムスター」でも「ビーズ」でも意味が通じてしまいますね(笑)。
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