橋の名前 阿仁前田の街の玄関にある橋がひどい被害を受けた。通りすがりの二人の高齢者に橋の名前を聞くと、なかなか想い出さない。 ―何たっけ?何たっけ? 結論は八幡橋だった。 委託駅? 阿仁前田駅の改札係が普段着なので、民間の人か、と質問した。 ―職員です。 チョッキは制服だという。
異説 巻淵集落の入口で、洪水は上がらなかったか、と聞いた。 ―道路が浸水した。 他の住民は、川の水が上がったのではないと答えた。
Updated 2007.12.17
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Ψ バスの待合所は誰が作るのか? Ψ ☆内陸鉄道廃止の声は、阿仁川の洪水被害で聞こえなくなった。来年度の予算要求時期の10月までに結論を出さなければいけないと性急に迫った秋田県だが、内陸鉄道の価値を見直したようだ。公共交通機関をバス路線にだけに切り替えるのは、諦めるべきだろう。 一度雪の日にバス停でバスを待ってみればいい。バス停留所に風雪から守る建物があれば問題はないと思う人でも実際の待合所に行ってみれば、トタン張りの外観と内部の不愉快さに心理的なインパクトを受けるはずだ。バスが時刻表どおりに来なければ、なおさら寒さが辛い。 待合所の設置は、地域の住民や自治体が費用を出して作っているのが多いように思う。確認したわけではないが、法律や条例でバス会社の義務も国などによる補助も定めていないから、雪国への優しさのない粗末な民主主義の象徴になる。経済大国の本心が現われている。 ☆ ☆
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バス停まで ナマズ沢撮影の終わりに篭谷駅の跡を撮影した。年老いた婆さんが言った。 ―バスに乗るために坂を登らねばならない。 冬でも5メートルほど下の川を越えて県道に登るという。 合流地点で 別所川の中新田で地元の男性が合流する沢の地質学を語ってくれた。 ―中綱沢の石はこっちとはぜんぜん違う。
Updated 2007.10.21
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◆ 観光地の消極的な宣伝の裏に ◆ ☆インター・ネットで観光地が発信する情報を見ると、イメージが掴めないサイトが多い。写真1枚か数枚、決まり文句の説明。建物の場合は内部も紹介するべきだと旅行者は思うが、外側を見せるだけの宣伝ばかりに出会うと、断られたような気持になる。情報の不足は、個人のHPかウェッブログで補うしかない。 観光地はなぜ思いやりのある細やかな宣伝をしないのか、理由をあれこれ考えた。利益を上げるためにはやはり団体客を呼ぶのが一番だが、それには不特定多数向けの宣伝よりも営業活動で直接勧誘する方が効果的だ。批判するようなことではない。しかし、この営業活動の裏を想像すると、ブラック・コネクションが見え隠れする。これは専制的に利益の分配を取りしきる公共事業の談合形式を参照していいだろう。団体観光客の動員は、その意味で非民主的な害悪である。 ☆
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HALF AND HALF JOURNAL
青い欄干 アトリエの南側の坂に設置された鉄パイプの柵にダークブルーの300円のペンキを塗った。地主の承諾をえて。 ―いい色、塗ったな。 住民の一人が喜んでいた。 単管の柵と花 田町グラウンドの外野フェンスの回りに花を植えている女性が言った。 ―自費でやってる。 鉄パイプの柵は、通学する小学生が車を避けるとき危険なので、 ―30センチ移してもらった。
Updated 2007.8.21
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早@支配管理のメッセージ送信 ☆コミュニケーションのために必要なのは、言葉とイメージである。イメージには表情と身振りと行為も入るが、道具としては絵のような視覚的な製作物である。こういうメディアは国家の支配管理に役立ち、広いコミュニティにメッセージを迅速に運ぶ手段が必要になる。近代国家は、それで通信施設と交通機関の整備を急いだ、と言っていい。 製品に何か裏のメッセージがあるとすれば、その製品は通信手段と考えるべきだろう。ひねくれた形式だが、これは人間関係でも社会でも無意識と影の世界に案内する。あきれたことに社会の多くのさまざまな出来事がそういうメッセージ送信の形式である。いわゆるイベント、祭り、表彰、贈り物、事件・事故… HHJは自然環境保護と美観向上の観点から大文字焼きに反対しているが、40年後の疑惑は鳳凰山に大の字を入れるために急斜面をチョンマゲ頭にしたのは大館市民へのメッセージじゃないか、ということだ。これは右翼の石川芳男市長が強引にやった犯罪である。 ☆
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HALF AND HALF JOURNAL
花の活用法 石田ローズガーデンの出店でソフトクリームとバラのシフォン・ケーキを買った。 ―食べられるバラを使ってる。ローズガーデンのは食べられない。 売り子が解説してくれた。 水路 どこへ流れて行くのか、と東根田で住民に聞いた。 ―さあ。
栄町の街灯 ―修繕費、使ってないな。 稲荷神社での総会で住民の一人が言った。来年度から町内の街灯の電気料は大館市が負担することに決まった。
Updated 2007.6.21
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>国際テロ組織の起源< ☆哲学者和辻哲郎が敗戦後書いた《鎖国~日本の悲劇》は、東回りのポルトガル船と西回りのスペイン船が地球の反対側で出会うまでを長々と描いたあとにやっと日本の情勢に話を進める。土一揆は武士階級が崩壊した内乱の時代に農民が中心に作った自治組織の活動で、堺のように自治都市の形成に発展した例もある。倭寇(わこう)は、14世紀後半から朝鮮と中国を荒らしまわった海賊である。九州と瀬戸内海のあぶれ者が略奪したのは内乱で不足していた米であり、身代物を取るための人間だった。その海賊組織は朝鮮人と中国人の参加で国際組織になり、根拠地の大名が裏で支配権を握っていた。明国皇帝の非難に対して足利幕府は関与していないと逃げた。15世紀に入ると、公式の貿易協定が両国の間で交わされたが、貿易と海賊活動は曖昧な関係を続ける。著者は軍国主義の裏面を暗示してるな、と読みながら思った。 ☆
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HALF AND HALF JOURNAL
哀愁バス 戦後長く秋北バスの大館能代間を運転した人が脳の病でとうとう燃え尽きて息を引き取った。末っ子の母が言った。 ―戦後石田博英がはじめて衆院選に立ったとき、荷台に乗せて米代トラックを運転した。 小繋の次男で、男の見本だった。 きみまち阪の暗雲 小繋のおばさんが秋田の大学病院に入院した、と母から聞いた。2年前に亡くなった長兄の娘である。 ―心臓の血液が逆流するって。薬で治るか、手術か、検査してる。 70を過ぎたから、心配だ。
Updated 2007.4.25
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>戦略と心理< ☆先日、中央公民館の職員に〈4月1日からウェッブログを始めたよ〉と教えた。何なのか知らない、と彼は答えた。〈インターネットはやらないから〉これはいつもの言い訳だった。私生活での利用が禁じられているのか、という質問には曖昧な表情。新任の館長に聞くと、彼も知らなかった。そして、〈インターネットはやらないから〉公民館とは何なのか、と思った。文化と無縁な仕事をしているのか? それで現実に即応した活動ができるのか? そういうことは商工会議所の面々でも普通の反応である。HHJを読んだかどうかが問題になったとき知らんふりした人がいたが、別に困ることがないにもかかわらず無関心を装う人は珍しくない。 この理由は、心理的である以上に戦略的である。何らかの情報を掴んでいる事実を相手に知られることは、不利な結果を招くと信じているのだ。そんな人間や組織に新しい情報を持って行くとしたら、悪い事実か中味のない事実だけだろう。対立するものは似たようなものになりがちだ。 ☆
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監獄? 母が姉の一人の近況を語った。施設では個室だが、 ―畳2枚の広さだ。 あとは言葉が続かない。数日前に世を去った。 おかしな故障 1年前に交換したサムスンのCD/DVDドライバーが壊れた。電気屋が言った。 ―パワーがない。 ―同じ型なのか、こちらでは検証できません。 NECサポートの回答。 Updated 2007.2.23
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>手軽な国営放送局< ☆住民監査の結果は公表する義務がある。地方自治法にそう明記されているが、HHJが批判したように現実は自治体が記者クラブに文書を置いて報道機関の自由に任せっぱなしである。責任は問われない。アメリカが敗戦後住民の政治参加の手段を押しつけたことに対する無言の抵抗である、と言えば、なるほど、と良心的な人は思うだろう。そんなずるさは、自治体がインターネット放送局を運営すれば解決できる。そう数年前に期待していたが、NECが宣伝した市町村放送システムは例によってリプレスのためか、いつまでも完成しない。 自治の精神は共同体と個人的な生活に必要である。自由の権利がその上に立っていることは誰も否定できない。当然、そこには《責任》があるのだから、自治体ばかりでなく、政府も民間メディアへの依存を止めて、具体的な放送法とともに自分の意思で運営する放送局を持つべきである。憲法違反の放送命令でNHKともみ合うのは喜劇だ。 ☆ |
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開発 沼館の山の頂上で地元の人に出会った。ハイウェイができてから開発業者が来ないか、と聞いた。 ―ねえな。この辺は沼館財産区だ。 謎 ベネチア映画祭グランプリの映画、長谷川一夫主演の《地獄門》がヴィデオでも見れない。 ―衣笠貞之助監督は、シュールレアリストだった。 絵夢人クラブ会長があれこれ思いめぐらして言った。
暖房 日景温泉の広い〈待合室〉ではストーブが燃えていた。燃料は廃材が多い。 ―買ってる。 経営者が言った。
流行 ―今はやりの胃腸炎だったけど。 東京の妹からメイル。〈ギリギリしあわせ〉
Updated 2006.12.22
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×仮面放送局× ☆イギリスとフランスの国営放送局のインターネット・サイトに比べると、日本の公共放送局NHKはプレハブ小屋のように内容が極端に粗雑である。象徴的なのは、記事の保存だ。試しにタウンミーティングの狡猾な演出について過去の記事を探してみると、アーカイブがない。検索を使ってみると、前日の記事しか出ない。証拠隠滅に近い。 自立した個人主義の無力化を狙って、NHKは相変わらず市民社会に敵対的だ。ある官僚が情報公開条例の隆盛に関して言ったように〈情報は力だ〉と信じている。しかし、日付の曖昧な情報によれば、NHKは民間放送局の経営を圧迫しないためにインターネットでの自由な編成を束縛されている。裏取引き関係には戦前の帝国主義的な組織が介在しているにちがいない。疑惑を晴らすためには、NHKは活動についてオープンに説明しながらHPの建物を積極的に21世紀に合わせて文明化する必要がある。 ☆
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