12月14日 アレッポ(UNRWAネイラブキャンプ)
パレスチナ難民学校での音楽教室

 アレッポには2つのパレスチナ難民キャンプ(アインタルとネイラブ)があり、
現在両キャンプ合わせて約2万人のパレスチナ人が生活している。このキャン
プには青年海外協力隊員により音楽の指導が行われて3年目になるが、今回
は前回の演奏旅行の際には訪れなかったネイラブキャンプにて音楽教室を行
った。
 今回は協力隊員がリコーダーの授業を行っている中学2年生のクラスで行
われた。初めて耳にするクラベスやハンドベルの独特な響きに生徒たちは目
を輝かせながら聴き入った。また、シリアでは聞く機会の無いア・カペラの演
奏は評判で、見学していたシリア人の体育教師が「自分にも教えてほしい」と
飛び入りでハモリの指導を受けるという一幕もあり、大いに盛り上がった。










           ハンドベルの音色に生徒たちはうっとり


 イスラエルに住むパレスチナの子供たちと違い、ここシリアでのパレスチナ
人は一定の治安の下で生活し、学んでいる。それもあってか、彼らの笑顔は、
底抜けに明るく見える。しかし、彼らが必ず朝礼やこのような発表の場で歌う
のは、「ワタニー(わが祖国)」の悲しげな旋律である。彼らに安住の地と安息
の日々が訪れることを祈りつつ、これからも彼らに歌を届け、そして彼らとと
もに、手を取り合って歌を歌いたい。

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