1.ブレーキホース (1/1ページ)

 私の車のブレーキに対する不満点は「よしなしごと」コーナーに2編にわたって記載しましたので、ここでは重複を避けますが、その後デモカーに乗ったり、オフ会で同型車に乗る機会が何度かあり、私の車はとくにオーバーサーボの傾向が強い個体だということを確認しました。サーボ(真空倍力装置)の効き具合を調節できる仕掛けがあればよいのですが、私が調べた限りでは、そのような仕掛けはなく、またそれに代わる調整方法(裏技など)もないようです。どなたか、その辺りの情報をお持ちでしたらぜひ教えて下さい。

 ブレーキに対する不満は新車時から明確でしたので、車を購入して数ヶ月の、ホイールもサスもノーマルという状況で、私はいきなりブレーキホースの交換から手をつけました。選定したホースはグッドリッジ製のステンレスメッシュホース、一応老舗と言われるところです。ブレーキホースの交換は、二輪車では自分でやっていましたが、四輪車の場合は素人ではエア抜きができないので、オートブレインさんにお願いしました。工賃込みで約5万円だったと思います(記憶が定かではありません)。

 GOLF4のブレーキホースは、フロント左右に各1本、リア左右に各2本あります。リアの2本は、トーションビームアクスルの支点の動きに追従する部分と、ブレーキキャリパーの直近の部分です。このうち、リアのブレーキキャリパー直近の部分には、ノーマル状態からステンレスメッシュホースが使われているため、交換対象はフロントの2本と、リアの上流寄りの2本で、計4本です。フロント側は40cmくらいの長さがありますが、リア側は10cmくらいの短いものです。交換作業は「お任せ」でしたので、今回は作業説明はありません(あしからず)。待つこと約1時間で完了。

 っで、ホースを見ると、なんとステンレスメッシュが剥き出しです。二輪車用のものは透明の保護チューブを被っているので、それが普通だと思っていたのですが、そうではないようです。そのままでも心配ないのでしょうが、念のためフロント側のみ、ナイロンのスパイラルチューブを被せておきました。インプレッションですが、街乗りではほとんど差が分からないというのが正直なところ。「よしなしごと」コーナーに書きましたように、私は運転が上手なわけではありませんが、ブレーキの感触については敏感(というか神経質?)な方だと自分では思っています。その私が、「ほとんど差がない」と感じるくらいなので、一般的には「全く差がない」「体感度ゼロ」と言っても良いと思います。実際、家内などは「ひとっつも分かんないよ、5万円ソンした感じ」と言ってました。たぶん、その感想が普通だと思います。

 ペースを上げて走る場合などで、ブレーキを積極的に踏み込んだ際には、僅かながら差が感じられます。ペダルがいくらでも奥に入っていってしまうような感触が、少しだけ少なくなります。でも、改善度は「少」ですね。おそらく、私の車はもともとオーバーサーボの問題があり、ブレーキの感触がペダルに伝わりにくくなっているので、そのために改善効果も、余計に解りにくいのかもしれません。二輪車でホースを交換したときのダイレクト感の向上を100とすれば、今回の改善効果は20か30くらいです。少なくとも、オーバーサーボからくる感触の悪さを改善する手段として、ブレーキホースの交換はほとんど解決にならない、と言って良いと思います。サーキットなど、スポーツ走行が目的の方以外には、お奨めいたしません。

 その後リアのパッドが無くなったので、車外品(オートブレインさんオリジナルパッド)に交換していますが、新車時からの不満点は今でも殆ど変わっていません。フロントのパッドがなくなったら、車外品に交換しようと思っておりますので、現時点ではそれに一縷の望みを託している次第です。

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