13.テールレンズ加工 (1/2ページ)

 USテールを着けたのですが、デザインのマッチングがどうもイマイチです。ひとつには、ホーフェレの丸みを基調にしたデザインと、USテールのカッチリとした感じがミスマッチなのかもしれません。何とかならないものかと...。

    

 まずは、お手軽な方法で、ウィンカー部分にスモークのフィルムを貼ってみました。フィルムは、普通の窓用のものです。型を写し取って、ハサミでカットして、貼るだけです。貼りつけの際に三次曲面のため、引っ張りながら密着させるのにちょっとだけ苦労しますが、比較的簡単に貼れます。

 貼った状態の適当な写真がなくてすいません。何もしないよりは大分ましになります。ウィンカー部分とバックランプ部分の色がだいたい同じ濃さになるのと、ウィンカーのオレンジが透けて見えていたのが、スモークが濃くなった分だけ透けなくなる感じで、印象は改善します。

 でも、弊害もあって、昼間のウィンカーは見えにくいというほどではないにしても、光加減がくすんで見えて、いかにもイジってある感じの印象を与えてしまい、品がないです。あと、バックランプの四角い黒味は、やはりデザイン的にマッチしない感じです。この状態で2ヶ月くらい乗ったのですが、我慢できなくなって意を決して改造に取り組むことになりました。

 っで、どうするのかというと、右写真のノーマルテールのバックランプ部分を左写真のUSテールに移植します。そんなことできるのかって?やってみないことには分かりません(汗)。失敗したら、両方ともパーになります。外部からでは内部構造も完全には分からないので、とにかくやり始めてみないと、どうなるか分からない状態です。

    

 まずは、内部構造の確認の意味も含めて、ノーマルテールからバックランプ部分を切り出します。写真ではホットナイフを使っていますが、埒があかないのでリューターやらノコギリも併用してます。レンズの方を使いたいので、一回り大きめに切り出します。これは、キズや欠けがあってはいけないので、慎重かつ大胆に切り取る必要があります。

 表面の薄赤色のレンズを外すと、内部に緑色のレンズが入っています。これは、バックランプが点灯した際に、白く光らせるために赤の補色のレンズを入れてあるわけです。これも移植するために取り出します。っと言っても接着されていて素直に取れるはずもないので、かなり強引に取り外し、欠けた部分はかけらを全部集めて接着して元の形状に修復します。

    

 次に、USテールの方を加工していきます。こちらはバックランプのレンズ以外の部分を使うので、境目よりも一回り小さめに切り出していきます。これも、ホッとナイフでは全く埒があきません。実際にはリューターを使って、かなり荒っぽいやり方で切り出しました。両手作業なので、やってる最中の写真はありません。なおかつ、かなりの緊張と集中力を要する作業だったので。ちょっと場面が飛んでます。右写真は、バックランプ部分を切り抜き終わったところです。

    

 あとは、穴と、そこに填めるレンズがピッタリの寸法になるようにそれぞれを削っていき、フィットする状態になったら組み合わせて接着すれば完成です。っと書くと簡単みたいですが、ピッタリ、という場合のピッタリ具合の精度は0.1〜0.2mmくらいのところまで追い込まないとスキマっぽくなったり、雨漏りが心配な状態になります。かといってチョットでも削りすぎたら、その時点で一貫の終わりですので、結構大変です。

 グリーンのレンズは、はめ込めば填る状態なので、なんら難しいことはありません。表面の薄赤のレンズは、ハメ合わせを緩いテーパーにして、向こう側に落っこちないように、かつ位置がピシッと決まるように加工しました。

 これまた、接着してる途中の写真がないのですが、完成状態は、こんな感じです。もちろん、浸水するようなスキマはないですし、面の段差もほとんどないです。初めからこうだったかのような仕上がりにできました。ただ、レンズカットのギザギザのピッチが、ノーマルとUSテールで違ってるんですよ。これは近くで見ると、ちょっと気になると言えば気になります。

 まあ、何もしなかったよりは、だいぶ良くなったような気がします。あとは、やはりウィンカーのスモーク部分にオレンジが透けているのが気になります。ちなみに、この写真はウィンカー部分に自分で貼ったスモークフィルムは剥がした状態で撮影しています。

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