12.USテール (1/2ページ)

 GTIのノーマルテールは、いわゆるダークテールレンズです。これはこれで悪くないのですが、スモークの中に微妙に赤とオレンジが透けて見える感じは、なんだか中途半端でシャキッとしない印象です。私は、社外製のきらびやかなテールを装着する気は全くないのですが、この半端なスモークを何とかできるなら何とかしたいと、常々思っていました。エアロも完成し、いよいよテールをイジるときがきたかな、という感じです。

 テールレンズで気になっていたのは、インプロのレッドテールと、USレッドテールです。ヘラやインプロのテールの中では、レッドテールはマイナーなようで、ヘラからは販売していないようです。装着している人も少ないのですが、実物を見るとこれはすごくカッコイイです。赤白ではなくて、あえて赤赤のテールを濃色車に組み合わせると、イイ感じにバランスします。でも、ノーマルっぽさを追求するという意味では、ちょっと格好良すぎ。今回はパスして、USレッドテールを選択しました。

 左がノーマルで、右がUSテールです。デザインも異なるのですが、赤の部分の赤さ加減も微妙に違って見えて、USテールの方が明るい真っ赤です。レンズの色は大差ないようですが、レンズカットの違いと内側の反射板の形状の違いで、USテールは明るく見えるようです。ウィンカー部分がノーマルよりも濃いハッキリとしたスモークで、テールランプ(スモール連動)部分は、スモークがなくて真っ赤です。バックランプがスモークなのは、ちょっと好みの分かれるところだと思います。

 じつはこのテールランプ、pataさんとyamjunさんのお二人からプレゼントしていただいたものです。もちろん、勝手にくれたわけではなくて、私の好みを確認した上で買って送ってくれました。人にもらうってのは、自分で買って手に入れるのとは全然別の嬉しさがありますね。ほんと、ありがとうございました。m(_ _)m大事に使います(っと言いながら、次の項ではイキナリ切り刻んでますが、爆)

 テールレンズの交換は、まず今ついているテールレンズを外すことから始めます(当たり前)。いきなりネジを外すと、テールレンズが脱落して割れたりしますから、先に外側からマスキングテープなどで貼っておきます。あるいは、ソケットを外さずに結線したままでネジを外していけば、テールレンズが完全に脱落することはありません。いずれかの脱落防止策を採っておくことが必要です。

    

 取り外しで、より厄介なのは助手席側(左側)です。トランク左のユーティリティスペースの扉を開きますが、コードがぐちゃぐちゃで、この時点ですでに触りたくない状況になっています。意を決して、まずはゴムバンドを固定している黒い金物ブラケットを外します。ここは、トルクスです。ネジ2本を外すと、ブラケットとゴムバンドがもろとも外れてきます。これを外すのは、必須です。

    

 っで、内装をめくるとボディ内側の板金にアクセスホールが2つあるのが見えます。上左の写真の角穴と丸穴がそれです。この2つの穴のうち、工具を挿し込むのは何故か角穴の方です。やりにくいことこの上ないです。なんで、穴が四角なのか?こういうところは日本車の方がすっと良くできています。ナットはよほど気を付けないと内側に落としてしまいます。それどころか、工具を落としてしまうこともあり得るので、工具のジョイント部分は外れないようにマスキングテープでしっかりくっつけておきます。工具の先端にもマスキングテープを1枚貼って、ナットをくわえ込むようにしておきます。

    

 内装のめくれ具合にもよりますが、私の場合は真っ直ぐの柄のついた工具では柄が邪魔でうまくアクセスできませんでした。それで、工具のビットとエクステンションだけを、スパナで回す方法を採りました。このあたっり、ちょっと工夫が必要です。工具は角穴から差込みます。その上の丸穴は何に使うのかと言うと、指を突っ込んで工具がナットに掛かったかどうかを手探りするために使います。ナビやCDチェンジャーを着けていない場合は、この穴から直接目視できるかも知れません。目視が効かなければ、手探り、指探りしかないですが、まあそれでも何とかなります。

 先端の紙テープを噛んだ状態でナットをしっかりとくわえ込んだのが確認できたら、工具を反時計回転に回してナットを外していきます。万が一ナットが落ちる心配もありますから、丸穴から指を入れてナットを探りながら、なおかつ工具は少し押しつけ気味にしながら緩めていきます。工具がナットをしっかりくわえていれば、ナットが完全に外れても工具の先端に結構しっかり食い付いています。これを角穴から抜き取るのですが、これがまた大変。ナットのフランジが角穴につっかえます。無造作に引っ張ると。工具からナットが抜けて向こう側に落ちてしまいますので、角穴の脇のケーブルを押し開きながら、ナットと工具をやや斜めに、知恵の輪を解くようにして角穴から抜き取ります。

    

 一番厄介な奥の1つが無事に外せれば、残る2つは楽勝です。ネジは上左写真の矢印のあたりにそれぞれあります。さっきと同じように工具の先端に紙テープを貼って、ナットが脱落しないようにくわえ込んで、右写真のように内装を少しめくって外せば、簡単に外れます。あとは、外側からテールレンズを持って引っ張り、落とさないように慎重に取り外せばOKです。

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