さて、問題のバンパーですが、まずリアリップを外して作業のやり易さを確保しました。コンクリブロックに擦った部分はササクレていますので、出っ張った部分をカッターで綺麗に取り除きます。それから、#150程度のペーパーで削っていきますが、今回はこの部分の削り方が足りなかったようです。右写真の程度ではままだ不足の感じで、このケースでは、少なくともパテ盛りする部分の塗装は全部落とす必要があると思います。
パテは、バンパー専用の軟らかいものを使い、かつパテ盛りする前にはバンパープライマーを吹いておく必要があります。このパテは、先に使った黄色い板金パテよりも扱いが難しく、下地になるバンパー自体が軟らかいことと合わせて、バンパーの補修は板金部分の補修よりもずっと難しいと思いました。右写真がパテを塗りつけて半硬化させたところです。
パテを上手に平らに盛れれば良いのですが、素人のパテ盛りはどうしても凸凹になってしまいます。この凸凹を全部ペーパーで削るのは大変なので、8割くらい固まったところで、大ざっぱに刃物で削っておきました。これも、たぶん邪道だとは思います。あとは、ヘアドライアーで熱をかけてパテを完全に固めて、#240〜600くらいのペーパーで削っていきます。こういう三次曲面の箇所は意外に難しく、素人がやると上手にやったつもりでも平面になってしまいます。今回も、やや平面的になってしまいました。
あとは、サフェを吹いて、それを研いで、下地を完成させます。バンパー平面部のキズも、同様に下地をつくります。でも、今回、この写真のように、できるだけ範囲を広げないように作業したのですが、この思い切りの悪さが素人ならではで、仕上げの素人っぽさにそのまま直結するような気がします。じゃあ、自信を持って範囲を広げて補修すれば良いのかというと、これも難しいところで、色合わせも不完全だし、塗装技術も未熟なので、範囲を広げると不細工な面積が増えることもまた事実なので、やはり、素人補修としては、この辺が妥協のしどころという気もします。それでごまかせないキズは、初めからプロにお願いするのが賢いやり方、っという論法になるわけです。
ともあれ、あとはマスキングをして色吹きをしますが、これもできる限り狭い範囲でボカすように吹いています。それでも、ボカシの縁までで言うと、最低で直径20cmくらいにはなってしまいます(右写真のような感じ)。クリアは当然それより広い範囲に吹く必要があり、吹く範囲が広くなればボカさなければならない部分も増えてしまいます。ボカシ部分は手間がかかるし、完全に綺麗に仕上げるのも難しく、しかも耐久性も良くないので、プロはパネル一枚全体にクリアを吹いてしまい、パネルの境目で見切りをつけることで、できるだけボカシをしないで済むように塗るわけです。
とくに、今回の場合は補修箇所が2箇所なので、普通に考えればバンパーの左半分に全部クリアを吹かざるを得ないパターンです。しかし、素人の未熟な塗装技術と素人用の材料では、何でもない健全な部分に補修の影響が及ぶのは忍びなく、といって範囲を限定しようとするとボカシが必要でかえって難しくなる、というジレンマに陥るわけです。結局、今回はバンパー左半分に吹くのではなく、色吹きボカシより少し広目の範囲に吹いて、ボカすことにしました。
でき上がりの写真を撮っていなかったので、後日リアスカートを着けた時の写真を載せますが、まあ、写真で判別できるほどの失敗作ではなく、肉眼でもちょっと見には分からないレベルなので、大ざっぱな感覚では許容範囲かな、とは思います。左下隅のキズについては、三次曲面で下側に回り込んだ部分なので、色ズレや粒子の配向のズレが比較的目立ちにくいのですが、平面部のキズは、よく見ると直径20cmくらいの範囲で微妙な色ズレがあることが分かります。気にし出すと気になります(最近は忘れてしまっていますが)。
それと、パテ盛りしたあとが、1ヶ月くらいで若干浮き出してきました。バンパー用のパテがやせたんだと思います。っで、この箇所の補修については、左下隅はやや不満はあるものの一応やって良かったかな、とは思います。でも、平面部のキズは、爪の先ほどのキズをタッチアップしてある状態と、直径20cmの微妙な色ズレで、かつパテの跡が微妙に浮き出している状態とで、どちらが良いかというと、私は何もしない方が良かったと思っています。耐候性のことも考えるなら尚更です。
っというわけで何事も経験ではありますが、私の結論としては、冒頭にも書きましたように「自分でできることと、やらない方が良いことを、的確に見極めることが最も重要なポイント」ではないかな、と思います。と尤もらしくまとめまして、「あ〜、右ドアもやんなきゃ〜...なにも、わざわざ経験値を増やしたいとは全然思ってないんですけどね...」というのが今の本音でしょうか、かなり憂鬱ですぅ。
(このページは、掲載している方法および結果を保証するものではありません)