6.板金補修 (1/3ページ)

      

 フロントリップを素人塗装して、自分としては思いの外上手くいったので、すっかり気を良くして板金補修をやってみることにしました。題材のひとつは、以前に左ドアの下部をぶつけて、タッチアップしてあったところです。ここをぶつけた際には、ロッカーパネル(サイドシル)も凹ましてしまい、その部分はカーコンビニで修理したのですが、ドアの下部は軽微だったので、約2万円の板金費用をケチって、自分で裏から叩いて出して、あとはタッチアップで済ませてありました(左写真)。タッチアップした塗料をシンナーで落としたのが右写真で、板金に達するけっこう深いキズが入っています。

    

 題材はあと2つあっていずれもリアバンパーの左側です。左写真はバンパーの左下隅で、これはコンクリブロックにヒットしたもの、右写真はバンパーの平面部の小さなキズです(←かなり不注意、ってゆーか運転がヘタッピらしいです)。いずれも大したキズではなく、プロに板金修理を頼む出費がちょっと勿体ない感じです。っで、これら3つをまとめて、自分で補修してみることにしました。しかし、結論から言うと、今回は大成功とはいかず、以下に紹介する内容はそのまま参考にはしない方が良いです。やり方自体が、素人板金の悪い例になってしまっているところが、かなり含まれているように思います。

 自分で補修した出来映えとしては、ちょっと見でわからない程度にはなりましたが、今回やってみた感想は、「素人補修が成功するかどうかの最大のポイントは、キズの位置と程度を見て自分でやるかプロにお願いするかを見極める、選別眼にある」というのが、私なりの結論です。上記3箇所の補修の内、自分でやって良いのは、ドア下部のキズと、ギリギリ譲歩してバンパー左下隅のキズまでで、バンパー平面部中央付近の小さなキズは、タッチアップで済ませるか、どうしても気になる場合は出費は覚悟でプロにお願いすべきキズであると思いました(詳細は追って説明します)。2箇所だけを補修して、平面部の小さなキズはタッチアップで済ませば良かったと、ちょっと後悔しつつ...。

    

 っというわけで、いきなり結論から入ってしまいましたが、私がやったやり方を書いていきます。まず、ドア下部のキズですが、キズの中に入っているタッチアップペイントや汚れをシンナーとシリコンオフで、綿棒を使って完全に除去しました。それから、鉄板表面の酸化膜をとるため、鉄板が露出している部分はペーパーで軽く擦って新しい面を出しました。

    

 っで、次がいきなり邪道なのですが、ここで錆止めペイントを塗布しました。っと言うのも、このキズは板金の下側端面に回り込んでいて、ドアの下端(端面)の鉄板が露出しています。このあとの工程でパテ盛り、サフェ吹き、ペイントと進んでも、端面を完全に覆うように着き回らせる自信がなかったので、先に端面部分だけ錆止めを塗った次第です。こういうことをして良いのか、私は知りません(たぶん、プロの方に見られたら笑われそうな気がします)。

    

 錆止めが完全に乾いたら、#150程度で足付けして、パテ盛りしますが、これも素人ならではのマズさが如実に出てしまっています。自信がないので、補修範囲を大きくしたくないという心理が働いて、どうしても狭め狭めに作業をしてしまいますが、本当はもっと景気良く広い範囲を(この場合は横に広く)削って、広い面積にパテ付けした方が綺麗に仕上がるはずです。それと、パテ付けの下地は、塗装を全部落として、板金をむき出しにした方が良いようですが、錆の原因を増やしたくなかったので、塗装表面に#150で足を着けるだけに留めました。これも邪道かもしれません。

    

 パテが硬化したら、#240〜#600の耐水ペーパーを使って、平らに仕上げていきますが、素人の場合は1回で平らに仕上げるのはまず無理なので、あせらず根気よく、何度でもパテをもり足しては削って、平らになるまで頑張ります。この辺は気持的に余裕がなかったので、途中の写真があまりありません。今回、この工程も今ひとつ完璧ではなく、面に微妙な膨らみがあるのを無視して真っ平らに仕上げてしまったため、完成したあとで斜めからすかして見たら、写り込みが僅かにゆがんでいました。ただ、この時点では知る由もなく...。

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