3.アンダーカバー補修 (2/2ページ)

    

 補修ですが、この手のプラスチック部品を補修するには、まず材料表示を探して確かめます。この部品は、裏の方を見たらPP−GF20と書かれていました。つまり、ポロプロピレンにガラスフィラーを20%混入した材質です。PP系は接着剤が効かない代わりに、熱で変形させたり融着したりできます。

 で、まずは比較的簡単な助手席側から。ここはドライヤーであぶって、形を整えます。十分にあぶって暖めたら、左写真のように簡単に元の形に戻りました。このままでも良いのですが、見ると前方内側に明らかに不要な張り出しがあります。これは、何の役にも立たないばかりか、雪道でラッセルした場合には、破損の可能性を高めます。なので、余分を切りとることにしました。ここは、ハサミとかカッターで簡単に切れます。切った状態が右写真で、ノーマルよりずっとスッキリして良い感じです。

    

 切り取ったカスが左写真ですが、これを捨ててはいけません。このPP−GF20のカスはポリプロピレン系の部品の補修に最適で、「ナビAV編」の1項で紹介しているような用途がありますがら、大事に取っておきます。私の場合、前述のように運転席側の同じ部位がが大きく破損していたので、早速そこの補修に活用しました。

 その運転席側は、材料を解かしてくっつけるので、はんだ鏝等を使いますが、冬場に屋外でやっているのと、補修範囲が大きいので鏝だけでは熱量が不足です。まず、ドライヤーで付近全体を暖めてから、着火マンの直火を併用しました。あぶってくっつけるのはタイミングの勝負なので、作業している瞬間の写真は残念ながらありません。直火を使う場合は、材料を燃やしてしまわないことと、スキーのソールリペアーなどと同じく、ススが入らないように注意する必要があります。写真は今回使った道具で、真ん中の黒いのはスキーリペアー用のポリキャンドルです。

    

 左写真は、補修部分を内側から撮影したもので、黒っぽく見えるのはポリキャンドルです。しかし、やってみたところ、ポリキャンドルは融着には使えませんでした。強度が全く出ません。なので、母材自体を溶かしてくっつけました。仕上げに形状を整える程度には使えます。右写真は補修部を外側から写したところです。ヤスリで仕上げて、それらしく見えまています。ネジ固定のための余分な出っ張りを削除したので、今度は多少ラッセルしても大丈夫です。壊れるものがなくなっているわけですから。

    

 これは、補修前と補修後。補修しておけば割れが拡大しないのと、まあ、見た目というか気分的にもそのまま放っておくよりはマシでしょう。ちなみに、その後1年近く乗っていますが、この部分に関わる異音とか他部への接触とかはなく、壊れたり変形したりといった強度上の問題もないので、これで大丈夫そうです。ちなみに、助手席側は運転席側と形状(固定構造)が少し違っていて、この部分のネジ固定なしでは、ぶらぶらしてしまうので、ネジを削除するのはヤバそうです。

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