5.ハンドルリモコン (1/2ページ)

    

 ナビのセットにハンドルリモコンなるものが入っていました。これを操作して音声入力をしたり、ジョグダイヤルでコマンドを入力したりできるとのこと。左写真のような代物で、取り付け説明書(右写真)によれば、その名の通りハンドルのグリップ内側に縛り付けろと書かれています。しかし、ハンドルグリップに異物(?)が着いているのは、いかがなものかと...。といって、そのまま捨ててしまうのは勿体ないような気もします。そこで、これをつけるのに適当な場所はないかと探してみると、ちょうど良くウィンカのレバーがあるじゃないですか。じゃあ、ここに着けようということになりました。

 しかし、いざ取り付けてみると、全くダメ。位置関係を見ると、ウィンカレバーが邪魔になってハンドルリモコンの発光ダイオードから受光部が見通せない状態になっていました。受光部を右のブランクに移動することも考えましたが、試してみると助手席からのリモコン操作が感度不足になります。やむなく発光側を加工することにしました。それで、まず導光管を使って赤外光を導こうと考えました。写真ないんですが、ダイソーで買った透明アクリル定規を貼り合わせて削り出し、レバーを回り込むように棒状の導光管を作って取り付けました。ところが、これまた全然ダメ。光はそちらに行ってるはずなのに、まるっきり受光しません。それとも十分に誘導できてないんでしょうか?赤外光は目で見えないのでどうなってるのか確認できません。

 っで、困ったときのインターネット。調べてみると、ちゃ〜んとリモコンネタが載ってました。それによると、リモコンが発光しているかどうかは目視では全く分かりませんが、デジカメとかビデオの電子ファインダーを通して見ると赤または白に発光して見えるとのこと。電子カメラのCCDは可視光よりも若干広い帯域を受光しているため、このようなことになります。以前某社のビデオの暗写機能で薄着の女性が透けてしまう問題がありましたが、まあ、それも赤外光を受像したためのものです(話の本筋とは関係ないですね、すいません)。で、普通のリモコンで試してみたのが上の写真。中央の四角い光が人間に動作を確認させるための赤色LEDで、右側の丸い光が赤外光です。もちろん、直接目で見た場合は、右の丸い光は全く見えません。リモコンがらみのトラブルで、発光側の問題か受光側の問題かが特定できずに困ることが時々ありますが、デジカメを持ってくれば一発で確認できるわけです。これは便利!

 で、この方法で確認してみると、先程の導光管はまるでダメだと分かりました。光がほんの少ししか導かれず、大半はあさっての方向に逃げている状態です。デジカメで観察すると、発光部の赤外LEDは、光のかなりの割合がLEDの軸方向に向かっており、他の方向に散乱しているのはごくわずか。つまり、LEDの軸方向を直接受光部に向けないと、効率が悪いと分かりました。それなら、LEDをリモコンから取り出して、ツノのように生やせば良いんじゃないの?と考えました。光で持ってくよりも電気で(電線で)持っていった方が簡単に決まってるので、始めっからそう考えていれば話は早かったんです。っが、「光を導く、光を、光を...うーん、導光管だなぁ」となってしまい、一度そう思うと捕らわれてしまっていたわけです。まあ、こういう紆余曲折がDIYの面白みなんですけどね。

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