4.リモコン受光部 (1/3ページ)

    

 ナビのリモコン受光部は、通常は画面の下に内蔵されているものが多いようです。私のものも、ご多分にもれず、左写真の矢印の位置です。一方、リモコン自体をどこに置くかというと、ゴルフGTI(肘掛けなし)の場合、サイドブレーキの脇に「ここに置いてくれ」と言わんばかりの窪みがあります。私は運転中も必要に応じてリモコンを操作したいので、この窪みはうってつけです。そもそも、MT車で運転中にナビを操作すること自体が難しいのですが、GTIのウッドシフトノブは滑りやすいので、左手でリモコンを持ったままシフトするのは困難です。それで、窪みの底にあるゴム製のコインホルダーを取り払い、スポンジの滑り止めをピッタリサイズに切って底に敷き、右写真のようにリモコンを置いています。運転中はリモコンをここに置いたまま、ブラインドタッチで操作するわけです。「こりゃ良いアイディアだ」とナビをつける前から悦に入っていたのですが...。

 ところがこの位置関係、実際にやってみるとほとんど受光しないんです。ダッシュボードの張り出しが邪魔になるのですが、私のように画面を奥の方に取り付けた場合は絶望的で、画面をかなり前の方に出してきても受光は不安定です。同乗者が操作する場合も、リモコンを持つ手は普通は膝の上あたりなので、全く受光しません。オートマ車の場合で、運転者がリモコンを持ってシフトレバーに手をかけた状態でも恐らく状況はあまり良くないはずです。リモコン受光部のために画面を手前に持ってくるのはイヤだったので、外付けの受光部を使うことにしました。

    

 SONYのこのセットの場合、ハンドルリモコンを使うときのために、左写真の外部接続型受光部がセットに付属されていました。これを使わない手はありません。はじめ、この受光部を室内の適当な位置に貼り付けて使うことを考えました。しかし、どこに付けてみても、取って付けたような感じ。まあ、実際取って付けてるんですから当たり前なんですが、どうにも気に入らない感じです。それで、ハザード脇のブランクカバーに埋め込むことにしました。このブランクカバーは、手前に引っ張れば簡単に外れます。

 この当時はHPを出そうと真剣に考えていなかったので、残念ながら作業途中の写真がありません(悪しからず)。受光部のレンズは、左写真の受光部ケースをバラして、そこから切り出しました。レンズはケースと一体成型だったので、必要な部分だけを残して周囲のケースを削り落としたという感じです。外したブランクカバーには、削り出したレンズをはめる穴をあけます。穴はヤスリで徐々に広げるようにして、大きくなりすぎないように注意しながらレンズの形状にピッタリ合わせていきます。あとは、穴にレンズをはめて、接着剤でくっつければOKです。ちなみに、このブランクカバーはABS製なので、接着剤が効きます。

    

 ブランクカバーにレンズがセットできたら、その中に受光部の基盤をくっつけます。受光感度を少しでも上げるよう、光が漏れそうなところをアルミホイルでふさぎました(これはまあ気休め)。この手の物を結線する際は、あとで簡単に外せるようにしておくことがポイントです。とくに、このブランクカバーのように穴を通して配線する場合は、手前側から穴を通して、向こう側で結線するような工事をすると、あとで外せなくなってしまうので要注意です。今回は、受光部直近にピンジャックをつけて、脱着可能な構造にしました。右写真のように配線と部品が分離するので、何かあった時に対処が楽です。

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