2.GPSアンテナ、FMVICS (1/2ページ)

    

 カーナビを取り付ける際に悩ましいのが、アンテナをどうするかという点です。GPSアンテナ、テレビアンテナ、FMVICSアンテナ、ビーコンアンテナとアンテナだらけ。これらをどう整理して取り付けるかが、悩ましいわけです。一昔前までは、屋根にやたらニョキニョキとロッドアンテナを生やかすのが、誇らしげでカッコ良かったのですが、最近はそういうのは「ダサイ」らしいです。テレビアンテナは次項に譲り、ここではそれ以外のアンテナ、とくにFMVICSの接続を紹介します。

 まず、ビーコン受信機ですが、これはダッシュボード上に載せる以外に選択肢がありません。室内がとっちらかるのは好きじゃないのですが、まあ、仕方ないという感じで、ごく普通に左隅に取り付けました。あとでETC通信機をつけるときにでも、まとめて画面の後ろ側に隠してセットし直す予定です。GPSアンテナは、上の写真のように屋根の上に出しました。ダッシュの上が散らかるのがイヤだというのが主な理由ですが、都心部などで上空の見通し角が狭い場合には、外部取り付けの方が測位に有利です。ゴルフで写真の位置に取り付けると、直上および前方正面はFMアンテナがかぶりますが、この状態でもGPSの受信にとくに問題ありません。

    

 車外に引き出すアンテナ線は、ハッチ開口の上辺で縁ゴムをまたぐと雨漏りの原因になります。写真のように、縁ゴムの外側をぐるりと回して、横側または下側で引き込むのが正解です。私の場合、ショップで配線してもらった時には掟破りの上引き込みになっていたので、自分で配線を引き直しました。縁ゴムをまたぐ部分は外側をまたがずに、右写真のようにゴムの一部を切って線を貫通させました。縁ゴムの上をコードがまたぐのは断線が心配だし、それ以前にいかにも間に合わせ的で好きになれません。くさび状のゴム部品が添付されていますが、感心したものではありません。まあ、ゴムを貫通させたいという人は少数派だとは思いますが、やる場合は縁ゴムを4〜5cmくらい景気良く切開して、コードを通してからあとは瞬間接着剤で切開したところを張り合わせればOKです。下手にギリギリの穴を通そうとすると、逆に不細工になります。実績としては、前の車でこの工事方法で布線して6年間問題ありませんでした。

  

 FMVICSをどこから取るかは、結構悩みました。方法は主に3種類あります。第一は、TVのダイバーシティアンテナが4系統あるうちの1系統を使う方法。ナビの説明書では、とりあえずそうしておけと書いてありますが、これだとTVのアンテナが3系統に減ってしまい、面白くありません。それに、VICSを確実に拾うにはTVアンテナの感度が十分に得られることが前提になるので、屋根とか窓にTVアンテナをつけないといけません。第二は、VICS専用のFMアンテナを取り付ける方法。この方法は、考え方としては全うですが、車がさらにアンテナだらけになるという問題があります。第3は、車にもともと付いているFMラジオ用のアンテナから分岐する方法。これは、全体がシンプルに構成できるし、ゴルフのあのチョンマゲが情報収集源として機能しているというのは、自己満足にもつながります。で、私はチョンマゲから分岐する方法を選びました。 

(このページは、掲載している方法および結果を保証するものではありません)