高校入試志望理由書の書き方Aさて、次に内容的な話をしていきましょう。 前のページの『具体的に書く』と言うところで出しました。 @学校の雰囲気、学校の教育方針が気にいった。 さぁ、皆さんは、この中のどれを使って志望理由書を書いていくでしょうか? 全部? ちょっと難しいですね。いや、全部書きたい気持ちも分りますが、少ない文字数ですべてを書こうとすると、逆にゴチャゴチャしてしまって、読み手には非常に分りにくい文章になってしまいます。
今、ここで『書きやすい事柄』と言いましたが、それは簡単に書けそうなこと、というわけでもありません。確かに、簡単に書けることではあるのですが、ここで気にしてほしいのは、後々受験する『面接試験』では、この志望理由書(志願理由書)を元に実施されるからです。無理に内容を選んでしまっては、面接で突っ込まれた時、困ってしまいます。 そのことを頭に入れながら、内容を選んでみて下さい。
= 志望理由書の内容 =@学校の雰囲気、校風、教育方針このテーマで強いのは、特に私立高校の場合です。私立高校は、公立の高校と違い、教育熱心な個人や団体、私立大学が経営しています。また、公立高校と違い、学校運営度の自由度が高く、自由に教育方針やカリキュラムを組むことができます。 そのため、公立高校とは違い、『こんな人間を育てたい』と言った明確な教育方針を示しているのが特徴で、大学付属高校、男子校、女子校、共学、宗教系等、様々なタイプの高校があります。そのような高校を目指す受験生は、まずこの『@学校の雰囲気、校風、教育方針』が理由になるのではないでしょうか?
A学校の施設・設備、G通学しやすい(@の続き)また、高校の施設や設備についても、私立高校では非常に充実しているのも特徴です。しかし、公立と私立を比較すればその特徴は明らかですが、私立と私立を比べるような場合ではなかなか『その高校を選んだ理由』に結び付けるのは難しいかもしれません。そこで、これらの理由は、第二の理由と言った程度で書くといいでしょう。Gの『通学しやすい』というのも同様です。
B大学進学実績、C就職実績、F他では学べない専門分野これらの内容を志望理由に書く場合は、ぜひ、将来の夢や興味と関連付けるようにしましょう。また、それらの内容を書く場合には、そう考えるようになったきっかけとなるエピソードや体験を書くようにして下さい。そして、将来の夢というのは、高校生活での抱負と共に、非常に大切な内容で、志望理由書(志願理由書)の骨子にあたります。もちろん、今は漠然とした夢しかないかもしれませんが、ぜひ考えて書くようにしましょう。特に『F他では学べない専門分野』では、関心があるというだけでなく、将来へ繋がる学習、経験となる事柄ですので、決していい加減な気持ちで書いてはいけません。また『E参加したい制度』で、留学等と書こうものなら、当然、面接試験の際、面接官は具体的に質問をしてきます。しっかりと考えて書きましょう。
D入りたい部活 高校に入ってから何がしたいか、ということで部活動を上げ、それをその高校を選んだ理由にする受験生がたくさんいます。この場合、中学時代の部活動で経験したこと、学んだことを元に、高校に入ってから具体的にどうしたいかを書くようにしましょう。たいていの場合、『がんばりたい!』と書くものですが、そのがんばる内容についても書くようにして下さい。
2020.09.10記
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