ウェイトローラーの交換
< 能書き >
変速機の要と言うべきウェイトローラー。一つが約20gと
小さな部品ですがその働きは、バイクの加速の良し悪しを左右するほど
重要なもの。 常に動いているので、消耗も激しく、多走行の車両には
交換をお勧めします。
< 内 容 >
< 工程 @ >
まずはクラッチカバーを外します。
クラッチカバーの外し方が分からないと言う方は
コチラ↓↓↓を参照して下さい。
クラッチカバーの外し方
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< 工程 A >
左側の風車のような歯車の奥にプライマリープーリーと呼ばれる
変速機があり、ウェイトローラーはその中にあります。
< 工程 B >
ここからは特殊工具の登場です。
これを使いプーリーフェイスを外します。
この特殊工具、その名も「プーリーロックレンチ」。
2輪用品店であれば大抵、手に入るはずです。
お値段は¥3,000-程度です。このプーリーフェイスを外す際、数点のワッシャー類が出ます。
向きも含め、順番が分からなくならないように
並べて置いておきましょう。
< 工程 C >
これがプライマリープーリーです。
これを引き抜く訳ですが、その際に軸部のプーリーボスと呼ばれる
金属の筒も一緒に外れます。回転軸に接触する部分ですので、
傷等が着かない様に保管しておきましょう。
< 工程 D >
外したプーリーの裏側です。
この3本のビスを外しランププレートと呼ばれる中の蓋を外すと
ウェイトローラーとのご対面です。
< 工程 E >
これがウェイトローラーです。
新品と交換して逆の手順で組んで完了です。
この際、プーリー内部の汚れが激しい場合は
パーツクリーナー等を使用し、綺麗に清掃します。下記の写真で説明いたしますが、
ウェイトローラー組み込みの際は方向があります。
ストッパー部分をプーリーの回転方向と逆側にあわせます。
本来、プーリーは進行方向の反時計回りに回転していますが、
作業時は、裏返しの作業なので回転方向は時計回りになります。
上の写真で緑のラインの方向にストッパー部をあわせます。
< 工程 F >
写真左側ご確認ください。
上になっている部分がストッパー側です。
画像の品質が悪く見えにくいかもしれませんが、
○印部が損耗しております。本来回転しながらプーリー内を移動するものなので、
損耗により変形すると、スムーズに回転できなくなり、
プーリー内の移動が困難になります。
その結果、変速不調を引き起こす訳です。
< 注意事項 >
ウェイトローラーには、装着方向があります。ご注意下さい。
また、クラッチケースを外す際に、インパクトドライバー等を使用される場合は
くれぐれも手を叩いてしまわない様にご注意下さい。
< 使用する材料 >
・純正ウェイトローラー(SK−1用)
< 使用する工具 >
・インパクトドライバー(クラッチケース)
・プラスドライバー
・プーリーロックレンチ(スズキ車用)
・17mmソケットレンチ
< 使用するケミカル >
・パーツクリーナー
・ウェイトローラー用グリス(必要に応じて)
< 参考文献 >
・特になし
< インプレ >
画像のウェイトローラーは約700km走行した状態のものです。
私の勝手な妄想ですが、交換サイクルは目安として約3000km〜4000km。
せめて約5000kmが限界と踏んでおります。