HI−UPR用クラッチシューの装着


< 能書き >

「軽量」と噂のHI-UPRのクラッチ。
ss1/32mileで有名な森○氏も一時期使用していたという話もあり、
気になっていました。

現状、V100用のクラッチで不満は無いものの、どのように変るのか?
と、言うのは気になる所です。

ひょんな事で某オークションでHI−UPRのセカンダリー一式が出品されており、
興味本位で落札してしまったのでした・・・・。


< 目 的 >

軽量の特性を生かし、回転マスの低減、クラッチミートの高回転化を
狙います。


< チョイス >

     <   チョイス   >

今回、私がチョイスしたのはコレ。

HI−UPR用のクラッチASSYです。

< 内 容 >

     <   比較 1   >

例の如く、アドレス110用と比較してみましょう。

クラッチASSYを手にした瞬間から判るほどの軽量ブリ。

分解して、並べてみても明らかに違いました。

右上がアドレス110用ノーマル。
左下がHI−UPR用です。


     <   比較 2   >

違う方向から見た所です。

左がHI−UPR。
右がアドレス110.

肝心な重さですが、

・クラッチASSY
 アドレス110用・・・・885g
 HI−UPR用 ・・・・619g

・シュー単体
 アドレス110用・・・・210g
 HI−UPR用 ・・・・123g

となっています。

特筆すべきはやはり軽さですね。

シュー自体が軽いのでミートの回転数も
高回転側になっていそうですが、
ASSY全体では、なんとノーマル比、約30%減です。

ちょっとした軽量クラッチアウターなんて目ぢゃありません。


     <   工程 1   >


取り付けはいたって簡単。
ASSY丸ごとでも取り付け可能です。

今回は、訳あって、アドレス110用のベースに
HI−UPR用のシューとスプリングだけを移植しました。

移植の方法は、V100クラッチを移植した方法と同じです。

参考にしたい方はコチラ
↓↓↓
アドレスV100用クラッチの装着


     <   工程 2   >

なんら問題なくボルトオンです。

スッポリ収まります。




< 注意事項 >
・非常に高回転で回転する部品です。
 作業漏れの無い様に慎重に作業を行って下さい。

・エンジン稼動停止直後は、非常に高温です。
 火傷等の危険がありますので作業はお避けください。

・クラッチのユニットを分解するに当たり、
 コンプレッションツールを使用せず、センターナットを外す場合は
 くれぐれも、センタースプリングの張力で飛びそうになる
 クラッチのインナーにご注意下さい。


< 使用する材料 >

・スズキ HI−UPR用 クラッチASSY
 品名:不明
 品番:不明
                   某オークションでセカンダリー一式¥2,000-
 


< 使用する工具 >

・プラスドライバー
・インパクトドライバー(クラッチカバー)
・シザースホルダー
・プーリーロックレンチ
・14-17mmメガネレンチ
・34mmソケットレンチ
・ラジオペンチ


< 使用するケミカル >

・パーツクリーナー (必要に応じて)
・モリブデングリス (必要に応じて)


< 参考文献 >

・三栄書房 スクーターチャンプ2004 P94〜95


< インプレ >

早速装着して、試走してみました。

やはり、シューが軽い為か、タコメーター読みで500〜800rpm程
ミートタイミングが高回転側に移行しました。

スプリングはそのままノーマルを使用した為、
トンでもなく高回転と言う状況ではありません。

それよりも、全然違うのが、全体的なアクセルレスポンスです。

重量30%減というのは伊達では無いようで、キビキビとした感触が得られます。
私的には、もう少し低回転から繋がってくれるとカナリ面白いのですが・・・。

しかしながら、やっぱりウチのアドはノーマルマフラー・・・。
カメのクラッチ程では無いですが、なんとなくシックリ来ません。

スポーツマフラーやチャンバー装着車には面白いかもしれませんね。

特に、重量減によるレスポンスアップは、
低回転に弱いスポーツマフラーやチャンバーには
効果的かもしれません。