エアクリーナーBOXの加工 


< 能書き >

PE24装着から始まったエアクリーナーBOXの加工も
数えると5回目になります。

最初は穴あけのみの「ボォォォ〜!」っと、いかにもな仕様。
2回目のバージョンアップで、消音を重視した仕様となり、
ビス受け部の加工や消音機能更にアップなど、3回、4回と
実践してきました。

コレまでは主に蓋側の加工がメインでしたが、今回は更なる吸気効率の
アップを目指し、本体側の加工に着手することにしました。

実は内容的にはリンクにもあります「MSK-WORKS」様のエアクリBOXを
参考にさせて頂いた状態だったりします。


< 目 的 >

吸気効率のアップと、今後展開が期待されるPWK等の
大型キャブレター装着に対応する為の加工です。


< チョイス >

     <   チョイス   >

今回、私がチョイスしたのはコレら。

そう、この写真を見て何の部品かわかった人は、
結構なマニアです。
センスプのシートです。

何処に使うかは、この後の工程にご期待ください。



キャブとエアクリの接続に使う
「風呂釜継ぎ手 Z型」
リンクにもあります、「MSK−WORKS」様でもおなじみです。



エアクリBOXをエンジンに固定する際、
BOXをオフセットさせる為に使うカラー。
今までは、適当な間に合わせを使用していたので、
今回は綺麗にしようと旋盤でサクッと自作しました。


< 内 容 >

     <   工程 1   >

まずは、エアクリーナーBOXの出口。
つまり、キャブ側へと向かう穴から加工します。



こんな工具。 ホールソーを使います。



ホールソーを電気ドリルに装着して、ガリゴリ行きます。
既存の穴を拡大する形なので
センターが取れなくて苦労しました。


     <   工程 2   >

更にホールソーを使いBOX側面にも穴をあけます。



     <   工程 3   >

ココでセンスプのシートが登場です。
コレは、センスプシートベアリングを装着する際に
御役御免となったSK用のシート。

まさか、ココで使うことになるとは・・・・。



グラインダーを使い
こんな感じでツバを取ってしまいます。

実は、このシートの径は、風呂釜継ぎ手の内径と
同じだったりします。

新品を買っても200円程度です。

エアクリBOXと風呂釜継ぎ手を接続する為に使用します。


     <   工程 4   >

こんな感じです。
接着に関しては、お風呂の浴槽と壁の隙を埋める為に
良く使われるシリコンコーキングを使用しました。
耐水、耐油、耐熱性です。

道具&材料一式は
実家が家業でタイル工を営んでおり、ちょっと拝借・・・・。(笑)



ノーマルの穴と比べるといかにも吸いそうです。

     <   工程 5   >

内部のパイピングは、ノーマルのBOXに付いている
ホースを駆使しました。

勿論、前回同様、BOXの部屋を分ける為の壁も作製します。






     <   工程 6   >



ココまで来れば特に難しい部分も無いので、
いきなり装着です。

風呂釜継ぎ手は現物合わせでフィットする長さにカットします。



< 注意事項 >
エアクリーナーBOXの蓋を止めているビスはタッピングビスという
木ネジの様なビスです。
受け側のビス穴は樹脂であり、ビス締め付け時に過大なトルクを
かけてしまうと、ビス穴がナメてしまいます。
締めすぎにはご注意ください。

また、使用するシリコンコーキング系の接着剤は硬化するまで有毒なガスを
発生しますので、使用中〜硬化までは通気性のよい場所で作業して下さい。

カッター等の刃物を使用しますので、くれぐれも怪我に注意してください。


< 使用する材料 >

・8φシリコンチューブ 1m
・塩ビ製の板
・シリコンコーキング
・チューブインレット 13891−16F00  2本
・チューブインレット 13892−16F00  1本
・シート、ムーバブルドリブン 21471−16F00 1個
・汎用ホースバンド 35〜50mm 2個
・BOXオフセット用ジュラコン製カラー20mm 2個


< 使用する工具 >

・M4 プラスドライバー
・はさみ
・カッター
・ホットカッター
・電気ドリル
・ホールソー 45mm、22mm
・グラインダー
・コーキング用ガン


< 使用するケミカル >

・パーツクリーナー(必要に応じて)


< 参考文献 >

・今回はリンクにも有ります、MSCK様運営の「MSK−WORKS」様を
 参考にさせていただきました。


< インプレ >


早速セッティングをしながら試走して見ました。
音の方ですが、流石に若干増えてしまいました・・・・
が、走り出してしまえば、エンジンの機関音やロードノイズで
消えてしまう程度で、ノーマルマフラーでなければ、
まったく気が付かない程度だと思います。

肝心な効果の程ですが、BOX加工前時のセッティングは#100で、
ボコつきはじめる#105をセットしてみました。

2ステップも上げりゃあ・・・・なんて思っていたものの
全然スカスカで薄い感じです。

#108に上げ様子をみると、#105よりトルクが増してきました。
何処でボコつくのか、確認しようと#110に替えましたが、
普通に走ります。 というより、#108より調子が良い。
しかも、加工前より明らかにパワー感が向上しています。
こりゃ〜、かなり吸う様になっている様子です。

キタコシリンダーでは最早、限界かと思われていたPE24の
底力発揮と言ったところでしょうか?

もう少し上げたいところですが、現在の手持ちは#110が上限で
その上は、PWK用に用意している#128以上となってしまいます。

もう2〜3ステップ上のジェットを用意して煮詰める必要が有りそうです。