エアクリーナーBOXの加工
そのA 
〜ナメたネジ穴の修復〜


< 能書き >
エアクリーナーBOXの蓋を止めているビスはタッピングビスという
木ネジの様なビスです。
受け側のビス穴は樹脂であり、ビス締め付け時に過大なトルクを
かけてしまうと、ビス穴がナメてしまいます。

私も例外ではなく、何度か付け外ししてる内に、ビス穴のいくつかが
馬鹿になってきました。

そこで、馬鹿になった穴にインサートブッシュを埋め込み、M4のビスを
使用できるようにしたいと思います。


< 内 容 >

     <  工程 @  >
今回、私がチョイスしたのはコレ↑↑です。
M4用のインサートブッシュ。
     <  工程 A  >
エアクリーナーBOXを本体ごと外し、
タッピングビス5本を外します。
     <  工程 B  >
この穴に、インサートブッシュを埋め込みます。

良く見ると、矢印の部分にクラックが入っています。
ビスにトルクをかけ過ぎて完全に馬鹿になっています。

     <  工程 C  >
半田こてでインサートブッシュを加熱して、
そのままビス穴に差し込みます。

     <  工程 D  >
元のビス穴より、インサートブッシュが太いので、溶けた樹脂が
溢れてきます。

そのままにして自然冷却し、樹脂が固まるのを待ちます。

     <  工程 E  >
樹脂が硬化したら、溢れた部分をカッターナイフで削り落とします。

溶けた樹脂は内部にも侵入しているので、タップを使用し、
インサートブッシュ内部の樹脂を削り落とします。

     <  工程 F  >
同じ工程で全てのビス穴に加工を施します。

     <  工程 G  >
M4のキャップボルトで蓋を取り付けて完成です。


< 注意事項 >
半田こてを使用する際は、火傷や火災に注意をして下さい。
カッターを使用しますので怪我に注意してください。


< 使用する材料 >
・M4インサートブッシュ
・M4×15 SUSキャップボルト 5本


< 使用する工具 >
・M4 プラスドライバー
・半田こて
・カッター
・M4 ヘキサゴレンチ
・M4 タップ


< 使用するケミカル >

・特になし


< 参考文献 >
・特になし


< インプレ >
この加工により、トルクのかけすぎによるビス穴が馬鹿になるのを
防げます。
まあ・・・・・・、トルクをかけすぎない技術があれば、、、いいのですけどね・・。