・C6238
C6238は汽車製造株式会社大阪工場で、D52374のボイラーを使用して製造され、半年後にストーカーを取り付け、軽量型に改造されました。岡山、尾久、白河、水戸、平機関区で活躍し、「はつかり」や「ゆうづる」などの優等列車を牽引しました。が、晩年はあまり調子がよくなく、普通列車牽引に当てられ、常磐線電化に伴い、糸崎機関区に転属されることなく、廃車、解体されてしまいました。
モデルはカトー製(旧製品)をベースに、やえもんデザインや銀河モデル、レボリューションファクトリーのパーツを用い、「ゆうづる」を牽引していた当時を再現しています。
本機のゆうづる牽引は、私が調べたところ春〜夏にかけてしか記録が見つからなかったため、スノープロウ非装備としています。
前端梁の4つの穴は、スノープロウ取り付け用の穴です。
コンプレッサー排気管が、ランボード上部ではなく、下を通っています。
ドームに排砂管はありません。
本機は23号機同様、以前回転式火の粉止めを取り付けていた関係で、煙突が短いです。
回転式火の粉止めへの給油管は、宙に浮いた状態になっています。
給油管は強度の関係で太いですが、Φ0.2燐青銅線を使用しています。
ランボード上にコンプレッサー排気管がないため、少々物足りなく感じます。
速度検出ロッドは、他機同様可動式です。
あまり注目されませんが、コンプレッサー前部分のランボードの形状が独特です。
タイヤ水撒き管がランボード直下を走っているため、火室部分がすっきりしています。
本機の一番の特徴は、溶接された増炭板です。
はつかり牽引時は、この改造はされていませんでした。
後部の欠き取りの角度も独特で、それに合わせて増炭板も作られています。
東北のC62の漏水管の形状は、1輌1輌異なります。