・C612
C612は現在、梅小路蒸気機関車館に動態保存されています。仙台、青森機関区など東北で活躍していたが、昭和46年から鹿児島、南延岡、宮崎機関区と転々とし、日豊本線などで活躍しました。鉄道開通100年のイベントとして、昭和47年7月31日に西鹿児島ー都城間で、大型蒸気機関車の3重連が行われ、先頭が本機、2番目がC57199、3番目がC5557、12系客車(当時としては新型車輛)6輛という豪華編成が組まれました。
モデルはトミックス製(20号機)をベースに、やえもんデザイン、銀河モデル、ダルマヤ、自作パーツなどを用い、本機が梅小路蒸気機関車館に動態保存が決定後、鹿児島機関区で全検を受け、きれいに装備された姿を再現しました。
(RM MODELS 220に掲載)
鹿児島機関区にて、きれいに装備された姿を再現
煙突部分の金帯は本当は2本であるが、1本がとても細いラインであるため、諦めました。
キャブのタブレット受け、ナンバープレート、メーカーズプレートの取り付け位置は、梅小路蒸気機関車館に保存されてからとは異なります。
火室のケーシング部分は取り外されており、朱色の火室部分が目立ちます。
通風管が煙室部分からボイラー内部を通るため、非公式側はステンレス磨き出しのハンドレールのみが目立ちます。
梅小路に保存されてからは、給水温め器前面に装飾が施されています。
火室上部の配管も忠実に再現
キャブ後妻にはストーカー安全弁、ATS継ぎ箱とその配管を再現
実物と同じように、塗り分けも行ってみました。
東北時代よりも大きな増炭板が特徴
前に石炭を寄せるために取り付けられた増炭板
増炭板から炭庫仕切板部分までは錆び止め色に塗られていました。
後妻は、九州型独特の埋め込み型標識灯を再現しました。
前妻部分には締切コック、ストーカー座、ATS用電気配管等を追加