・美唄鉄道5
美唄鉄道5号機は当初、樺太鉄道向けとして、1940年(昭和15年)6月に川崎車輌で自社発注として製造されました。1969年(昭和44年)に大夕張鉄道に移り、「No.2」として活躍しましたが、同鉄道の廃止に伴い、1974年(昭和49年)に廃車、解体されてしまいました。
モデルはカトー製をベースに、やえもんデザインや銀河モデル、タヴァサホビーハウスのパーツを用いてディテールアップしています。
普通の9600にそっくりですが、微妙に異なる点もある自社発注車です。
シリンダーへの蒸気管覆いの形状が湾曲せずに、ストレートになっているのが特徴です。
煙室扉のヒンジも、短くなっています。
放熱管に隠れて見えにくいですが、動力逆転器が取り付けられています。
複式コンプレッサー、動力逆転器はやえもんデザイン製を使用しています。
キャブも微妙に前後長が長くなっています。
小型のスノープロウがチャームポイントです。
煙室扉上部の手すりが、他の9600に比べて短いのが特徴です。
タービン発電機の向きが、普通の9600とは逆になっています。
テンダーは当初は普通の形状のテンダーでしたが、昭和40年頃に6号機の箱型テンダーと交換されたようです。
7号機の箱型テンダーとは異なり、リベットがずらりと並んでいます。
増炭板の形状が異なります。
後端梁には、バッファーが取り付けられていた名残の穴があります。
本機は昭和15年製なので、本来のテンダーには無い穴です。梯子はハンダ付けにて作りました。