今年、車で移動中の折りに車窓から目にする景色の中で、立葵の花を見る機会が
増えたと感じるのは、私だけでしょうか。
子供の頃、この花は農家のどの家の庭先でも見かけることができた、いわゆるあり
ふれた花であったわけです。それがいつの間にかめずらしい花、そして懐かしい花と
いうことになってしまいました。
その立葵が、豊橋郊外の畑の隅などで、美しい立ち姿で咲いているのを見かけて、
描いてみたいと思うのですが、花屋さんでは扱っていません。どうやら花びらが余り
にも繊細で、流通機構に乗せることができないようなのです。
そうなると、いよいよ自分で育てて手に入れることになるわけですが、コスモスやポ
ピーもそんなふうにして栽培を実現できたのだから大丈夫。どうしても描きたい花は、
自分の身近で育てて、スケッチを繰り返すことが大事なんですよね。
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