風 誘 讃 花    


    第 18 回  ゴ シ キ ド ク ダ ミ と 薔 薇   (2016年7月1日)   

    何気なくテレビの画面を見ていたら、なんとカラフルな色彩のドクダミの葉が、映し出されていました。ちょうど

  水彩画教室でこの花をお手本にしていたので、興味を惹かれたのでしたが、その話題はあっという間に終わっ

  てしまいました。僅かに知り得たのは、その植物の名称がゴシキドクダミ、或いはドクダミカメレオンということで

  した。

   確かにドクダミは葉の形状そのものが端正で、絵になるのです。更に縁に赤い線がくっきりついて種類もあり、

  病葉(わくらば)状態になると、黄やオレンジ色が緑色に隣り合わせて入ってきたりしていて、絵描きにとっては

  まことによい材料となるわけです。

   きっとそれを見て、新種を改良している人が、園芸種としてのドクダミを開発したのでしょう。

   曖昧な情報で申し訳ありませんが、いつかお目にかかるであろうゴシキドクダミを、私の想像力で描いてみま

  した。

  薔薇園に足を運ぶようになって、薔薇にも一つ一つ名前がついていることを知りました。それまで言える薔薇

の名前といったら、バレリーナとかカクテル、サラバンドぐらいだったので、良い機会とばかり、メモ帳を片手に園

内を歩き回りました。

 うん、なるほど!と共感する命名もあれば、名前をつけた人の意図が皆目わからないものもあって、それはそ

れで面白い庭園巡りでした。

 プリンセスミチコ、プリンセスモナコ、カトリーヌドヌーブなどの名の由来は、現存する美しい人にちなんだもので

しょう。

 私が今年覚えた薔薇の名は、ピエール ドゥ ロンサール。花友にいただいてすっかり魅了されてしまい、名前

を教えてもらったのですが、聞くところによるとこの薔薇は、今一番人気の品種だそうで、随分前から薔薇の愛好

者の間では、よく知られているそうなのでした。

 そういわれてみれば、どの薔薇園でもお目にかかりましたけどね。

 薔薇の名前を一つ一つ覚えながら、薔薇が今までよりも、もっと好きになっていくのでした。
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